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第107話  仕事内容・・・


 久々に会えた葵を目の前にして、少しの間フリーズしていると


 「おお、総一郎君。おはよう、早速だが配膳を頼めるかな?」と真一さんが言ってきたので


 「・・あ、はい・・分かりました。・・・」と配膳作業を開始すると


 「葵ちゃんはこっちを手伝ってくれ」と呼ばれ更に混乱の度合いが増していった。


 (え、なんで葵がここに居るの?・・なんで、手伝ってるの・・・何故?)と疑問に思いつつ忙しく中々聞く事が出来ずに話を聞けたのは賄いの朝食時だった。


 「あの~~葵、なんでここにいるの?」と聞くと


 「昨日の夜に帰ってきたんだけど皆の様子を朱鷺子さんに聞いたら総ちゃんがここでお手伝いしてるって聞いたから私も体験してみたくて朱鷺子さん経由でお願いしたんだよね。」と少し楽しみながら語っていた。


(・・・確かに、いい社会勉強になるかもしれないけど・・・結構大変なのに・・まぁ、仕方ない。)


 「そっか・・この後も結構ハードだけど頑張っていこうな。」


 「うん、よろしく。総先輩。」と普段とのギャップに危うく撃沈されるかと思ったが


 「・・・おう、よろしく・・」と照れながら答えるのが一杯だった。朝食を取り終え、早速仕事に取り掛かる事になった。


 「総くん早速だけど今日は連泊3組とご新規5組だからね、部屋割りはこの通りでよろしく。」と言って真一さんは昼夕食の仕込みを始めていた。


 「では先輩まず何からしますか?」と葵が聞いてきたので


 「・・・まずはお客さんが出ていった部屋の掃除、連泊の部屋の内1、3番の部屋はそのままで大丈夫。5番のお部屋はゴミ箱の中身を捨てて新しい袋のセットがあるけどそれは俺がやるから葵は2と6~8、10のお部屋の掃除からだねゴミは分別してシーツやカバーはリネン袋に入れてまとめてそれらを一回廊下に出す。布団は一回干すからロビーにまとめて置いておく。まずはこんな所かな。それじゃ葵は2番の部屋からよろしく。」


 「・・色々あるね、でも頑張るよ。」と言って早速作業に取り掛かっていった。


 (じゃ、俺もやりますか。)と連泊のお部屋のセットを終わらせ、10番のお部屋から始めていった。


 (葵は大丈夫かな。まぁ、すぐにこっちも終わるしこれも経験だ)と考えながら作業をして、自分が三部屋、葵が二部屋終わらせた。


 「流石、総ちゃん、先輩は違うね。」と言ってきたので


 「葵も初めてで二部屋はすごいよ。じゃ、俺は布団を干しておくから葵はロビー周りの掃除を頼んでいい?」と言うと


 「分かった。任しておいて。」と言ってきたので


 「それが終わったら、一旦休憩にしようか。アイスもあるし。」と言うと少し笑顔になった。


 「葵、分かりやすすぎ。」と笑っていると葵が少し拗ねながら


 「・・・総ちゃんのバカ・・・」と自分には聞こえない位の声で呟き


 「どうかした?」との質問に


 「・・・なんでもないよ。」と、二人して早速残りの仕事に取り掛かっていった。

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