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第109話  天使と悪魔


 外に布団を干し終わり、風呂場の掃除に入ろうとした時に葵が


 「総ちゃん・・さっきはごめんなさい。お仕事なのに意地悪な事言って・・・」


 「大丈夫だよ、分かってくれればいいよ。それより掃除が終わればお昼になるから頑張ろうか。」と誤解も解けたようなのでその後の作業は順調に進み、正午少し前には一段落した。そこに真一さんがきて


 「総一郎君どうかね、調子は?」と聞いてきたので


 「掃除等は大体終わっています。後は布団をお部屋に入れて、お部屋の用意、とかですかね。」と答えると


 「よし、順調だね。これ部屋割り表だからこれに沿って用意よろしく。じゃ、お昼にしようか。」とそうめんに天ぷら、おにぎりと、用意してくれていたのでそれらを大広間に運んで


 「じゃ、頂きます。」


 「頂きます。」


 「おう、しっかり食べて午後からもよろしくな二人共。」と言って真一さんはそうめんを流し込み、おにぎりを頬張りつつ事務所に向かって行った。


 「・・・真一さんはあれだけでいいのかな?・・・」と葵が聞いてきたので


 「ああ、早く食べて少し仮眠しないと午後からの長丁場持たないからな、俺達も食べたら少し仮眠して1時位から仕事始めないと間に合わないからな。」と言いながら頬張りながら答えていると


 「総ちゃん、食べながら喋るなんて行儀悪いよ。」と注意されたが


 「葵も早く食べたほうがいいよ。」と言い、早めに食事を終わらせると早速寝る準備を始めた。


 「そういえば、どこで仮眠すればいいの?」と葵が聞いてきたので


 「10号室のエアコン入れてきたからそこで休めばいいよ。俺はこの大広間で仮眠するから。」


 「・・・分かった。・・・」と二人共食事を早々と終わらせ仮眠する事にした。暫くすると携帯のアラームが鳴ったので起きて作業を開始しようとしたが葵が起きてこないのでお部屋に向かった。


 「葵、起きてるか~午後の仕事始めるぞー。」と声を掛けたが反応は無かった。ここで頭の中に天使と悪魔が現れた。


 悪魔:ほら、想い人の寝姿を見れるチャンスだぞ、行ってしまえ。


 天使:いけません。その様な行いを神は許しません。


 悪魔:ちぃ、出やがったな、お邪魔虫め、


 天使:寝顔だけで満足できる訳ないだろ。なんな事やこんな事もしたいじゃないか!!


 悪魔:え・・・


 天使:あんな事こんな事、一杯いっぱいあるかも♪イッチャイナヨ欲望のままに


 悪魔:お前、それは駄目だ・・


 天使:お前は消えな


 悪魔:グワーッ・・・ガク・・・


 天使:フーー さあ、悪は滅びました・・・行きましょう、楽園に


と頭の中で天使と悪魔の三文芝居に付き合っていた時、急に後ろから

 

 「あれ、総ちゃんどうしたの?」と急に声を掛けられ


 「UWAーーーーーーーーーーーー」と奇声を上げ倒れてしまった。


葵は驚きつつも


 「どうしたの?」と聞いてきたので


 「・・・なんでも・・・ない、そうなんでもないよ・・・さ、早速仕事・・再開しようか?」


 「はい、先輩よろしくお願いします。」との笑顔に自分中の良心が泣いていた。

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