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第192話   再会・・・そして・・・弱気に・・・


 みんなと別れて、既に一日近く経った・・・電車を乗り継ぎやっと演習場近くの泊まる民宿に着いた。


 前回の交流戦では、軍の宿営地をお借りしたが、今回は地域貢献も兼ねて民宿やホテル等に宿泊となっていた。


 「あ~あ、移動で疲れたが、荷物を置いたら直ぐに集合か・・・マジで!!少し位休息を!」と少しボヤキつつ、部屋に荷物を置き、直ぐにバス移動となった。バスの車内でクラスの男子から


 「おい、加治。さっき教官達が言っていたが、最終日に模擬戦をするみたいなんだよ。」


 「あ、そうなの?」


 「もし、そうなったら大将は任せた。」


 「なんで??」


 「そりゃ、あの第三学園の大将に勝ったんだし、当然だよね。」と肩をポンポン叩きながら言ってきたので


 「・・・まず、当たるか分からないし、それこそ、教官達の判断でしょ。」と返すと


 「つまり、教官達の判断なら従うと。」とここでハメられた事に気づいたが後の祭りだったが・・・


 「・・・でも、俺でいいのか?・・・他にも・・・」


 「何言ってんだよ。既にうちの学園では上位の実力だろ。加地なら誰も文句言わないよ。」とクラスメイトを見渡すと、皆頷いていた。思えば、入学当時は身分の差からバカにされたり、実技では散々な目にあっていたが、交流戦以降実力がメキメキ上がっていった自覚があった。だからこそ、皆に認められた。それがとても嬉しかった・・・


 「でも、大丈夫かな?」と一人の女子生徒が疑問を投げかけた・・・


 「なんだよ、加治に不満でもあるのか?」


 「そうじゃないよ。ほら、応援してくれる人がいないから。」とニヤニヤしながら言うと、クラス中から


 「確かに、川口さんの応援が無いとな。」とここでも葵との関係で揶揄われた・・・・そこで自分は


 「大丈夫。皆の応援が力になるし。」と言ったが


 「無理しないでいいのに。」


 「強がんなよ。」


 「あの時の応援録音しておけばよかったな。」と散々な言われようなので


 「・・・もう知らん・・・」と後はふて寝を決め込んだ・・・その様子にクラスの皆は笑っていた。


 (・・・一応、信頼はされているのか・・・な・・・)と内心照れつつ、バスは演習場に向かって行った。


 演習場に着くと、既にいくつかの学園のバスは着いている様だった。まだ着いていないのは、第一学園だけみたいだったが、何故か他の学園の生徒が小声で話していた・・・


 「あれが・・・ねぇ・・・」


 「あまり・・・は見えないな・・・」


 と、自分の方を見ながら、ひそひそ話していた。あまり感じのいいものでは無かったが、クラスメイトが


 「有名人は大変だな。」と茶化してきたが


 「・・・そうみたいだね・・・色々と・・大変だし・・・俺にお客さんも来たしね・・・」と自分の視線の先には第三学園の源さんが居た・・・彼はゆっくりと近づき


 「お久しぶりです。加治さん。また会えて光栄です。」と源さんが握手を求めてきたので


 「こちらこそ、お久しぶりです。こちらも会えて光栄です。」と和やかに会話をした後、それぞれの学園の元に戻っていった。


  自分の学園に戻ると、クラスメイトから


 「やっぱり、大将は加治で決まりだな。」


 「任したぞ。加治。」と声援を送ってきたので


 「・・・まぁ、頑張る・・・」と力弱く返事をした・・・・


 (・・・皆の期待が大きすぎるよ・・・あの時は一瞬のスキをつけたけど・・・・)と内心は弱気になっていた・・・・



 その光景を見ていた第三学園の生徒は


 「全く、騒がしいですね。前回も本当にたまたまの運だけで勝ったというのに。」


 「そうですね、まぐれは二度と起きないんですよ。」と第六学園の面々を貶していると源が


 「運も実力の内ですよ。加地さんの粘りは中々ですし、勝負には実力もそうですが、運と奇跡を呼び込む力も要りますし。でも、私としては今までの努力や経験を発揮していきたいと思いますから、応援よろしくお願いしますね。」とその場を収めるようにいったが・・・・


 (・・・全く、次はどうしてやりますかね・・・完璧に打ちのめしてやりますか・・・・)と内心は加地への憎悪が沸々と湧いていた・・・それを誰にも悟らせずに・・・・

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