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第30話   終業式終了後


 追試験も無事に終えり、生徒みんなは、夏休みの予定を決めたり、意中の相手をデートに誘っていたりしたが、葵たちは皆実家の方に帰ることを早めから公言していたので、お誘いなどは全くなかった。

 終業式前日に台風が襲来し、大雨や強風で木が折れたり、川が氾濫しそうになったりと少なからず、被害が出たが、学園自体にはには影響はなかった。


 終業式も午前中に終わり、坂の上にある学園からダッシュし、実家方面に帰るバスにみんなで飛び乗った。このバスを逃すと、次は三時間待ちになってしまうから、みんな頑張った!

 その後バスに二時間ほど揺られながら、やっと自分たちの実家のある村に着いた。バスから降りると、みんなの家族が迎えに来ており、みんな久々の再開に話を弾ませながら、帰路に就いていったが、自分と葵の迎えがまだだったので、少しバス停で話をしながら待とうとなった。


 「いや~親遅いな~、早く帰って風呂に入りたいのにな~。」とボヤキながら葵も


 「そうだね~今日も暑かったから、汗かいたからね~。」とすこし距離感があるように感じるが、まぁ気にしないでおこう。


 「しかし、葵には本当にお世話になりました。講義を受けなっかたら、マジで今ここにいなかったもしれないしな、本当にありがとう、今度なんかでお返ししないとな。」


 「本当だよ、英語の成績、中学から悪かったんだから、少しは頼ってほしかったな~。」と葵が笑みをこぼしながら、微笑んでくれた。


 そんな姿に心臓が撃ち抜かれた感じがした。すこし顔の表面温度の上昇を感じつつ葵の家の特殊性を考え疑問に思った。


 「しっかし、俺の所はともかく、葵の所の執事の雪代さんが遅くなるなんて考えられないよな~。」


 「そうだね、いつも完璧な仕事をしてくれるから、本当に助かってるのに・・」


 「あ、やっと親来たよ、じゃ葵またな!」


 「うん・・またね」


 「遅いぞ、母さん、早く帰って風呂に・・・」


 「ああ、ちょっと待ってな、葵ちゃん今日うちにお泊りね、よろしく!!」


 俺と葵は「「え・・?」」と最初何を言ってるのか理解するのに時間が掛かった。


 

 

 

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