第27話 試合に負けて・・
「双方、礼、次の試験の者、準備せよ!」
試験が終わり、試験会場の外に出ると、司と陽斗が待っていた。
「いい勝負だったね、惜しかったけど。」
「まさに、紙一重だったね。」
悔しいがまさにその通りだ、汗が目に入って一瞬攻撃のテンポがずれてしまった。悔しいがそれも実力のうち
と思い、空を見上げた。
「はぁ、勝ちたっ・・・」
「イヤー無様に負けたね~」そう言って三人組内見学していた二人が声を掛けてきた。
「全くお話にならないよね~漣殿。」そう言って二人は対戦者の鈴木を持ち上げてきた。
しかし鈴木は少し低い声でボッソっと言った。
「おつかれ・・」と、そしれ更衣室に向かっていった。二人も戸惑いつつ後をついていった。
「どうしたんですか、漣殿らしくないここはがつん・・・」
「すまない、少しだけ一人にしてくれ・・すまん」
そう言って、シャワールームに入り汗を流しながら、試験を思い返していた。
確かに自分は勝った。相手はDクラス圧勝すると思った。しかし全く踏み込めなかった、その位実力差があったと感じた。勝ったのはたまたま、相手の攻撃のテンポに隙があったから、そこを見逃さないのも実力あってのことだが、全く勝った気がしない。
「なんであんな奴がDクラスなんだ」
そう思いつつ、蛇口をさらにひねり、自分の目から流れる汗を洗い流していった。




