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第103話  驚きの後・・・


  佐々木さんのいきなりの告白に戸惑っていると


 「・・・やっぱり、あの人の事が気になりますか・?」との問いに答えることも出来ずにいると


 「・・・今回はこのまま聞き流して大丈夫です。・・・でも、今だけ肩だけ貸して下さいね。」と佐々木さんの頭が自分の右肩に頭を乗せてきた。自分は少し動揺しながらも肩を貸す事しか出来ず、そのままバスは終点まで向かって行った。


 バスが終点に着き学園の寮までは少し歩く事になるがその間も自分は佐々木さんの顔を見る事が出来なかった。そんな自分を見て司が、


 「どうした?なんか雰囲気悪いよ?」と聞いてきたので


 「・・・なんでも、・・ないよ・・・。」と答えて所で


 「女の子の初めての告白を振っておいて、なんでもないか・・酷い先輩ですね♪。」との発言に


 「「「「・・・・えーーーーーーーーー!!!!」」」」と四人同じ反応を同時になった。


 「・・・まぁ、今回はフラれた見たいですので諦めますが、このままでは終わりませんから。・・・では皆さま・・・お先に失礼します。」と言って佐々木さんは寮まで先に走って帰ってしまった。その場に残った自分達は、少し呆然としつつもすぐに再起動し


 「ちょっと、どうゆう事、どうゆう事、え、いつの間に・・いつ告白されたの?それからそれから。」と澪が暴走しながら、興奮しながらすぐに紬が詰め寄り


 「ちょっと、あんたマジでどうゆう事なの?」と紬が詰め寄るのを引き離しながら陽斗が


 「本当に、総一郎・・え、・・・」と陽斗は混乱しながら、司は


 「・・・オー神よ、・・・僕に・・彼女・・・を・・・・」と天に向かってお祈りをしていた。


 そんな四人の四者四様を感じつつ


 「・・・申し訳ないけどこの事は・・・」と神妙な顔つきでお願いすると司以外の三人は


 「分かったわ。」「しょうがないわね。」「おう。」と返事をしてくれた。司の方は


 「・・・これで、俺は・・・」とボヤキながらフラフラしながら寮の方へと歩んでいたのでそのまま一緒に帰る事にしたが、皆、佐々木さんの発言に驚きを持っていたのでソワソワした状態での帰寮になった。



 少し時間は巻き戻り、自分達と別れた佐々木さんは真っ直ぐにある部屋を目指し、扉をノックした。


 「は~い。」と返事がしたので


 「佐々木です。今少々お時間よろしいですか?」との問い掛けに部屋の主は静かに扉を開け


 「どうしたの?恵ちゃん?」と聞いてきた。


 「少々内密の話なので部屋の中でいいですか?すぐに終わりますので。」


 「そんなに畏まらなくていいのに。どうぞ。」と言って部屋の扉を閉めて後に葵が聞いた


 「それで、どうしたの?」


 「今日、私、加治先輩に告白しました。」


 「・・・え・・・あ・・の・・そ・・の・・・」


 「そして、フラれました。」


 「・・え、・・え、・・・・」


 「完敗ですね。でも、決して諦めません。もっと自分自身を磨いてきっと振り向かせて見せますので、早くしないと奪っちゃいますからね。では失礼します。」と言って佐々木さんは部屋を出って行った。


 葵は椅子に座ってしばらく呆然としていた。


 (・・・え・・告白・・・告白・・・・フラれた・・・・)と頭の中で整理して心を落ち着けていった。


 




 (・・・総ちゃん・・・)


 と、心の中をゆっくりと整理していく・・・・・





 

 




 

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