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第176話  久々に喫茶店に行きました。


 本日天気晴朗なれど波 高シ・・・・ついでに風も強かった・・・・


 そう思いながら、バスを待っていた・・・・


 「・・・風が・・・強いな・・・・」と、少し中二病みたいな事をしていると、


 「・・・総ちゃん、何やってるの・・・?」と葵に言われた。


 「・・・あんま気にしないで・・・」と言い、バスを待つ間、二人しかいない空気は非常に微妙な空気になっていた・・・・


 そのうちに、陽斗に紬、澪姉が家族と一緒にバス停に来た・・・しばらく再会出来ないので各々家族で、会話を楽しんでいた・・・・その中に司の姿が無かった・・・・澪姉が


 「あれ、司はまだかな?」と言うと


 「・・・全く、仕方ないな司は・・・」と陽斗が言い


 「どうせ、また遅くまで、起きていたんだし、自業自得よね。」と紬も少し呆れていた・・・・


 「あ、来た来た、司君。早く早く。」と葵が、司を見つけ早く来るように急かしていた。


 「・・・ハァハァ、寝坊した・・・。良かった、間に合った。」と息を切らしながら司が、バス停にやって来た。葵が


 「大丈夫だよ、バスの到着までまだ少し時間あるし。」と言うと司は息を整えつつ


 「マジで焦ったよ。時を止める魔法があったら良かったとこの時ほど思った事はないね」と、言ってると


 「皆、バスが来たわよ。」と自分の母親が声を掛けてきた。


 各々家族が別れを惜しみつつ、母親が


 「しっかり、勉強に色々頑張りなさい。」と檄を掛けてきた。


 「ハイハイ、分かりました。」と、素っ気なく言うと、母親は葵の元に行き


 「葵ちゃん、申し訳ないけど、総の事よろしくね。」と毎度毎度別れの度に、同じ事を言われしかも葵との関係にチャチャを入れてくる・・・・どうしようかと思っていると


 「大丈夫です。最近では苦手な英語もかなり克服してきましたし、普段から真面目な態度は教官達からの評価も高いですし、私の方が助けてもらう事も有ると思いますから。」と言われ母親は自分の方に近づき耳元で


 「・・・・中々、やるじゃない・・・しっかりやんなさいね。」と言って肩をポンと叩いた。


 バスは乗り込んでもスグには発車しなかった。毎度の事だから運転手さんが気を利かしてくれていた。もっともバスの乗客は自分達以外、一人もいなかったので、誰かに迷惑を掛けているわけではない・・・・


 ほんの数分だが別れを惜しみ、バスは静かに発車した。家族の姿が見えなくなるまで手を振り、その後は感傷に浸っていたが、自分は運転席に行き運転手さんに


 「ありがとうございました。」と言うと


 「なに、大した事ではないですよ。」と照れながら言っていた。


 バスは学園最寄りのバス停まで順調に進み、自分達はバスを降りると、紬が


 「ねぇ、久々に店長に会いに行かない?」と発案してきた。確かに今日は時間に余裕があるし、交流戦以降は休みの日でも中々時間が取れずに、足が遠くなっていたので、皆賛成し、一旦荷物を寮の部屋に置いてから、寮の玄関に集合する流れになった。


 玄関で集合して、喫茶店に向かい、いつも通りに扉を開けると、いつものドアベルが鳴った


 「ハーイ。少々お待ちください。て、あんた達か。久々ね。」と店長は久々に来た自分達を歓迎してくれた。店内には、お客さんが殆どいなかったので自分達は、6人が座れるテーブル席に着くと、店長が


 「はい、メニュー。決まったら呼びなさい。」と言ってキッチンに向かって行った。


 「皆何にする?私はショートケーキ」と紬が言うと


 「私も、ショートケーキ。」と澪姉


 「自分もショートケーキ」と陽斗が言い


 「私はチーズケーキかな?総ちゃんと司君もそれでいい?」と葵が聞いてきたので


 「それで大丈夫。」


 「OK。」と皆いつも通りのメニューで決まり、店長に言うと


 「・・・あんた達、たまには違うのも注文しなさいよ・・・季節限定とか用意しているんだから・・全く・・・・」と言いつつ、人数分のコーヒーを淹れ、お待ちかねのケーキセットを、それぞれ味わいながら、ゆったりな時間を過ごしていた・・・・暫くして店長が来て


 「これは私からのサービスよ。」と言って自分と葵、司に追加のケーキを頂いた。


 「あ、あの・・・」と葵が困惑していると


 「葵ちゃんと司君は論文発表で、総一郎君は交流戦での健闘で私からのご褒美よ。」


 「あざ~す。」と司が言うと


 「すいません、ありがとうございます。」と自分が丁寧に感謝を述べ有難く頂いた。


 「ありがとうございます」と葵もお礼を言い、おいしく頂きその後も暫く滞在していると結構いい時間になったので、


 「では、今日はこの辺で失礼しますね。」と皆で最後お礼を言って店を後に出た。


 寮に戻る道中で陽斗が


 「あ~あ、明日からまた鬼の教官達のシゴキが待ってるかと思うと憂鬱な気分になるな~」とぼやくと


 「ホントホント、毎日エグイし。」と紬も一緒にぼやくと澪姉が


 「まぁ、なるようになるわよ。」と二人を励ましつつ、司が


 「夕食なにかな?」と能天気に話すと、皆して顔を見合わせて、笑ってしまった・・・・



 ちなみに、夕食は焼き魚定食で司以外はご飯を少なくしてもらっていた・・・・・


 


 


 

 


 



 


 


 

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