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第八十六話 急な帰国と急な移動

 

「どういうことだ?」


 劉蔵はグラの言葉に疑問に思い、聞く。


「既に日本にも『解放者フリーダム』の者が言っている。『解放者フリーダム』は各国の学校に行って貰っている。そこでそれぞれの行動をする予定」


 グラは質問に答えた。


「どうやら、日本には『母の元へ(オリジン)』が行っていないようだが、事前に生徒がいないと知っていた可能性がある。どちらにしてもこれからそれぞれの備えが必要。そのためにも各国にある日本人は帰国して貰う」

「仕方ない。了解した」


 日本に『解放者フリーダム』の者がいるということと、あまり悠長してられないと思い、劉蔵は了承した。


「すぐに帰国の準備をしろ」


 劉蔵は迅澄達の了承もなく、進める。


 そもそもこの遠征もまぁそろそろ終わり、帰国することになっていたから少し早くなっただけである。


 ただ急に帰国することでここで出会った人達とも急に別れることになる。


 しかし緊急事態と判断するしかない。


 残ったタイナとバロンは話し合い、一つ考えをまとめ、校長グランザードの下に向かう。


「校長先生」

「なんですか?」

「私達も行っていいですか?」

「一応聞きますが、何故ですか?」

「彼方の方が学べるような気がします」

「あっち方が面白そうだから」


 二人とも正直に言ったが、タイナは少し正直すぎるような気がする。


 でもグランザードは特に怒ることなく、


「いいでしょう。私は自由を尊重します。二人も準備をしていて下さい。同行することは私から伝えておきましょう」

「ありがとう」

「ありがとうございます」


 許可が出たので、タイナとバロンも日本に行くことなった。




 数時間後、迅澄達は帰国し、すぐにモイヒェルメルダー学園に向かった。


 そして初期メンバーと『解放者フリーダム』が会議を行い、教師と生徒はそれを待っていた。


 各地にいる暗殺者達は仕事に優先して貰った。




 さらに時間が過ぎ、一度集まることなった。

 何故か室内ではなく、広い広場に集まるように言われ、教師と生徒が並ぶ。


 その前には初期メンバーと知らない者が数人いた。

 その一人が壇上に上がる。


「我々は『解放者フリーダム』。我はその一人、織部おりべ信正のぶまさと申す。我々の組織を知らない者が多いだろうから説明しておくが、君達が呼ぶフェアベルゲンを持つ能力者が集う組織は二つがある。世界規模に存在し、多数の繋がりを持つ組織『母の元へ(オリジン)』、もう一つはそれを解放する組織『解放者フリーダム』。この二つは長い年月幾度も戦ってきた。だが、今回は違う。『母の元へ(オリジン)』のリーダーである『オリジン』が戻ってきた。これからもっと過激な争いとなるだろう。その為には君達にも備えが必要という訳だ」


 長々と説明したが、この男性はかの戦国時代に存在した一時期最も天下に近いと言われたが、部下の暗知くらち陰秀いんしゅうの裏切りにあった。

しかし、亡くなったのかは歴史上では分かっていない。


 実際にはご覧の通り生きている。


 織部信正達『解放者フリーダム』が動き出したのは信正が言うように『オリジン』が戻ってきたからである。


 これからは本格的な戦いとなるだろう。

 その為に個人個人での修行を行う必要がある。


「急だが、この戦いは能力者である限り避けられないだろう。そこで我々『解放者フリーダム』は君達の能力向上を手伝う。それぞれにメモを渡す。そこに書かれた人同士と書かれた場所に向かえ、そこに『解放者フリーダム』の者が待機している。その者達は君達に試練を与える。それを超えられなければこの戦いには耐えられないだろう」


 学園の職員が教師と生徒にメモを渡す。


 メモを渡された者達はすぐに確認する。

 情勢は各国で体験している。

 教師は生徒を守るために挑む。


「最後に言っておくぞ。救いはするが戦いを手伝うことはしない。我々はそうやって生きてきた。戦いには数が必要だと言う者がいるが、それには限度がある。それに増えれば増えるほど扱い難くなるという欠点もある。だから、自身の実力と少数での連携力を高めろ。いつも仲間がいる訳ではない。自分の身は自分で守れ。仲間は二の次で問題ない。必ず自己犠牲だけはやめろ。それは時に連鎖して崩壊する。全てを覚えろとは言わない。頭の片隅に置いとけ。まぁ、そんなところだ。出発は翌朝。丁度よく『転移』の能力者がいるから運んで貰え。以上だ」


 そう言い、信正は壇上から降りた。



 翌朝、教師と生徒は指定場所に『転移』のフェアベルゲンを持つ拓流に運ばれていった。


今回は急ぎの様子で書きました。

本当は飛行機内で迅澄が太助と小雨に追求する場面も入れようかと思いましたが、急いでいる様子を表現するのに却下しました。

一応どこかでこの二人のことはやります。


それと本編中の織部信正のモデルは以前書いた織田信長で、暗知陰秀のモデルは明智光秀となります。

性格は考えてませんので、「あれ?違う?」とかは思わないで下さい。


この章では修行編ということで、グループごとに別れて一話分もしくは前編後編と分けていきます。

書く予定なのは高等部一年生の迅澄達、一緒に帰国したタイナとバロン、高等部三年生の伸戯、高等部二年生の夕実(李音も含む)。

先に言っておくと、文字通りに伸戯は一人、夕実と李音は二人の予定。

迅澄は共通点のある同士になる予定。


次話は一組目、来栖と華花実の試練。

この中では一番苦労しそうなグループでもある。

二人ともあまり戦闘向きではないので、それでも相手は『解放者』、どうやって試練を達成するかということになります。



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