第28話 全敗記念会
試験も無事に終わり、放課後、皆でいつもの喫茶店に集合した。
「え~では無事に試験を終えたお疲れ様会兼男子全敗記念会を開催します~。」と紬が開催宣言をすると
「ひどいぞ、そのネーミング!」と陽斗が少し苦笑いしながら、
「では、皆さま・・カンパ~イ~」との音頭でお疲れ様会は始まった。
「いや~、皆あと一歩だったね~」
「そうそう、総一郎はまさに紙一重だったよね~」
と、紬と澪が自分の健闘を称えてくれた。
「いや、汗が原因だったとはいえ、まだまだ精進が足りない証拠だよ、司も陽斗もいい内容だったし。」
「俺たちなんてまだまださ、なぁ司。」
「総一郎のあれはまさに気迫が凄まじかった。俺が試験相手なら一瞬で終わってたよ。」
そんな感じで反省会兼感想を言い合っていると、
「でも、なんであんなにギリギリで来たのかしら、いつも総一郎、時間には余裕持っての行動しているのに?」
と澪がニヤニヤしながら聞いてきた。自分は少し顔を赤くしながら、
「ノーコメントで。」と返したが、続けて
「ねぇ~葵も気になるわよね~」さらにニヤニヤ感が増した感じに葵に話をふってきた。いきなりの振りだったので葵は動揺したのか、少しむせながら、
「え・・なんでだろうね?」と必死にごまかしていた。澪や紬はその僅かな変化を見逃さず、
「さて、あの時どんな事したのかな~」と更に問い詰めてきた。葵は更に動揺しつつ
「頑張って、言っただけ、うんそれだけ・・あ・・」とそこまで言ったとき、皆の視線が自分と葵に向かい、微笑ましい空気になった事を感じた葵は顔を真っ赤にして、手で顔を隠してしまった。自分も顔に熱を感じていた。
そんな感じでのやり取りを聞いていた店長が、サービスのスイーツを持ってきてくれて、皆で舌鼓しながら、その日は解散となった。
葵は最後まで自分と目を合わそうとしなっかた。




