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第148話  発表会は無事に終わりました。


 「痛い、痛いてば・・・」と文句を言いながらも大人しく連行されている 源 は人目に付かない所に来たタイミングで


 「もういい」と言った。すると先程まで手を引っ張っていた人物は手を離し片膝を床に付けて


 「ハ!申し訳ございません。」と深々と頭を下げ、謝っていたが源は、


 「ところで、調査の方はどうなっている?」と言うとその生徒は


 「こちらの方に」と一枚の調査報告書を提出した。それを見ながら源は


 「・・・なるほど・・・取るに足らない雑魚ばかりか・・・」と言い放つと火の魔法を使いその報告書を燃やしてしまった。


 「はい、将来この国を背負って行く貴方様には遠く及ばぬ者ばかりです。ですが・・・」と報告書を渡した人物は


 「決して油断することなかれ・・・ご当主様の伝言でございます。」と言うと


 「・・・全く親父殿も心配性だな、まあいいさ。しっかりと実績を積まないといけないからな。」と不敵な笑みを浮かべつつ


 (あいつも残念だな、この国の深淵の闇の中で絶望を味わう事になろうとは・・・)と考えている事は誰にも分からず源は自分の学園の生徒達が待っている方に向かって行った。


 

 初日の魔法学の論文発表会が始まり、各学園の生徒達が色々な視点からでの発表に、目から鱗が落ちるとはこの事と思っていた。


 司の発表も特訓の成果が出てしっかりとした内容になっていたし、葵の発表も無事に終わり最後には最優秀賞を取って論文発表会は無事に終了した。


 論文発表会終了後、表彰式が終わり、葵と司が自分達の学園の人達が待っているブースまで帰って来ると教官達から


 「いやよくやった。これほどうれしい事は無い。」とお褒めの言葉を頂くと


 「ありがとうございます。これもひとえに教官達の指導の賜物です。」と葵が感謝を述べると司も


 「本当にありがとうございました。」と二人で教官達に頭を下げてから、自分達の方に戻ってきた。


 「あ~ホントに緊張した。もう二度とやらないし。」と司が強く言うと


 「あ、大丈夫、大丈夫、論文発表会は二年生だけだから、もうやらないから」と紬の発言に


 「分かって無いな、紬は・・・こういう大勢の人の前で何かを発表する・・・もう嫌だね・・・マジで頭の中真っ白になっちゃうし。」としみじみしていたが、葵の方は


 「・・・そうだね、本当に緊張したしもういいかな・・・」と言ったので澪が


 「でも二人共本当に堂々として、立派だったよ。」と二人を褒め称え


 「後は総一郎の交流戦だけだな。しっかりな!」と陽斗が言ってきたので自分は


 「おう、任せろ、今回こそ勝利を我が手に掴んでみせるぜ!!」と強く意気込みと葵が


 「でも、怪我だけは気を付けてね、心配だよ毎回毎回病室送りになってるから・・・・」と心配してきたので


 「大丈夫、根拠はないけど、きっと大丈夫だよ。」と少し強がってみたが、やはり不安がぬぐい切れなかった。


 (・・・今度こそ・・・きっと勝利を・・・)と胸の中に秘め、その後交流戦の打ち合わせの為一旦皆の元を離れた。


 自分を含めた交流戦参加の三人と指導教官で作戦会議を行う事になった。


 「ではまず、ルールの確認だ。試合相手は明日抽選で決まる。どの学園と当たるか、またどんな選手が出るか、一切不明での対戦になる。一対一の総当たり方式。勝ち星が多い方が勝利となる。又、交流戦は

一戦のみで次は無い。あくまで交流戦で優劣を付けるのを目的にしてはいないからな。 ちなみに三人同時に試合を開始する形になっているが、一応大将をクジで決めるのがルールになっているので皆引くように。」と言われたのでクジを引くと・・・・まさか自分が大将になってしまった。



 「では、加治訓練生が大将だな・・・ちなみに大将になっても特に何もない。まぁ形だけだからあまり気にする必要も無い。では、今日はこれで解散とする。明日に備えしっかり休み様に。   解散!!」


 と、言われ解散し三人で明日の健闘を誓いつつ、 夕食、入浴、を終わらせ消灯時間になって暫く経ったが全く寝付けなかった。


 (・・・ヤバイ・・・寝れない・・・どうしよう・・・・)と考えれば考える程、目は冴えてきた


 

 (・・・一旦・・・夜風にでもあたるか・・・)と宿舎をでて、中庭のベンチに腰掛けていると


 そこに意外な人物が現れた。


 



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