眼球からから
なんてことでしょう。
なんてことでしょうか。
ただいまわたし、眼球渇いちゃうほど…いえ、目に穴が開くほど、ことのしだいを凝視してたりします。
誉くんと柳川くんが、キ、キ、ああいえません。
チキンなわたしには、ハイレベルな言葉でした。
ちゅーです。
いわゆる、ちゅーと呼ばれるものをしてます。
「…あれが、今巷で流行りの。」
「ちがうと思うけど。」
「わあっ。」
びっくらこきました!
ふりむいたら、夕七ちゃんが何故かため息ついてました。
「しっ、しずかにしないとお邪魔になっちゃいますよ!」
しーっと指を口にあてて、夕七ちゃんに向き合っています。
「…だからちがうといってんでしょうよ。名雪が泣くわね。」
「…誉くん、やっぱり見られていい気はしないですよね。悪いことしました。」
「…絶対泣くわ、こりゃ。」
やっぱりそうですよ。
ちゅーは二人のひみつの一大ビッグイベントですもの。
後で謝りましょう。
チキンなわたしは、ちゃんと謝れるでしょうか。
はあ とため息を夕七ちゃんがついたので、つられてわたしも、ため息ついちゃいました。
「…こえり。」
「…はい。後で謝りにいこうと思います。」
「…あんた、ひとの話聞いてないわね。」