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第137話  戦闘の結果


 一方でフェリーに乗っている自分達はその様な出来事が起きている事などつゆ知らず、少しの船旅を楽しんでいた。


 「ほらほら、陽斗、鳥来てる来てる。」


 「任せろ、ほら。あ~」と陽斗と紬は海鳥にカッパなえびせんを与えているし、澪と葵も海鳥や風景を見て楽しんでいた。自分と司はソフトクリームを食べながらまったりとしていた。




 その頃のフェリーの操舵室でも緊張感が増していった。


 「 夕立 からはなんと言ってきている。」


 「我に続け。以上です。」との返答に船長は困惑していると乗り込んでいた士官から


 「船長、事態は急を要しています。直ちに乗客に救命胴衣の着用を命じて下さい。」と言われ


 「・・・そこまでの状況か・・・分かった。船内に非常放送並びに汽笛を鳴らせ。全乗組員に非常態勢を取らせろ。」と船長は矢継ぎ早に指示を出していた。


 


 自分達はまだその頃はまったりとしていたがいきなりの船内放送と汽笛によってその場の空気は一変とした。


 「こちらは、船長です。乗客の皆様はただちに救命胴衣の着用をお願いします。落ち着いて乗組員の指示に従ってください。繰り返します・・・・」とアナウンスされた所で教官達も、


 「全員ただちに救命胴衣の着用。その後各クラスごとに集合し点呼を行ない待機だ。」と慌ただしく指示を行い、状況確認を乗組員に求めに行った。


 「おいヤバくね?」と陽斗が言うと


 「とりあえず皆、クラスの所に戻って点呼。急ぎましょう。」と澪姉が周りに皆を落ち着かせながら、皆と一緒に戻りながら、案内所の所を通過しようとした時に一部の乗客が乗組員に説明をの求めて若干のパニック状態に陥っていた。


 「なにがあったんだ。この船は沈没するのか?早く脱出させろ!!!」


 「おい、俺が先だ早くしろ。」


 「手荷物は持てない?ふざけるな!!」と阿鼻叫喚となって収拾が付かなくなっていたが、乗組員達の説得虚しく混乱はドンドン拡大しているように感じた。その時小さな女の子を連れた母親が、この混乱の最中に押されて転倒してしまい、怪我をしてしまったがその対応に乗組員達は対応出来ずにいると葵が


 「大丈夫ですか。こちらで治療しましょう。」と早速回復魔法で治療を行うと、女の子は


 「おねいちゃん、ありがとう。」と言って早速元気になった母親の元に行き母親からは


 「ありがとうございます。ありがとうございます。」と何度も感謝をされ、


 「ここは、混雑して危ないですから、船室で待っていた方がいいでしょう。一緒に行きましょう。」と親子連れを船室まで案内してあげる事にし


 「総ちゃん、ごめん、教官に伝えもらってもいい?」


 「分かった。」と葵達を見送ったタイミングで外から砲撃の音が聞こえてきた。


 「ドン、    ドン、    ドン、   」とお腹の底に響きそうな低く、鈍い音が響きその後爆発音が聞こえた・・・・・



 「  ”α”   発砲確認         左舷   極めて至近に着弾。   」


 「  ”β”   回頭中   本船の頭を抑えに掛かっています。     」


 「・・・魚雷用意・・・   ”α”    に向け有線誘導   発射弾数  四  」


 「了、   ”α”   に向け   魚雷用意  発射弾数   四   よーい   てぇ  」


 「  ”β”   に向け砲撃始め   」


 「了、   ”β”   に向け   砲撃用意    準備ヨシ    よーい    てぇ  」


 と  夕立の砲雷長は素早く状況を確認し、所属不明艦に攻撃を開始した。


 「   ”α”   回避行動を開始    ”β”   の艦橋付近に着弾を確認。急速に行足が落ちています。  ”α”  ”β”   共に砲撃を視認。     右舷  左舷の至近弾   損傷無し。   βの砲塔部に着弾確認。     ”β”   完全に沈黙    ”α”    に魚雷   命中確認   轟沈しています。   我々の完勝です。」


 と砲雷長の報告を艦橋で聞いていた艦長は


 「了、   よくやった砲雷長   戦闘終了   戦闘用具納め  」と艦長の号令とほぼ同時に

  

 夕立の右舷に砲撃が命中した。      

   


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