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第169話  大晦日


 誤解も解け、再び課題に取り組む事にしたが、影響はあった・・・・葵と隣の席同士で勉強をしていたが、若干距離が離れた様に感じた・・・・


 (まぁ仕方ない・・・・気を取り直してしっかりしないと・・・・おい母よ、物陰からこっそり見るな!  もう何も起きないから、夕食の支度でもしてて!!)と母親に心の中でツッコミを入れつつ、再び課題に向き合っていった・・・ふと葵の方を見ると今まで順調だった手が止まっていた。


 (・・・珍しいな、葵の手が止まるなんて・・・)と思っていると


 「ねぇ、総ちゃんちょっといい?」


 「ん、なに?」


 「ちょっと質問なんだけど?」


 「え・・・葵が俺に・・・質問・・・」と少し驚いていると、


 「ほら、ここの魔法学理論の所なんだけど、」と葵が指さす所は、火属性クラスでしかやらない専門性の部分であり、これを、課題に出すなんて教官達の意地悪さが手に取るように分かる気がした・・・


 「ああ、ここはね・・・・」と懇切丁寧に説明すると


 「なるほど、ありがとうね総ちゃん、私一人だと解けなかったよ。」と言ってくれたので、一旦自分のモヤモヤは心の片隅に置いて置く事にした・・・・


 「そうだね、こんな問題を出すなんて教官達も中々意地が悪いよね。」


 「ふふ、そうだね。  でも、おかげで総ちゃんと一緒に課題が出来て良かったな。」


 「・・・そうかな?葵の方が進むペースも早いし、あんま俺なんかが居てもしょうがない様に思うけどな。」


 「・・・総ちゃん、自分を卑下するのは良くないよ。そうでなくても総ちゃんのいい所はいっぱい知っているんだから、・・・・意外と女子からの人気も高いんだよ。」


 「え、そうなの?」とそこに喰い付く様に言うと、途端に葵の機嫌が悪くなったように感じた。


 「・・・ウソだよ、そんな訳ないじゃん。フン。」と何故か怒ってしまったので


 (・・・なんで葵が怒るの?)と疑問に思いつつ、しばらくその雰囲気の悪い状態は続く事になった。


 夕食の準備が出来たので、母親が呼びに来たがその雰囲気の悪さはすぐに分かったみたいで


 (・・・・全く・・・原因は・・・総ね・・・)と一瞬で理解したのか


 「二人共、夕食の準備が出来たわよ、総、ちょっと雪代さんを呼んできて。」


 「ん、了解。」と言って雪代さんを呼びに執務室の在る二階に上がって行くと母親が


 「・・・・葵ちゃん、総とケンカした?」と聞くと


 「・・・・ちょっと、ありまして・・・・」と葵は恥ずかしながら言うと


 「そ、まぁ細かくは聞かないわ。仲直りしたいなら早くしなさいね。じゃ準備しましょうか」と言って深く聞かずに、葵に配膳のお手伝いをお願いしてきた。


 「はい。」と葵は返事をすると二人でキッチンに向かって行った。


 そんな会話が有った事さえつゆ知らず、雪代さんに夕食の時間を伝えに執務室前に着きノックをしようとしたタイミングで、いきなり扉が開き、自分はその扉にモロ直撃した。


 「イテテ、」と痛がる自分を見て雪代さんが


 「おお、総一郎君すまない。人が居るとは思わなくて。」と謝ってきたので


 「いえ、大丈夫です。偶々運が悪かっただけなので、気にしないで下さい。」と言って雪代さんに夕食の時間になった事を伝えると

 

 「ああ、ありがとう。では食堂に向かうとしようか。」と雪代さんと一緒に食堂に向かう事になった。


 食堂に着くと既に夕食の準備が出来ていたので各々席に着くと、葵が早速異変に気付いた


 「あれ、総ちゃんオデコの辺りが赤いけどどうかしたの?」と赤くなった部分に手を当てて見てきたので


 「・・・・あの、葵さん、他の方の目線が・・・少々・・・・」と葵に周りを見る様に促した


 「・・・え、・・・」と気づくが既に手遅れ・・・母親は自分と葵を見ながらニヤニヤし、雪代さんの笑顔がとても恐ろしく感じていた・・・・


 そんな素敵な雰囲気の中で食べる食事はいつも通り美味しいのだろうが何故かよく味が分からなかった・・・


 そんなこんなで、お風呂の時間になり順番に入り、夜も遅くになって来た。大晦日とはいえ規則正しい生活を心がけている、雪代さんと母親は9時には就寝するようにはしていたが、自分は課題を片付ける為起きて課題を片付けていた・・・既に11時30分過ぎ・・・・課題は一区切りついた・・・・・


 (・・・・片付けて・・・・あれを・・・やっちゃうか・・・・)と思いつつ机の上を整理していると扉から小さなノックが聞こえてきた


 「コンコン」


 (・・・え、なになに・・・冬なのに心霊現象かな?)と思っていると再び


 「コンコン」


 (・・・どうしようかな・・・)と少しビクビクしていると


 「・・・総ちゃん、起きてる?」と扉越しに葵の声が聞こえた


 「再び課題に取り組む事にしたが、影響はあった・・・・葵と隣の席同士で勉強をしていたが、若干距離が離れた様に感じた・・・・


 (まぁ仕方ない・・・・気を取り直してしっかりしないと・・・・おい母よ、物陰からこっそり見るな!  もう何も起きないから、夕食の支度でもしてて!!)と母親に心の中でツッコミを入れつつ、再び課題に向き合っていった・・・ふと葵の方を見ると今まで順調だった手が止まっていた。


 (・・・珍しいな、葵の手が止まるなんて・・・)と思っていると


 「ねぇ、総ちゃんちょっといい?」


 「ん、なに?」


 「ちょっと質問なんだけど?」


 「え・・・葵が俺に・・・質問・・・」と少し驚いていると、


 「ほら、ここの魔法学理論の所なんだけど、」と葵が指さす所は、火属性クラスでしかやらない専門性の部分であり、これを、課題に出すなんて教官達の意地悪さが手に取るように分かる気がした・・・


 「ああ、ここはね・・・・」と懇切丁寧に説明すると


 「なるほど、ありがとうね総ちゃん、私一人だと解けなかったよ。」と言ってくれたので、一旦自分のモヤモヤは心の片隅に置いて置く事にした・・・・


 「そうだね、こんな問題を出すなんて教官達も中々意地が悪いよね。」


 「ふふ、そうだね。  でも、おかげで総ちゃんと一緒に課題が出来て良かったな。」


 「・・・そうかな?葵の方が進むペースも早いし、あんま俺なんかが居てもしょうがない様に思うけどな。」


 「・・・総ちゃん、自分を卑下するのは良くないよ。そうでなくても総ちゃんのいい所はいっぱい知っているんだから、・・・・意外と女子からの人気も高いんだよ。」


 「え、そうなの?」とそこに喰い付く様に言うと、途端に葵の機嫌が悪くなったように感じた。


 「・・・ウソだよ、そんな訳ないじゃん。フン。」と何故か怒ってしまったので


 (・・・なんで葵が怒るの?)と疑問に思いつつ、しばらくその雰囲気の悪い状態は続く事になった。


 夕食の準備が出来たので、母親が呼びに来たがその雰囲気の悪さはすぐに分かったみたいで


 (・・・・全く・・・原因は・・・総ね・・・)と一瞬で理解したのか


 「二人共、夕食の準備が出来たわよ、総、ちょっと雪代さんを呼んできて。」


 「ん、了解。」と言って雪代さんを呼びに執務室の在る二階に上がって行くと母親が


 「・・・・葵ちゃん、総とケンカした?」と聞くと


 「・・・・ちょっと、ありまして・・・・」と葵は恥ずかしながら言うと


 「そ、まぁ細かくは聞かないわ。仲直りしたいなら早くしなさいね。じゃ準備しましょうか」と言って深く聞かずに、葵に配膳のお手伝いをお願いしてきた。


 「はい。」と葵は返事をすると二人でキッチンに向かって行った。


 そんな会話が有った事さえつゆ知らず、雪代さんに夕食の時間を伝えに執務室前に着きノックをしようとしたタイミングで、いきなり扉が開き、自分はその扉にモロ直撃した。


 「イテテ、」と痛がる自分を見て雪代さんが


 「おお、総一郎君すまない。人が居るとは思わなくて。」と謝ってきたので


 「いえ、大丈夫です。偶々運が悪かっただけなので、気にしないで下さい。」と言って雪代さんに夕食の時間になった事を伝えると

 

 「ああ、ありがとう。では食堂に向かうとしようか。」と雪代さんと一緒に食堂に向かう事になった。


 食堂に着くと既に夕食の準備が出来ていたので各々席に着くと、葵が早速異変に気付いた


 「あれ、総ちゃんオデコの辺りが赤いけどどうかしたの?」と赤くなった部分に手を当てて見てきたので


 「・・・・あの、葵さん、他の方の目線が・・・少々・・・・」と葵に周りを見る様に促した


 「・・・え、・・・」と気づくが既に手遅れ・・・母親は自分と葵を見ながらニヤニヤし、雪代さんの笑顔がとても恐ろしく感じていた・・・・


 そんな素敵な雰囲気の中で食べる食事はいつも通り美味しいのだろうが何故かよく味が分からなかった・・・


 そんなこんなで、お風呂の時間になり順番に入り、夜も遅くになって来た。大晦日とはいえ規則正しい生活を心がけている、雪代さんと母親は9時には就寝するようにはしていたが、自分は課題を片付ける為起きて課題を片付けていた・・・既に11時30分過ぎ・・・・課題は一区切りついた・・・・・


 (・・・・片付けて・・・・あれを・・・やっちゃうか・・・・)と思いつつ机の上を整理していると扉から小さなノックが聞こえてきた


 「コンコン」


 (・・・え、なになに・・・冬なのに心霊現象かな?)と思っていると再び


 「コンコン」


 (・・・どうしようかな・・・)と少しビクビクしていると


 「・・・総ちゃん、起きてる?」と扉越しに葵の声が聞こえた


 「え、葵?どうかしたの?」と聞くと


 「・・・ちょっといい?」と聞いてきた葵を自分は


 「・・・ああ、・・・」と部屋の扉を開けた・・・・


 


 

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