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第155話  駆け込み乗車 ダメ絶対。


 佐伯さんと桜田さんの二人に、雰囲気の悪さを指摘された自分と源さんはお互いの顔を見ながら


 「昨日の事は忘れて、今日は楽しみましょうか?」と自分が言うと


 「・・・そうですね、昨日はいい内容でしたし・・・失礼しました。」と言って一旦その場の雰囲気を収める事になった。そして佐伯さんから


 「大変失礼しました。川口様、小野寺様、加治様、再度の紹介になりますが今回案内役を賜りました私が佐伯、そちらの方が桜田・・・そしてのこの野郎が源君になります。」と言って簡単な自己紹介をすると桜田さんが


 「では、本日は如何しましょうか?もし行きたい所などございましたら賜りますが?」と聞いてきたので司が


 「魔法省の研究所に行ってみたいです。」と言うと桜田さんは


 「畏まりました。川口様、加治様は如何致しますか?」と聞いてきたので自分は


 「・・・自分もそれでお願いします・・あと様付けはやめていただけると助かります。・・」と言い葵も


 「・・・私もそれでお願いします・・・」と答えると佐伯さんが


 「分かりました。川口さん、小野寺さん、加治さん。では、駅までバスで行き、そこから電車で最寄り駅まで向かいましょう。」と早速行動する事になった。近くのバス停に向かうとタイミングよくバスが来たので乗り込んだが、何故か自分と佐伯さんは前方の方に立って、葵と源さんは後方の席に座り、司と桜田さんは中ほどの席に座ってと何故かバスの車内でも別々の場所になってしまった。少しヤキモキしていると佐伯さんが色々聞いてきた


 「加治さんは凄いですね。第三学園でも負け無しなの源君に勝つなんて。」


 「いえ、偶々一瞬のスキを突けただけで交流戦内容では一方的に押されていましたし・・・」


 「そんなに謙遜しないで下さい。私強い人好きなんで後で連絡先を教えてくださいね。」


 「・・・え、なんといいますか・・・その・・・・」としどろもどろになっていると、司と桜田さんの会話が聞こえてきた。


 「凄いですよね。小野寺さんの魔法理論。うちの教官達だけでなく、他の学園や研究所の研究員も大変興味を持って聞いていましたよ。」


 「本当に、・・・そんな事聞くと今までの苦労が報われる気がして、少し泣きそう・・・」と苦労して構築した魔法理論を褒められて感動していた。


 (司の努力が実を結んだな、よかったな。)としみじみ思っていると


 「加治さんは好きな人いるんですか?」といきなりの質問にむせ込んだ。


 「ゲホゲホ、え、ゲホゲホ、いきなりなんですか?」


 「いや、自分で言うのもなんですけど私ってかなりの美少女じゃないですか、第三学園でも、男子から告白とかされているんですけど、うちの学園って結構ボンボンが多くて、なんかしっくりこないんですよね。なので加治さんがもしよろしければ、連絡先だけでもいいでの後で交換しませんか?」とグイグイ来られたので


 「あ、あの、その・・・。」と回答する事は出来なかった・・・・




 その頃、後方の二人掛けの座席に座っていた葵と源も話し込んでいた


 「葵さん、今日は楽しみましょうね。」源がイキイキした感じで話掛けると


 「・・・そうですね、まさか貴方が案内役になるとは、思いませんでしたけど・・・」と葵は

外の方を見ながら答えた。


 「ええ、本来ならば案内役ではなく、優秀な成績を残したの者同士の組み合わせの予定でしたが、まぁ交流戦の結果があのような形なので・・・仕方なくこの様な形になってしまいましたが、私としてはあなたと一緒に行ければいいので些細な事にはこだわりません。」と至って普通の会話を装っていた。しかし葵の方は返事をしなかった。


 やがて、駅に着くと最寄り駅までの切符を買い、ホームで電車を待っていた。普段電車を見ない司は興奮しながら


 「おお、電車が沢山だ・・・すごいな・・・」と無邪気な子鉄みたいな感じになっているとアナウンスで


 「四番線お下がりください。急行電車 が参ります。ご乗車には乗車券の他急行券が必要です。」との案内に司が


 「これに乗るの?」と聞くと桜田さんが


 「いえ、小野寺さん私たちは、次の電車に乗ります。」とまるで子供に言い聞かせる母親みたいな事を言っていると思っていると


 「・・・怒りますよ、加治さん。」と桜田さんから謎のプレッシャーを感じていると、電車がホームに滑り込んできた。偶々乗車口が自分達の前であり、少し避けて乗客の乗降をして発射のベルが鳴ったと同時にアナウンスが再びされた。


 「四番線、電車発車します。無理な駆け込み乗車はおやめください。」とドアが閉じると同時に自分の手を掴まれ、あれよあれよいう間に目の前の電車に駆け込み乗車をしてしまった。


 電車の車内に入っても自分の混乱は自分の手を掴んでいる人物に話を聞こうとした。しかし未だに混乱しており


 「え、ナニナニ?」と混乱する自分とは対称に、何故か素敵な笑顔で葵はしてやったりの顔をしていた。


 


 




 


 

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