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第122話  連絡・・・


 葵の屋敷での仕事を一旦終わらせ、自宅に戻った朱鷺子は自室で勉強をしている総一郎に早速問い詰めた 


 「総一郎・・・私に何か言う事は無いかしら?」と静かに、しかし力強くの質問に自分は心の底からビクビクしていた。


 (・・・ヤバイ、何か怒らせてしまった・・か。)と前世からの長年の経験から頭の中でアラートが鳴っていたが原因が全く・・・・いや、あった。・・・どの様な言い訳も出来なかった。


 「実は、その・・・台風の間・・・葵と一緒に過ごしていました。」と正直に言った。






 しばらくの沈黙の後


 「・・・何もしてないのよね?」と神妙な顔で聞いてきたので


 「もちろん。」と答えると


 (・・・それも、問題なんだけどね。)との母親の少しガッカリした心の声は当然聞こえなかった。


 昼食を用意して母親はまた葵の屋敷に向かっていった。


 「じゃ、行ってくるからね、後、電気屋さんとの対応もよろしくね。」と言って出かけて行った。


その姿を見送りつつ


 (・・・葵は上手く誤魔化せたかな・・・)と心配しつつ電気屋さんの連絡を待ちつつ日々の課題に取り組んでいく事にした。


 

 


 葵は自室の机の上に課題を広げていたが、全く集中できずにいた。


 (・・・朱鷺子さん・・・総ちゃんを怒っているかな・・・何も無かったし・・・でも、・・・)と答えの出ない事をずっと考えていると扉をノックする音がした。


 コン、コン


 「・・・はい、どうぞ、」と言って入室を許すとそこには朱鷺子がいた。葵は少しきんちょうしつつ


 「・・・どうしました?朱鷺子さん」と葵が聞くと


 「集中しているのはいい事ですけど、既にお昼の時間ですよ。葵ちゃん。」と言われ葵は机の上にある時計に目をやると既に午後1時を回っていた。


 「ごめんなさい。気がつかなかったです。」と葵が謝ってきたが


 「大丈夫ですよ、雪代さんも、まだ気が付いていないみたいですのでこれから呼びに行くところですので。」と問題無い事を説明し葵は先に食堂に向かい、雪代の執務室に朱鷺子が向かいノックしようとした時にい執務室の扉の隙間から話声が聞こえてきた。


 「そんなに体調が悪いのか・・・・いや、・・しかし、その件は・・・・」と非常に深刻な話をしているようだった。


 (・・・知り合いの方の体調でも悪いのかしら?・・・)と疑問に思いつつ、このタイミングでのノックを躊躇っていると、


 「・・・分かった、至急葵様と相談の上返答する。・・ああ、分かっている。」と言って電話を切った雪代は大きくため息を吐きつつ


 「・・・そろそろ、・・限界か・・・」と小さく呟いた。朱鷺子はそのタイミングで執務室の扉をノックした。


 コンコンとノックされ少し動揺した雪代が


 「・・はい、ドウゾ。」と少し裏返った声で入室を許可すると、朱鷺子が


 「お昼の用意が出来ました。」と言ってきたので


 「あ、・・もうこんな時間か申し訳ない。」と言って食堂に向かい、二人共食事を終わらせ朱鷺子が片付けをしているタイミングで雪代が


 「・・・葵様、実は・・・・」とメモを葵に渡した。その内容を確認した葵は


 「・・・・分かりました、私から連絡します。・・・・」と言って自室に戻って行った。


 



 その頃、総一郎の自宅では電気屋さんによるエアコン修理が完了し総一郎が一息ついていた。


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