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第八十三話 深具が求めていたもの

 

 ユニークニストスクールの生徒と教師が戦う中、太助と小雨は仇相手に興奮度が上がっていた。


「それでどうするの?これ?」


 先にいたバロンがそう言う。


「とりあえず様子を見ましょう。でも、流石に二人には荷が重い。僕達も参加しよう」


 それに迅澄が答える。


 ここにいるのは迅澄、摩利、来栖、華花実、劉蔵、バロンの六人がいる。


 深具がどれだけの実力があるのか、それは全く分からない。

 初期メンバーである劉蔵がいた状態でも勝てないかもしれない。


 既に小雨は体に付けられた重りを外して戦闘態勢に入っており、太助も同じ様に戦闘態勢に入っていた。


「その怒り、どうぞ我にぶつけて来なさい」


 その言葉に反応し、太助と小雨が走り出した。


「速い。ですが、当たりませんね」


 先に着いた小雨が攻撃をするが、尽く躱されていく。

 その攻撃は速いのだが。


「!?背後からの攻撃ですか。でも、見えていますよ」


 深具の背後に太助が大剣を持ち、最大の攻撃をする。


 しかし、深具は背後を見ることなく躱した。


「う〜ん、まだ達していないようですね」


 深具は何かを待っていた。


「まだ不完全。直前まで来ていますが」


 迅澄達もただ見ている訳ではない。

 攻撃するのに近距離だと太助や小雨の邪魔になってしまう。

 そこで迅澄は拳銃、摩利は魔法で来栖と華花実でサポートしている感じに攻撃している…が尽く太助や小雨に当たってしまう。


 でも太助と小雨はお互いに認識はしているようでお互いに邪魔にならないようにしている。


 つまりは察知能力が狭く、それよりも外にあるモノを認識できず、入ってきても意識が深具に向いていることもあり、ほとんどの攻撃が二人に当たっていた。


「二人はそのくらいで我を倒そうとしているのですか?それでは一生我を倒すことも、目的も聞くことはできませんよ」


 そこで深具は最後の一押しの言葉を発した。


 その瞬間、太助と小雨の白目の部分が赤く染まっていく。


 それを見て、深具はニヤリと笑みを浮かべた。


 そして太助の武器と防具が赤黒くなり、小雨の刀が赤く光っていた。


「完成した。これが『呪化』」


 深具が求めていたもの、それは『呪化』。

 これは能力者のみに起こる何かを呪いにかけることで急激な成長を起こす現象。


 しかしそれは急激な成長を起こす代わりに呪いもかけるが、それだけでなく身体にも負担を与える。

 普通よりも早めに成長する訳だから身体が耐えられないのだろう。


 そして二人の呪いは太助が『ウェポンジェネレートマスター』、小雨が『パワーアンドアジリティハイ・ディフェンスロー』。

 それぞれの呪いは…


『ウェポンジェネレートマスター』…生成された武器または防御は脆くなる(耐久度を下げる)代わりに武器生成速度上昇と簡易的な能力付き武器または防具の生成速度上昇の二つが付く。


『パワーアンドアジリティハイ・ディフェンスロー』…防御力をほぼなくす代わりに攻撃力と素早さを急激に上げる。


 このように『呪化』は能力の利点を上げる代わりに別のものを下げる。

 太助の場合は耐久度を下げることで生成速度を上げたような感じとなる。

 小雨の場合は防御力を下げた代わりに攻撃力と素早さを上げた感じとなる。


 最後に『呪化』は自我がなくなり、二人の意識は完全に深具だけとなり、それでも太助の攻撃は小雨には素早いこともあって当たらず、小雨の攻撃は太助には常時フルアーマー状態で壊れたら生成することを繰り返すことで無傷に。


「さぁ、その『呪化』を見せてみろ」


『シャドーサークル』


 深具の影から太助と小雨を囲むように円が広がる。


「ちっ、邪魔されないように囲みやがった」


 劉蔵は近距離のフェアベルゲンだったのであまり近づけなかったのが、干渉できない状況になった。


 それは他の迅澄達も同じである。


 この『シャドーサークル』は深具の影から出ることも入ることもできない結界。

 つまりは外からの攻撃をなくし、二人に集中しようとしていた。


 さらに忍刀を取り出す。

 ここで初めて深具は攻撃をする。


 その攻防は高校生のレベルを超えている。


「おい、あの二人。攻撃速度だけなら俺達とそう変わらんぞ」


 それが劉蔵から見た二人のレベルだった。


 太助はフェアベルゲンによる武器生成の切り替えの速さが攻撃速度を上げていた。

 さらに防具が壊れてもすぐに生成されることもあり、ほぼ無傷。


 小雨は圧倒的な速さで攻撃速度を上げていた。

 さらに小雨の剣である名刀村驟雨が『呪化』によって呪刀村驟雨に変化し、深具からの攻撃を時々受けていて(小雨は『呪化』により痛覚が麻痺している)、その血が呪刀村驟雨に付き、刃が薄く斬れ味が上がっていく。


 どんどん攻撃速度が上がるからと言って、負担がかかっているのはこちら側。

 そもそも深具はダメージを受けていない。


 小雨だけでなく、太助も生成よりも速い攻撃速度をされれば、ダメージをうける可能性もある。


「くそ!俺達は何もせずに見ているだけなのか!」


 劉蔵が悔しがり、それはみんなも同じ。


「一つ、考えがあります」


 そこでバロンが考えを思いついた。


今回新たに出た現象(って言ったらいいのか自分でも分からないけど)『呪化』は「のろいか」と読んでも「じゅか」と読んでも間違えではありません。

『呪化』は『闇へとかえる』の方と似てしまうかもしれませんが、能力フェアベルゲンに悪感情が加わることで起こるまぁ別の能力と言っていいかもしれません。

さらに『呪化』は元々の能力に似た『呪い』を持つことになります。これは利点を上げて他のものを下げているので必ずしも強くなったということはないです。だって下がる方を突かれたら負けてしまうからです。


それと本編では入れませんでしたが、深具の能力は『闇(系統)』です。

かっこに系統としているのはまだ『闇』ということにするのか、または少し『闇』の中でも特殊な能力にしようか迷い中だからです。


次話はバロンの考えを言うところからになります。

そこでバロンの能力を紹介することになります。

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