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蘇生チートは都合が良い  作者: 秋鷺 照
6章 呪術師と暗殺者
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エピローグ

 それから10年経ち。


 リムネロエとヒュレアクラは、聖地の属する国であるネザリスで、魔術師として働いた。そして功績が認められ、第3代ネザリス国王から家名を名乗ることを許された。2人は互いの名前から家名をつけ、リムネロエ・ヒュレとヒュレアクラ・リムとして活躍を続ける。

 ヒュレ家とリム家は、レスカーダ化の一族の宗家として数百年栄えることになる。


 ミューレは懸命に仕事を覚え、リィラが「ミューレに任せて大丈夫」とお墨付きを与えるほどになった。そして、予定通り婚約者と結婚。2人は即座に、新たな王と王妃になった。


 王位を譲って自由になった轍夜、リィラ、ケットシーの2人と1匹は、東の大陸に渡り、杖の封印を解く呪具を求めて冒険を繰り広げるのだが、それはまた別の話。





「そういえばさー」

 東の大陸に向かう船の中。轍夜は、ふと思い出した。

「リィラは師匠にその杖もらったってゆってたよな」

「はい」

「何で選ばれたんだ?」

「……言いたくありません」

 リィラは轍夜から目を逸らした。

「にゃー?」

 ケットシーは不思議そうに鳴いた。

「みーも知りたいにゃー」

「絶対に嫌です」

 リィラはきっぱりと言った。あまりにも恥ずかしくて、知られたくない。

「教えろにゃー。隠されると余計に気になるにゃー」

「……魔術院のすぐそばに、噴水があるのですが……そこで、出会いました」

 皆その噴水で水を飲んでいた。だからリィラも噴水の水を飲み……しばらく経って、腹痛に襲われた。動けずうずくまっているところに通りかかったのが師匠であった。

「師匠は治癒師でした。それと……どうやら、人間以外の血が混ざっているようでした。詳しくは教えてもらえなかったのですが」

「にゃー! 話を逸らしてるにゃー?」

 ケットシーに指摘され、リィラはぎくりとした。しかし、轍夜が

「オレ、そっちの話も聞きたい」

 と言ったのを幸いに、師匠の人物像を長々と語り続けたのであった。


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