第205話 治癒魔法の現実・・・
東京に着いた葵は、事前に貰った地図の場所に着いた・・・国立魔法省付属病院。ここが葵の訓練先になる。
「・・・頑張らないと・・・」と意気込んでいると。後ろから声を掛けられてきたので振り返ると
「・・・あ、あ、あ、あの・・・・」
「はい?」
「・・・そ、そ、そ、その・・・・」と挙動不審な女生徒がそこには居た。葵が
「あなたは・・・?」と聞こうとすると、その女生徒は
「・・・え、、っと私、福田 楓 と言います。あなたも、その訓練参加の人で・・・」と聞いてきたので
「はい。川口 葵 と言います。福田さん。」とお互いに自己紹介が終わった所で、地図に記載された病院の近くにある建物の一室に入っていった。
「失礼します。」
「し、し、失礼します・・・」と二人が入ると、そこには既に一人の女生徒と女性教官が座っていた。
「・・・10分前・・・結構全員揃ったようだな・・・二人共、座りなさい。」と言われたので、葵と楓さんが座ると教官が
「では、まず自己紹介からだな。私は大久保だ。聖属性の指導は私一人で行う。では、早く来た順に自己紹介でもしてもらうか。」と言うと、
「第三学園の 藤原 小夜 です。よろしく。」
「第六学園の 川口 葵 です。よろしくお願いいたします。」
「・・・第三学園の・・・福田・・・楓・・・です。」と三人の自己紹介を簡単に終わらせると大久保指導員は、
「・・・今日は、簡単な見学をする。付いてきなさい。荷物はそのままで構わない。」と言って三人を引率して、病院の部屋の前に着くと、そこはとても騒がしかった・・・自動ドアが開くと、
「先生、こちらの患者お願いします。」
「輸血急いで!!」
「ベット空けて、次の患者が来るわ!!」と医師と看護師が慌ただしく治療をしていた・・・そこにあるのは命を守る戦いであった。
葵も治療の魔法の勉強の為、近くの病院に行き、治癒魔法を使った事はある。しかし、その時は軽傷の患者しか行っていない。何故なら、治癒魔法がどの様に人体の傷を癒すのか?という事が科学的な照明が今持っても十分に解明されずにいる為、中々重症患者には使えないという事が切実にあり、緊急事態以外には使えなのが現状であった・・・なので、生々しい現場を見るのは初めてだった・・・患者の痛がる声、叫び声・・・まさに阿鼻叫喚な状況だった・・・そんな状況に耐えられるはずもなく葵と楓は倒れ込んだ・・・そこで一旦記憶は途切れた・・・・
次に目が覚めると、見慣れない天井に、殺風景な部屋・・・そして数枚のメモ・・・・と
『今日はゆっくり休みなさい。食事は無理に取らない様に。明日は8時30分に集合。』と気遣いと、明日の予定が書かれたメモが有った・・・・葵はそのメモを見ながら時計を見た・・・既に夜の9時を過ぎていた・・・
(・・・これから先・・・思いやられる・・・)と思いつつ、シャワーを浴びてから、日課である課題に取り組んだ・・・そんな中でも
(・・・皆・・・元気でやっているかな・・・・)と思いつつ、夜は更けていった・・・・




