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第104話  決意


 司がしょげながら、そしていじけながらも、無事に?帰寮したので、一旦各々の部屋に戻る事にした。


 部屋に戻り少しの間放心状態でいるながら先程の告白について考えていた。


 (あんなに、可愛い子から告白されて正直嬉しかった・・・でも・・・やっぱりこの想いを・・・伝えたい・・でも・・・)といつまでも決断の出来ない自分に対して嫌気がしていた。


 そうこうしている内に、夕食の時間になり食堂で司と陽斗と合流し食事をしていると司が


 「総一郎、色々思う事はあると思うがお前は自分の気持ちに正直になればいいんだからな。」


 「・・・司・・・」


 「全く、不器用だな。総は」


 「・・・陽斗もサンキュ。・・・ありがとな・・二人共・・・ありがと・・・・」と感謝の気持ちも述べつつ


 (・・・うん、そうだな・・・)と腹は決まった。


 自室に戻ると早速、携帯を取り出し葵に電話する事にした。


 プルルルル、プルルルル、プルルルル、プルルルル、プルルルル、


 (・・・ヤバイ・・・スゴイ緊張してきた。・・・・)


 プルルルル、プルルルル、プルルルル、プルルルル、プルルルル、


 〈お掛けになった電話は、ただいま電話に出られません。後程お掛け直し下さい。〉と言って切れてしまった。


 (・・・食事場所は別々だが時間は一緒だし・・・お風呂かな・・・また、後でかけ直すか・・・)


 が、その後二回ほど電話をしたが結局葵はその日電話には出てくれなかった。


 そして翌日になり今日は学期最終日であり、寮の前で皆といつも通りに合流しようとしたが朝食時から男性陣の目線が気になり先に口止めしておく事にした。


 「・・・二人との・・・少し内緒話をいいかな。」と言った時の二人の温かい目線に少しイラついたが


 「・・・結論だけ言うと・・・告白してない・・・」


 「・・・ヘタレ・・・」

 

 「・・・意気地なし・・・」と二人が罵詈雑言を言ってきたので


 「違うって、・・・昨日は電話で連絡つかなかった。・・・うん・・・はい・・・です・・・・。」


 「・・・・じゃ、今日言うのか?」と陽斗が聞いてきたので


 「・・・・・うん・・・・・」と小さく頷いた。


 「・・・そっか、頑張れよ!」と司は励ましてくれたので早速いつのの集合場所に向かった。

集合場所には既に澪と紬が居たが葵の姿は無かった。


 「遅~い。早く行くよ。」と紬が急かしてきたので


 「あれ、葵は?」と聞くと


 「なんか、先生に朝から呼び出しをもらって先に行っちゃった。」と澪が答えた。


 「・・・そう・・・」と言って肩透かしを食らった形にはなったが仕方ない。と思い学園に向かう事にした。

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