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第八十四話 ユニークニストスクールの説明(ニ)

遅れてすみません。


 

 迅澄達は武術区域から移動し、図書館へとやってきた。


「なんと、これは…」


 摩利が驚く。


 それもそのはずで、目の前にあるのが図書館である。

 それはモイヒェルメルダー学園とは比にならないほどの大きさがあった。


「こ、これはどれだけの広さがあるのですか?」

「どうなんだろ?」

「ここはタイナには説明できないね。え〜と、正確な大きさは分かりませんが、遊園地が入るくらいはあると思う」

わたくしの学園でも大きいと思っていたのですが、ここは倍以上ありますわ」

「確かにこれだけあれば私の能力も活性化させることができる」


 摩利だけでなく、来栖も驚き、自分の能力が格上げできるかもしれないと感じていた。


「でもなんでここまで大きいのですか?」


 そこに小雨が疑問を問う。


「そうですね。言えるとしたら国から援助が出ていて入手しやすいこと、各州から寄せ集めた物だからでしょうか」

「それでも多すぎると思う」

「う〜ん、あとは他の国とも交流があるから他国の本もある」


 日本との違いは国同士の関係性ではなく、組織同士の関係性があるのとないのとだ。

 日本とアメリカなら暗殺庁(今は暗殺者組合)とユニークニストクラブが関係性があること。


 アメリカはイギリス・フランスを代表に各国と交流がある。

 対して日本は戦後に交流を断絶した。


 今は初期メンバーが『母の元に(オリジン)』関連で各国に行っていたため、交流は改善してきているが、アメリカと比べれば微々たるもの。


 日本の入手先は国からか、市販からだ。

 他国からのは市販からではないと入手できない。


 それがモイヒェルメルダー学園とユニークニストスクールの図書館蔵書数の違いだ。


「とりあえず入ろう」

「そうですね」


 このままいてもしょうがないので、図書館に入る。


 中は広く、天井が高い。

 壁に本棚、中央にもいくつか本棚があり、二階まで吹き抜けでここからでも見える構造になっている。


 そして、目の前に空港にある検査ゲートのようなものがある。


「係とかいないんですか?」


 ゲート前のここには特に何もない。あるとすれば椅子とか机とかで、受付とかはない。


「係はいますけどここはほぼ無人ですね。ゲートは許された人しか入れませんし」


 目の前にあるゲートを通るには生徒や教師の身分証、卒業生の身分証、許可された人の身分証が必要で、カードを持っていることで自動的に検査されて入ることができる。


「でも、左右からは通れそうに見えますけど…」


 ゲートの左右には人の腰くらいまでは壁があるように見えるが、そこから上は何もないように見える。


「窓っていうかガラスがあるよ。触ってみれば分かるよ」


 そう言われて触りに行く。


「確かにありますわね」

「物凄く透明で頑丈ですね」


 摩利は掌で触り、小雨はコンコンと叩く。


「でも、これは逆に危険じゃないか?」


 それを見た太助は防犯という面ではなく、認識という面で危険だと思った。


「まぁ、そんなバカはいないと思う。ここにはカードを持つ人しかいないし、いたとしてもほぼ泥棒みたいな奴が当たるだろうから」

「それもそうかな」


 カードを持っていたらゲートを通るだろうし、他所から来たとしても許可されればカードを貰える。

 さらにこの学校は知名度も低いだろう。

 まぁ、これだけ広かったらあまり隠せないと思うが、それでも特殊な物達が集まる学校だから侵入するのも難しい。


 当たったらバロンの言う通りバカと思われても仕方ない。


 それからみんなゲートを通る。

 通る時にカードを認識しているようでピッとなった。


「ここは一般エリア。文字通り一般で見ることができる部屋。可能な限りではあると思いますが、全てのジャンルがあり、雑誌とか毎月や毎年とか出版されている物も年代ごとにあり、一冊に二冊以上を保管しているらしい」


 バロンがらしいと言うとは実際に見た訳ではなく、学校側から説明されたものである。


 それに興味を持つ者はいたが、バロンは次に移動し、他の者もついて行く。


 次の部屋はいくつかの小さな部屋にそれを囲むように廊下がある。

 部屋の角には二階に上がる階段があり、二階には本棚が並ぶ。


「次にここは武術エリア。各国の武術に関する教本や師伝書などが置かれていて、君達の国の巻物もある。中央の部屋は動きを確認し、覚えるための部屋。もちろん、壁は頑丈とはいえ、やるのは動きを覚えたり、確認したりをするためで、間違っても実戦形式や能力発動は禁止されている」


 武術エリアと呼ばれるここは西洋武術や東洋武術に限らず、民族武術も可能な限り置かれている。

 そして、中央の部屋はバロンの言う通りに動きを覚えたり、確かめるための部屋。

 決して過剰な力や能力発動は部屋に限らず、図書館自体を破壊することになる。


 さらに次のエリアに移動する。


 そこは先程の武術エリアと似たような部屋になっており、個々の部屋の壁が武術エリアよりも頑丈に見える。


「最後にここはユニークニストエリア。ユニークニストに関する本が置かれており、卒業生の中で許可した者の能力を確認することもあり、参考にすることもできる」


 ユニークニストエリアは文字通りユニークニストに関することや歴代の卒業生の戦法などの本が置かれている。


「最後?外からはもっとあると思ったのですが?」


 そこに突っ込むのは摩利。


 実は外から見ると入り口と一般エリアの建物。そこから右奥に武術エリア、左奥にユニークニストエリアの建物がある構造になっているが、それよりも奥にも建物が存在していた。


「あぁ、一応あるけど僕達は使えない」

「使えない?使えない理由があるの?」

「さぁ、それは分からないけど、噂ではユニークニストクラブの何かがあるんじゃないかって話らしい」

「その根拠ってありますの?」

「いや、ないけど。でも、校長や教師のほとんどはユニークニストクラブに入っているし、この学校もユニークニストクラブの傘下ではあるからあってもおかしくないと思うんだよ」

「確かにわたくし達の学校には暗殺庁というのがありますから、その可能性はありますね」


 この学校内にはユニークニストクラブの(表向きの)建物はない。

 もしかするとあるかもしれないという単なる噂。


「じゃあ、図書館はこんなところかな。興味あったら来てみたらいいと思う。次は寮になるから説明はタイナに戻るよ」

「えぇ、次は任せて」

因みに遅れていたのは書くのが時間がかかるところまでかいていたからです。

時間がかかるというのはユニークニストスクールの説明ですが、正直に言えば物語には無意味かもしれません(現状は)。


それと一度話数を整理した方がいいと思ったので、まぁ気分次第にはなりますが、ちょっとずつやろうかなと思います。

特に第零話では摩利が犯罪者のリーダーを殺してしまっているので、少し内容を変えて『暗殺者は殺しをしてはいけない』ということにしますので、今後はそのように書いていきます。


次話は全く予定になかった華花実の話になります。

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