第100話 デート会。
陽斗と紬のデートは海岸で、お店で買ったドリンクを飲みながらまったりと過ごしていた。その光景を見ていた四人は物陰から
「いい雰囲気ね、ねぇ、このままキスでもしないかな?」と澪が少し興奮しながら言うと
「それは、・・・見たいですね・・・後々の為に・・・。」と佐々木さんも追従しており自分と司は二人の暴走を食い止める形で一緒にいたが、陽斗と紬の甘い雰囲気に飲み込まれる形になっていた。
「・・・・・・いいな、俺も彼女できないかな・・・・・・」と司は少し遠くを見ながら嘆いていた。
自分もその光景を見ていて想い人の事を思いつつ二人の事を見ていると移動を開始したので自分達もコッソリと移動を開始した。次に来たのはボーリング場だった。活動的な二人は事あるごとにボーリングをやってみたいと言っていたのでこのタイミングで来たのだと思っていた。
「あ~また、ガーターだ、意外と難しいわね。・・・陽斗は中々上手ね・・・」と少し拗ねていた。
「そうかな?ちょっとコツがあるんだけど・・・」
「なにそれ、ちょっと教えなさいよ。」と言ってきたので陽斗は
「分かった、まず真っ直ぐに前を向いて一番三番ピンの間を狙って投げるだよ。」と手を取り合って教えていた。
「・・・ちょっと・・・・顔・・・・近い・・・・」と紬は顔を真っ赤にしながら照れていたし陽斗も
「・・・・いいじゃん・・・・・・彼氏なんだし・・・・この近さは俺だけの特権でしょ・・・・・」と二人共顔を真っ赤にしながらイチャイチャしていた。
「・・・いいね、いいね・・・お姉ちゃん・・・生きてて良かった。」と澪は昇天寸前になっていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・いいな・・・・・・・・・・」と佐々木さんもどこかに意識が飛んでいた。
そんな四人を見ながら自分は
(陽斗に紬・・いいな・・・澪姉に佐々木さん大丈夫かな?・・・)と思いつつ見守りを継続していく事にした。
そして次のデート先は・・・ハンバーガーショプに入っていった。
「自分はAセットのポテトサイズアップで飲み物はオレンジジュースで、ムギは?」
「私はCセットで、飲み物はコーヒーで。」と言って店内で食べながら楽しく会話をしていた。
「・・・・ムギって言ったね。・・・」
「・・・・彼氏の俺だけの言い方もあってもいいでしょ?」と陽斗は照れながら言っていた。紬は顔を真っ赤にして
「・・・じゃ、私もハルて呼ぶから・・・はい、アーン」と紬が出したポテトを陽斗は照れながらも食べてまた二人して顔を赤くしていた
その光景を死角から見ていた女性陣は
「・・・・いいわね・・・・もう・・・・」
「・・・・そうですね・・・・もう・・・・」とのことだったので。
「じゃ、帰ろうか。」と言った所で司が
「ここまで来たらちょっと書店に行きたい。」と言ったので二人を残して書店に向かう事にした。