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つまらない

今日は帰る。

何故なら、ゲームの大型アプデが終わっているから。


「気を付け、礼!」


「あざしたー!」

まずは第一関門のヒロ

こいつは楽だ。


「ユウ、部活行こう。」


「何、言っっているんだ?

お前は今日、掃除当番だろ」


「えっ、まじで。」


いや、後ろの黒板に書いてあるだろ。


「じゃあな」


そして、第二関門 ロッカー。

ここを抜けられれば勝ちだ。


よしっ、バスケ部が誰もいない。


「おぉ、君か。

君が神崎くんやろ」


あんた、誰やねん!

「誰ですか? ネクタイの色的に三年生みたいですけど」


「えー、知らんの?

俺はバスケ部の三谷。グループ連絡で顔写真見れるんやけど。

あー、そうか。君、まだ入ってないんか」


バ、ス、ケ、部。

終わった。


「はよ、着替え。遅れるとうるさい先輩はおらんけどね」


「はい」

ミスったか。


30分を犠牲にすれば良かった。

俺のもう1つの計画はトイレに30分ほど籠り、部活が始まってから帰るというものだった。


そっちの方が良かったか。



そして、練習が始まってしまった。

昨日と同じように柔軟、ジョギングの後は

マネージャさんとのマンツーマン練習だった。


「今日は待ちに待ったシュートの練習だよ。

私が選手の時は一番楽しかったな」


へー。


「君に言っておくことがあります。

ずばり、シュートは入ればなんでも良いです」


へっ。


「そうなんですか。でも、皆が似たような感じですけど」


「そうですよ、それは基礎ですから。

基礎を完璧にしてから自分なりのシュートの形を見つけていきましょう!」


ノリノリだな


「まずは、セットシュートね。


右利きなら左手を添えてってやつだよ」


なんか、聞いたことはあるような無いような


「とりあえず、基本の姿勢を教えるのでどんどん打っていきましょう!」


辛い、なんか窮屈な姿勢だ。


それに、入らないからつまらないな。


「全然、ユウ、入らないじゃん。

こうだよ、ホイッとやれば入る」


くそ、ムカつくな。

ヒロ自体にもムカつくが入れられない俺自身にもムカつく


「というかユウのボールの軌道が高くない?

スリーじゃないんだからあのボードの黒い枠の中を狙えばいいだけだよ」


そうなのか、当たったらダメだと思ってたわ。


ヒロに言われたとおり、そこを狙ってみると

「おぉー、入った!」


ちょっと楽しいな。

これ、左手でも出来れば凄いんじゃね。

今度、練習してみよ。


「おぉー、良かった。

じゃあ、次は応用編ね。

跳んでみよう。

打つのはいつでも良いよ。

最高点でも良いし、途中でも良い、後ろに跳びながらでもオッケーだよ。」


「了解です」

いつになく気持ちが昂っているのが自分でも分かった。

シュート練習は楽しいからいつまでもしていたい。



なんて、思ってた俺は開始10分ぐらいで消えました。

ジャンプを加えたシュート難しすぎる。

いや、まだ飛びきってから打つのは良い。

でも、後ろに跳びながらとか途中でとかは無理。


「ジャンプシュート難しいでしょ。

それに、多分フェイダウェイ以外はあんまり使えないから跳ぶ必要ないかも」


いや、みんな跳んでるけど。

「なんでですか?」


「えっ、あー、あの身長が。

いや、もちろん跳んだ方がはカットされないとは思うんだけど…」


「あっ、はい」


すこし、微妙な空気が流れた後

「じゃあ、次はレイアップ。

これは私のを参考にして、周りの人は参考にならないから」


え?なん、

あっ、身長か。


「あ、ちょっと待って。忘れてた。

ドリブルできる?」


「ドリブル出来ないです」

厳密にはやった事ないから分からないだけど


「そうだよね。じゃあ、練習しよー!」


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