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第147話  緊張してます。


 葵の話を聞いて、自分の心の中の葛藤も少し解決した次の日の朝食、いつも通りに皆で朝食を囲っていたが、一人心ここに有らずの状態の人物がいた・・・・・司であった。


 この交流会の日程は初日と二日目に研究発表と最終日に交流戦、そして予備日となっており計四日間の日程で行われる形になっており、今日は司が、明日は葵が、最終日の交流戦に自分がそれぞれ登壇なり、交流戦など行う形になっており、司は今からかなり緊張していた。


 「司、お替りいるか?」


 「・・・いい・・・」


 「おかず、もらうぞ」


 「・・・いい・・・」


 「まさに昨日の誰かさんみたいだ・・・」と陽斗が自分の事を茶化しつつ、


 「司も、緊張するなとは言わないが、他の人と合同での発表なんだし、まぁ頑張れ。」とエールを送ると


 「・・・マジで頭がパニック状態で、ヤバいかも・・・」と嘆く司に、紬が


 「大丈夫よ、司はすごく練習も、頑張ったしきっと上手くできるわよ。」と言うと


 「・・・やば、紬のいい面を見れて惚れそう。」


 「そうだろ、俺の彼女はいいだろう。」と陽斗が言うと紬が顔を真っ赤にしながら


 「・・・バカ、ここ皆が居るのに!!」と時すでに遅し・・・周りの空気は非常に微妙に空気になってしまっていた。


 「・・・本当に、アリガトウ二人共・・・ひとり身の自分に対して非常にお熱い事で・・・」と司は半分怒り、半分茶化しながらも、緊張は少し解けた感じになった。


 一方葵の方を見てみると、非常に落ち着いた雰囲気でいつも通りに食事をしていた。


 「葵は緊張していないんだな・・・スゴイな・・・」と感心していると、澪が少し肩を震わせながら


 「そうでもないのよ、葵たらさっき、『・・・落ち着け・・・私・・・』て、自分自身に言い聞かせていたし、」とニヤニヤしながら暴露すると


 「ちょ、澪姉、そんな事言わなくてもいいのに。」と葵は澪に抗議したが


 「総一郎はどう思う?そんな葵の事、可愛く思わない?」と聞いてきたので、


 「・・・その光景を思うと少しおもしろいかも」と素直な感想を述べると葵が


 「総ちゃん酷い、・・・バカ・・・」と拗ねてしまったので


 「ごめん、ゴメン、拗ねないで葵。」となだめていると、更に司が


 「・・・リヤ充を、爆発させる魔法式を作るか・・・」と怖い事を言いつつ


 「・・・なんかいつも通りだな・・・よし、イッチョやったりますか!」と気合を入れ直していた。


 いつも通りの感じになってきた。食事も終わり、一旦部屋に戻ろうと、食堂をでたまさにそのタイミングで


 「おはようございます。葵さん、昨日は良く眠れましたかね?」と声を掛けてきた人物がいた。昨日の葵の婚約者(?)が現れた。葵は一瞬驚きつつも


 「おはようございます。え、っと  確か  源  隆 でしたよね。  ハッキリ申し上げますが

貴方との婚約は・・・・」


 「あ、やっぱりそうですよね、自分も親父殿に言われた一昨日まで知らなくて、ビックリしましたよ。

まぁ、昨日の行為には少しやり過ぎで申し訳なかった。この通り謝罪します。」と頭を下げてのいきなりの謝罪に葵は、


 「え、っと   」と答えに困っていると自分が


 「葵、ほら行こう。」と手を繋いで葵をその場から連れて行こうとすると


 「おお、貴方が噂の騎士様ですな、是非とも握手を」と握手をしてきたので困惑していると


 「色々あって今回の件は情報統制で公にできませんが、本来なら英雄的行為でしたのに、」と自分を褒め称えてくれ、力強く握手もしてきたので


 「あ、ありがとう、ございます。」


 「ええ、是非ともいい交流戦にしましょう。」と言った所で


 「あーーー見つけましたよ。ほら、戻りますよ。」と源の所属している学園のメンバーに連れ戻されていった。




 その光景を見ていながら自分と葵は


 「・・・なんだったろう・・・」とお互いに顔を見合わせながら、見送っていった。


 

 



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