第13話 放課後の待ち合わせの約束
「葵さん、良かったら放課後時間を頂けませんか。」
もはや、お昼休みの風物詩みたいな感じになった、葵に対してのデートのお誘い。それに対しての返答は
「あなたの事よく知らないので、お断りします。」 との返事。
中々の塩対応で断りをしているが、中々相手も折れない。
「よく知るために一度でいいのでお付き合い下さい。」と相手も引き下がらない。
その理由は、彼の立場にある。とある大物政治家の長男と言うこともあり、自分の経歴に箔をつけたいのだろう。まぁ葵の魅力もあるとは思うのだが・・
そんなこんなしていると、紬や澪が間に入り
「さっさと諦めな!!あんたなんてどうせ自分の為だけに葵に迫ってるんでしょ。そんな奴に葵と一緒に居させる事も出来るわけないでしょ!!!」
「あら、あら、駄目よそんな乱暴な言葉遣い・・・そうゆう訳だから聞き分けのいい子はさっさと諦めなさい。」
と、今や一年女子の三女神と呼ばれるようになった三人からの対応にもひるまず更に食い下がる。
「お二人ともお近ずきになりたい者もおりますので是非、三対三の形でも!!」
更に、二人、貴族のボンボンと大企業の次男まで現れ、収集つかなくなってきた所に、同じ村で一緒に進学してきた、自分たち三人を見つけると三人は
「「「放課後は先約がありますので!」」」
と、いって自分達と明らかに予定がある事を思わせつつ、足早にこの場を去っていった。
三人が足早に去った後、自分達は
(またですか・・・俺達、男子生徒からものすっごいにらまれてますやん・・)
言い寄ってきた男子や他の男子からの妬みに近い視線を感じつつ、自分達もそそくさと、その現場から離脱し、放課後まで大人しく授業を受けるのであった。