第193話 魔法はイメージで使える・・・・ただし・・・・
学園を出発してから五日目で全ての学園が勢ぞろいした。これからより高度な実践を学ぶことになるので皆一様に緊張していた。
演習場に整列し、軍の指導員の到着を待っていた。暫くの間演習場の運動場で待っていると
「はい、お疲れさまです。」と10名程の指導員と思われる人達が来たが、皆少しざわついていた。屈強な男達を想像していたが、そんな事はなく、なんなら女性の指導員もいた。皆が動揺していたが
「えーー皆さん。私 首席指導員の 小嵐 と申します。 皆さんの反応は毎年見ているので慣れています。疑問に思っていると思いますが、始まればきっと今までの訓練が愛おしく思えるようになりますので安心してくださいね。」と少々不吉な事を言われ、動揺しながらも、
「では、各指導員は学園ごとに指導を開始してください。」と有無を言わせず、指導が始まる事になった・・・最初は学園ごとに教室に移動し、この再度確認事項や注意点の再確認をする事になった。
「おはようございます。再度の自己紹介になりますが第三学園の指導員に任じられました、小嵐ともう一人が荒井と言います。約一週間と短い間ですがよろしくお願いいたします。では時間も無いので早速初めて参ります。まず、基本からですね。我々が魔法を行使するさいは、魔道具による補助が必要です。皆さんも剣や銃などに魔法力を込めて行使する・・・・それはなぜなのか?それはこの力が未だに未知な所もあり、その影響を極力減らす為でもあります。しかしこの方法は非常に効率が悪い。魔法力を10込めて行使できるのはせいぜい一割良くても二割程度になります。そのような状況なので一人の魔法量では戦闘になれば直ぐに尽きてします。なので魔法力の提供国民広くに呼び掛けていますが魔法力の備蓄は長期間出来ので、圧倒的に不足気味です。今現状戦闘が始まれば3,4日しか持たない状況でに各国が陥っています。なので魔法力行使の効率化が各国で研究されていますが、今のところ大きく分けて二つの方法がありますが、一つは何らかの形で制御不可の状況を生み出し一種の暴走状態になる事で、実力以上の力を行使できるというものです。しかし体への影響も物凄く、それが原因で魔法を使えなく人が大半です。そんなのはとても危険ですのですし悲劇です。なので魔法学園では、魔法制御を中心に教えています。そしてもう一つの方法が自分自身で魔法のイメージを固め、それを具現化する方法です。しかしながらこの方法も難点があり、非常に魔法士のセンスが問われる点です。先程イメージと申しました通り曖昧な表現しかできず個々のセンス等で出来るかどうか変わってきます。むしろ出来ない方が圧倒的に多い。毎年この参加者で、一人か二人です。ゼロの時もあります。なので出来なくとも、気にしない事。むしろ魔法力の制御向上がメインと言っても過言ではありません・・・少し、話をしすぎましたね。では、早速始めましょうか・・・五分後に運動場に集合。駆け足!!」と言われ、クラスの委員長が
「駆け足で運動場集合!!」と言いクラスメイトは一斉に行動を開始した。
運動場に着くと既に他の学園は集合を終えていた。そして首席指導員の小嵐さんが
「では皆さん、指先に魔法力を込め、火をイメージしながら魔法の行使をしてみて下さい。」と言い、皆が頭の中でイメージしながら集中したいた・・・・・しかし、火が灯った者は一人もいなかった・・・
お昼になったので一旦終了し午後からも再び、訓練を開始しようとしたが小嵐さんが
「では、午後も続けていきますが、決して休まず、ぶっ続けで魔法力を行使してください。とりあえず五時間ほど」と言われ皆ざわついた。
(え、魔法力の行使はそんなに長時間は無理だよ。)と思っていると
「長時間の魔法力の行使。それも限界まで行います。大丈夫です。倒れても直ぐに救護されますので。では、はじめ!!!」との合図に皆が訓練を始めていった・・・一時間、二時間と時間が過ぎていき、次々と脱落者が出始めた、それでも火が灯るのは一人もいなかった・・・・
「そこまで!!」との合図でその日は終了となったが、いつも以上の疲労感で歩くのもやっとの状態になった。クラスや他の学園の方を見ると死屍累々な状況だった。
(・・・・今までで一番ツライ・・・・)と思いつつ、民宿に戻る為バスに乗り込んでいった・・・
「どうですかね・・・小嵐指導員。」と荒井さんが言うと
「そうですね。見込みがあるのが数人・・・・と、いったところですね。明日に結果で判断しますか。」
「そうですね。そうしますか。」と指導員達の間で今後の予定は決まっていった。
ちなみに、疲労が物凄く民宿に着いても、バスから降りるもの一苦労したが民宿の主人が
「今年も来たか、このデスマーチが・・・」と呟いていた・・・・




