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第115話  家電が同時に壊れるのは何故?


 既に夜の10時半を超えた頃、自宅に着く自分には何故か緊張が走っていた。


 (大丈夫、ダイジョブ、・・・問題ない・・・葵が家に来た事は何回もある・・・こんな遅くに来た事は無い・・・いや、何ならお泊りも・・・いや、あれは子供の・・・いや、去年・・・いや、・・・・)と頭の中で考えが巡り巡っていると葵が異変に気が付いた。


 「あれ、総ちゃんの家の電気消えてるね?朱鷺子さんもう寝ちゃったのかな?」と聞いてきたので自分は心の中で


 (・・・またか・・・ハァ~・・・まぁいいか)と思いつつ玄関のカギを開け取り敢えず葵をリビングで待っててもらい、今の課題の進捗状況を説明する為に自室に戻ると机の上に書き置きがあった。ある程度内容の予想は出来ていたが内容を読むことにした。


 【愛する我が息子へ、今日は女子会をしてきます。朝帰りの予定ですが遅れる可能性も有りますが気にしないで下さい。朝食は冷蔵庫の食材を使って自分用意して下さい。後、遂に客間とリビングのエアコンが壊れました。明日電気屋さんに電話して修理の依頼をしておいて下さい。疲れていると思いますがしっかり歯磨きをして夜更かしせず、しっかり課題等頑張ってくださいね。PS ベット下の色々な本は処分しました。       母より   】


 との書き置きがあったので


 (つまりマダム達の日頃の鬱憤晴らしの飲み会で今日は帰らずと・・・後、ここにベットは無いし色々な本も無いわ・・・・というかリビングのエアコン壊れたのか・・・葵には悪いが今日は帰ってもらうか・・・)と思いつつリビングに向かい扉を開けて


 「ごめんな葵、リビングのエアコン・・・壊れた・・・みたいで・・・・」と声を掛けようとしたがリビングのソファーには既に寝息を立てた葵の姿があった。


 (・・・今日は初めて尽くしの事で疲れたもんな、・・・うん・・・というかマズイ・・・)と寝ている葵を揺さぶったりしたが


 「・・・ダメだ・・・全く起きない・・・どうしよう・・・・」と頭を抱えた。


こうなった葵はまず起きない・・・・そう・・状況を確認しよう・・・


 現在の時刻は2245 台風接近の影響かフェーン現象のせいで、リビングに掛けている温度湿度計は夜なのに28度を表示して更に湿度も90%台を指していた。流石にエアコンが無いとキツイがそのエアコンが壊れている。前回の時は客間に寝かしたが今は客間のエアコンがダメ・・・・リビングのエアコンも駄目。、後は自分の部屋と母親の部屋にエアコンがあるが・・・確認の為に母親の部屋の扉を開けようとすると・・・残念ながらカギが掛かっていた。ここには金庫もあるので当然といえば当然の事なのだが・・・一応ダメもとで携帯に電話をするが


 「プルルルル、プルルルル、プルルルル、お掛けになった電話は現在電話に出られません。後程お掛け直し下さい。プープープープー。」となってしまった。


 いよいよ選択の時が来てしまった・・・


 1.どちらかがエアコンの無い部屋で寝る←とてもじゃないが暑いので嫌だ。


 2.葵の何とか起こす         ←無理なのは分かっている。


 3.自分の部屋で一緒に寝る      ←自分の理性との戦い(負けてはいけない。)


 と、考えつつも仕事の疲れも有り既に考える力は残ってはいなかった。


 「・・・仕方ない。・・・」と葵をエアコンの効いている自室に連れて行き、布団を掛けて一言


 「・・・おやすみ、葵・・・」と言って自分は






 リビングのフローリングの上に寝ころび濡らしたタオルに扇風機用意しこの熱帯夜に挑む事にした。


 (・・・流石に、一緒の部屋で寝るのはマズ・・・イ・・し・・)と色々あり疲れも出たのかそのまま寝てしまった。


 


 



 


 時は少し経ち現在時刻は0215 総一郎の部屋で葵がほんの少し覚醒した、


 (・・・・あれ・・・・ここ・・・・)と少し考えたが、


 (・・・・こ・・こ・・・は・・・あ・・・しん・・・)また深い眠りへと落ちていった。

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