第128話 悲劇・・・
葵以外からの総ツッコミを受けた司は一人しょげていたが、自業自得なので放置し、久々の再開に話が弾んだが、女性陣の話はやはり、逢引の件に話題は集中し葵は顔を赤くしながら、自分の方を少し睨んでいた。
その後課題の進捗状況の確認をしていたが、皆の進捗は比較的順調で、自分を苦手な英語の課題も何とかなりそうだった。・・・・約一名は悲惨な状況になっていたが・・・・・
「え・・・司・・・マジ・・・・」
「司、あんた・・これは・・・」
「・・・司君・・・」
「・・・・なしてたのよ・・・」
「・・・・・・・」と皆の心の声は
(((((これは、ガチで・・・・ヤバイ・・・・)))))との形で一致した気がした
大半の課題が手つかずで、英語に至っては白紙の状態・・・・残りの期間は・・・・と考えたが、葵以外の四人は
「「「「よし、休日の補講頑張れよ。陰ながら応援してるから、」」」」と見捨てる方向性だったが葵だけは
「皆、ちょっとひどすぎ・・・な事もないか、司君の自業自得だしね・・・司君はどうしたい?」と優しく聞いてきたので
「なんとか、補講だけは免れたいです。」と必死に懇願してきたので
「じゃ、本気でやるからね・・・一瞬でも気が緩んだら、そこで見放すから・・・」と葵の強い口調に司は多少尻込みしていたが
「お願いします。」といつもとは違う雰囲気で答え、その後は葵の分かりやすい解説に、必死に喰らい付いて行く司の迫力に圧倒されつつ、いい具合にでお昼になったので、葵と司に
「二人共お昼だし一回休憩しよう。」と言ったタイミングで
「皆さんお昼の時間ですよ。」と自分の母親が、食事を持ってきたので葵が
「・・・そうだね、一回休憩入れようか・・・」とかなり疲労困憊の様だったんで
「・・・葵、大丈夫?・・・」と聞くと葵は少し顔を赤くしながら
「・・・大丈夫だったけど・・・大丈夫じゃ無くなった・・・・」と少し俯きながら周りの様子を見ていたので、自分も確認すると、物凄く温かい目線を感じつつ、いつの間にか食堂に来てた雪代さんの殺意を込めた目線を感じつつ、苦笑いするしかなかった。
食事も終わり、少し一休みを入れている時に、紬が
「ねぇ、葵、どう司の課題の進捗は?」と葵に聞くと
「・・・ホントに大変だよこれ、毎日やってもギリギリだね・・・」と半ば呆れられていたが
「でも、司君はやれば、出来る・・・はず・・・多分・・・恐らく・・・・」と多少葵にも手詰まり感が出ていた。
「まぁ、司の自業自得だし、しょうがないね。」と澪姉は呆れつつも
「皆で助け合いだし。何とかなる。うん、」と皆を誇示しながら
「午後は葵は自分の分を進めちゃいな。私と紬、それに陽斗も手伝って司の面倒見てあげるから。」と午後からは三人体制で司の勉強の監督を行う事になり、自分は
「あれ、俺は・・・?」と聞くと
「総一郎は自分の分を進めないと・・・あんたもギリギリでしょ?」と紬の指摘に
「まぁ、そうだね、でも司の状況よりはマシだよ。」との返事に
「二人が同じ状況だったら間違いなく見放したよね。」との陽斗と紬の発言に司は
「総一郎に感謝だな♪」の発言に
「「「「「次はないからね。(((((怒)))))」」」」」と五人一致のツッコミを頂く司であった。