1話 プロローグ
この小説を見ていただきありがとうございます。皆様の期待に応えられるよう頑張らせていただきます。
1章 光る英雄
1話 虹の始まり
国連にて、各国1000人まで人体実験が可能となり、自由に実験することが許可された。この議題を出したのはやはり遺伝子実験をよくしている中華人民共和国(中国)だった。この実験について日本ではかなり多くの批判者が出て、デモが起き、警察によってすべて取り押さえられたのはまた別の話であった。この実験の対象者は生後3ヶ月いないの乳児に限った。この人体実験は、人間に超能力を与えるという実験だったので、生まれてすぐの子でないと能力に対応した体を構築できないと考えたからであった。立候補は認めず、政府が実験に有能な赤子を1000人選別し、実験に写ったのだった。この実験によって与えられた能力が遺伝することをまだ誰も知らなかった。
⭐ ⭐ ⭐
パンッ。という高い音が大きく響いた。一人の男の子が倒れている。そしてそのこの前には髪が茶色の男の子が立っていた。その茶髪の男の子は、倒れている弱々しい男の子に向かって
「お前それでも超能力って言うのかよ?!雑魚が」
と怒鳴り付け、右手を振り上げ倒れている子に下ろそうとしている。その手は虎のような手をしていて、青白い電気をまとっている。その手が対象に接触した瞬間、対象が消えていた。いや、そう見えただけだった。そこから10メートルほど離れた壁に体を預け、頭から血を流し、目を閉じ、ピクリともしない。気を失っている。こんなのが幼稚園児にできることとは思えなかった。確かに強い超能力であったにしても、強すぎた。とてもかなわない。でも、もっと追い討ちをさせるわけにはけにはいかない。そう思った次の瞬間、茶髪の虎の手の男の子の頭に、勢いのある水がかかったのだった。髪が濡れ、少しギザギザとした髪が垂れ下がり、目を隠したそして、その髪の中から赤みがかった目でこちらを睨み付けてくる。怖い。とても怖かった。自分がしたことがあまりにも自殺行為で、(僕ってバカなんだな)と思った。そう、目の前にいる男の子、原田虎気に水をかけた人が俺、水野海太なのだった。
「どうやら死にたいらしいな。水野!!!」
と怒鳴り、それと同時に右手を振りかぶり、俺をめがけて跳躍してきたのだった。
俺の力は水を出し、操ること。しかし、まだ幼いため十分に力を出せない。俺は精一杯できることをしようと思い、地面を蹴った。
「死ねえ!」
そう原田くんは叫び、電気を帯びた手を俺に向かって下ろしてきた。俺は水だから電気には弱い。この状況で避けるとなると難しい。
「ウォータードーム!!」
これは俺が考えた防御技。大量に水を使い自分の回りを直径5メートルの大きさで覆うものだ。厚さがかなりあるから大丈夫大丈夫。とりあえずひと安心だな。水に強い衝撃が加わって電気が通った、、、ってえええええ!!!体がしびれる、、、。手から水を出しているから電気が来たのか。体が麻痺する。このままじゃウォータードームが持たない。一旦起爆だ!
パアン。と音がなり、原田くんが吹き飛ぶ。よしよし。大丈夫だな。次の瞬間、どっと体が重くなった。まずい。もう許容上限が近いのか、、、そして俺の体は力なく倒れ、やがて意識を手放した。ウォータードームに守られたままに、、、。
***
気がつけば幼稚園の医務室だった。横には怪我をしている原田が座っていた。何をしているんだろう。という疑問と同時に何で怪我をしてるんだ?という疑問も浮かんだ。いや、ホンとに謎、、、。ふざけてんのか?先生に被害者ぶって俺を叱らせようとしてんのか?こっちがそうしてえっつうの!なんなんだこいつは、、、。という呆れ手いた自分がいた。あ、内緒だよ?俺死んじゃうから。そうこうしている内に、医務室の扉が開き、美人の女性が入ってきた。医務室の先生だった。いやあ、ほんとに美人だ。見とれてしま、、、おっといけない。いつもこうなんだよね。幼稚園児に見とれられるってどんな気分なんだろうと思ていたら先生に時と目で見られた。そしてこの雰囲気から逃れたくなった俺はトイレへ逃げたのだった。恥ずかしい話である。
さて、先生がいなくなったので原田君に何でここにいるのか訪ねた訳なんだけど、どうせしょうもないこと言うんでしょ。ほんと下らないよね。
「謝りに来たんだ」
「はあ、下らねえどうせそんなとこだろうと、、、って、え?」
「なんだよ」
「い、いやあ、イガイだなあってその、、、」
っていってたら切れ気味に睨まれた。
俺のバカ。
これ以上話すと喧嘩になりそうと思いながらも話を聞くことにした。話によるとあの喧嘩のあと俺が倒れたのが自分のせいだと思ったらしく、急に罪悪感がわいてきて謝りたくなったのだとか。信じられないけど信じるしかなさそうだな。疑うとめんどくさそうだし。喧嘩の決着もはやかったよね。多分1分ぐらいだったんじゃないの?口喧嘩かよ。と一人で突っ込んでる自分がいて、自分で勝手に引いていた。おっと、話が脱線したね。謝ってくれたのは嬉しいし、こっちからもなにか言うべきだろうね。
「いや、いいよ。そう思ってくれてるなら。俺も悪かったよ。友達がいじめられているの見るとカッとなっててを出しちゃうのは俺の悪い癖なんだ。ごめん。」
いいこといったよね。多分違うけど。俺文章作るの苦手なんだ。ってちがーう!
「、、、」
あれ?黙っちゃった。なんかめっちゃ気まずそう。どうしたんだろう。おおむね理解しているよ。自分が謝られると思ってなくて驚いてるんだとおもう。
「え、なんかごめん」マジでわからないんだけど、、、え、何?
「だあかあらあ。謝んなよ胸くそ悪い。」
やっぱそうだったか。大変だね。短気の人って。口には出さないけど。
「分かったよ。今回はお互い様ってことで。じゃ、今度からは仲良くしような、原田君。」
「チッわーったよ。じゃあな水野。」
「うん。またね。」
こうして和解ができた?のだった。この後ももうひと悶着あったのはまた別の話であった。
量が少なくて申し訳ありません。次話から頑張りますので何卒よろしくお願い致します。