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第119話  イベント報酬


 お昼より更に雨風は強くなってきた。自分は自室で課題を進めているがそこに葵の姿は無かった。


 なにせ、この天気では今日も葵の屋敷に帰るのは難しいと考え、着替えを洗濯する為に、先程まで洗濯機を使っており、今はアイロンで服などを乾かしている最中であり、その間、自分は煩悩退散と言わんばかりに課題を進める自分がいた。暫くして葵が戻ってくると


 「総ちゃん、そういえば二学期の他校との親善交流会で行う親善試合に出るの?」と聞いてきたので


 「まだ、分かんない、一応、火のクラスの代表候補にはなってるんだけど、最終決定は夏休み明けの実技検定で決まるみたいだし。正直微妙な感じかな?葵も聖クラスの代表候補でしょ?」


 「うん、正直あんまり出たくないんだよね。目立ちしたくないし。」とあまり気乗りしない感じであった。


 「でも、複数属性持ちなら、まず選ばれそうだね。」と言うと


 「・・・嫌なのは、最終日なんだよね・・・」とため息をしながら言ってきた。


 「最終日?」と疑問を投げかけると


 「あれ、聞いてないの?最終日は一応、休みだけど敷地内からは基本的に出れないんだけど親善試合に出た人は、特別に外出が出来るんだけど、その時、他校の人との交流との名目で一緒に行動するんだけど、なんかデートみたいな感じになる事が多いんだって。だからあんまり気乗りしないんだよね。」と衝撃的な事を言われた。


 「え、・・・・そんな事教官言って無かったけど?」とそんな事を言っていなかったと思い出していたが


 「数年前から始まったみたいで、学園側も黙認してるみたいだよ、夏休み前にクラスの女子達との会話で、先輩から聞いたんだって。」と言ってきた時には


 「・・・そう、なんだ・・・」と冷静に聞いているようで内心は物凄く動揺していた。暫く動揺からペンが止まっていると


 「・・・総ちゃん?・・・」と葵の問い掛けに


 「ヒャイ・・・なに・・・葵・・・」と変な声が出てしまった。


 「手が止まってますよ。しっかりね。」と優しく語りかけてくれた。


その様なイベントが存在しているなんてと考え、どうすればいいのか・・・


 (よしゃ、いっちょやったりますか。)と静かに課題に向かっていった。


  適度に休憩を挟みつつ、もうすぐ18時になろうとしていたので夕飯の支度に取り掛かる事にした。

夕飯は二人で協力しながら作る事にしたが、昼が肉だったので夜は焼き魚にした。


 食事も終わり、リビングでテレビを見て明日の天気予報を見ながら明日の朝には天候は回復しそうと、キャスターは言っているが、前世であった気象衛星からの情報は全く無かった。


 


 

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