第33話 お泊りになった経緯と 山か海になるかもしれない
昨日の台風のあと、執事の雪代はお屋敷の点検を行っていた。窓ガラスが割れたり、物置の扉が変形したりと被害があったが一番の問題は
「引き込み線が昨日の台風で切れてて電気が点かないです。」
「修理業者はなんと言ってますか。」
「やはり、いろんな所から修理依頼が来ていて、順番に回っていて、最短でも明日の昼頃とのことです。」
「参りましたね、葵様は今日の17時位にご帰宅されるのに、今からではどうしようも・・」
雪代は頭を抱えた、今はちょうど正午、近くには、宿泊施設も無いし途方に暮れていると。
「では、我が家ではどうでしょうか、幸い被害は有りませんし、葵様の例の件もありますし・・。」
「たしかに、いや、しかし、・・総一」
「お部屋は鍵の掛かるお部屋に致しますし、やむを得ないかと・・如何しますか?」
(確かに、仕方ない、が葵様はどう思うか・・しかし・・・万が一・・・)
「何かあれば山に埋めるか海に沈めますから!」
(う~ん、それでも、が・・しかし・・・葵様にご不便があってはならないし、致し方ない。)
「では、加治さん急いで受け入れの用意を致しましょう。」
「畏まりました、ただお部屋の簡単な清掃で完了いたしますが。」
「一応、チェックいたします。まぁ問題は無いと思いますが。」
その後、お部屋の受け入れのチェックが終わった時に、雪代は朱鷺子に聞いてみた。
「そういえば、何かあればとの事ですが・・」
「ああ、責任の取れない事をしでかしたら、埋めるか沈めますから大丈夫です。」
と、真剣な顔で答えられ、雪代も安心して預ける事にした。
もちもんクギを刺すことは忘れないようにした。




