第八十三話 ユニークニストスクールの説明(一)
遅くなってすみません。
迅澄達はタイナとバロンの後をついて行き、教室を出て、タイナがすぐに紹介し始めた。
「二階は行事や学術の授業で使われるところで…」
「タイナさん、正確には行事や基礎型学術の授業で使われるところ」
「あぁ、そうだっけ?」
「タイナさん、貴女は学術をあまり受けないから忘れてない?」
「いやいや、忘れてない忘れてないよ」
タイナは大まかしか覚えていなく、いきなりバロンがサポートすることに。
「え〜と、確か教室ごとにやることが違うだっけ?」
「科目ごとで違って国語、数学、理科、社会、それとユニークの力についてを分けてる」
「そ、そう。五科目で分けてる」
教室ごとに一科目を使う。
因みに国語はアメリカなので英語である。
タイナは次に階を上がり、三階に行く。
「この階は特殊型学術を行なっている!」
「何の科目?」
バロンが聞く。
「え〜と、なんだっけ?」
「はぁ〜、一応基礎型学術と変わらないけど、大学みたいにもう少し掘り込んだ感じかな?態々、専門家を呼ぶくらいだから…」
特殊型学術は基本的にその授業の先生がいるが、その先生でも生徒が学びたい事が範囲外の場合があり、その場合は外から専門家を呼ぶ時もある。
その時はただの学校と言っている為、一応ユニークは隠している。
さらに階を上がり、四階。
今までとは違い、扉がいくつも見える。
「四階は自習室になるよ。一生徒に一部屋で、可能であれば先生を呼んで個人授業をしてくれる…だよね?」
「合ってるよ」
そこは四畳ほどの部屋で、机と椅子に冷蔵庫完備。
人によっては畳部屋の人もいる。
「ここに来た時から思っていましたけど、お金かけ過ぎじゃないかしら?」
「かけ過ぎってどういう事?」
摩利含め他の人達も同じだと思うが、広い敷地というのはモイヒェルメルダー学園でも分からなくもない。
しかし、ここは高いビルのような建物が沢山あり、一クラスに三階ほど使い、さらには一生徒に一部屋というのはモイヒェルメルダー学園ではなかった。
逆に言えば、それだけお金があるという事になる。
「そっちはどうなってんの?」
「お金持ちが出してくれるという感じかしらね」
「ふーん、そうなんだ。こっちはよく分からないけど、政府からも来てるんじゃないかな?」
「政府から!?」
「どうだっけ?」
「お金の出処は分からないけど、日本は一度政府と切り離されているのに対してアメリカは今でも深く関わり合いがあるから強ち間違いじゃないかもしれない」
日本とアメリカの違いは戦前まで政府との関わり合いはあったけど、戦後にて日本はアメリカによって一度切り離されている。
アメリカは戦後も引き続き政府と関わり合いがある。
ユニークニストの中にはアメリカ軍の兵士の者もいるらしい。
さらには暗殺者計画そのものは暗殺者側…初期メンバーの遼峰達から提案している事もあり、日本の政府は行政機関の暗殺庁と国家公務員の暗殺者の給料は出すが、モイヒェルメルダー学園に出していなかった。
それでも生徒の親が政治家や行政機関の人がいたりして、国からではなく個人からというのはあったりする。
迅澄達は建物を出て、別の場所に移動していた。
どうやら、体育館の様だが。
「体育館や修練場と呼ばれているところ」
「または武術区域。奥は自主練用の建物もある」
それはいくつも建てられ、手前は大きいが、奥の建物は小さい。
別に遠近法は関係なくだ。
それから中に入り、席が立ち並ぶ二階へ移動した。
そこには授業をしているのだろうか。
一人に対して多くの人が見ている。
「授業中ですけど大丈夫なんですか?」
「別に特には言われないよ」
「でも、能力を見られてしまいますわよ」
「基本的には隠す様にするけどそれは外部の話で、内部はそこまで縛ってはいないと思う。そ、それに。ちょっと待って」
そう言って、バロンはタイナの背後に隠れる。
「それに知られても勝てる様にしなければならない」
バロンは最後まで話したが、周りはタイナの背後に隠れたことの方が気になっていた。
「バロンさん、どうしたんですか?」
「すみません。限界でした。でも、見ていなくて見られていない状態なら話すことは出来ます」
「そ、そうですか…」
バロンは別にコミュ障とかではなく、視線を感じるとコミュニケーション能力が下がってしまうのだ。
だから、何かしら隠れながら会話することもある。
「タイナさん、続きを」
「うん、分かった」
タイナは既に分かっているため、話を戻す。
「えーと、ここは武術型の授業が行われていて、特に基礎型の授業が多いのかな?」
「そうです」
タイナは武術型を特に受けているため、間違いはないらしい。
「内容は?」
「基礎型が身体能力、武器の扱い、基礎の動きなどなど、特殊型は応用、武器の極み、さらに先生が相手してくれる」
「うん、受けているだけあって説明は問題ないね。+αするとしたらそれにユニークが付け加えることになるくらいかな」
特に内容はモイヒェルメルダー学園とそこまで変わらない。
違いは基礎型と特殊型で分けていること、それと。
「あとは学年関係なく、授業を受けることが出来ること」
学術型とは違い、武術型は学年が違っても一緒に受けることが多い。
ただ、それでは基礎型が多い場合は大変なため、段階ごとに分けている。
初期・素人クラス、普通クラス、優秀クラスに分けられており、まぁそこに行けとかないから優秀クラスの者が普通クラスに行ってもいいし、初期・素人クラスが優秀クラスに行っても問題ない。
優秀クラスはどこに行っても恥はかかないが、初期・素人クラスや普通クラスは上のクラスに行くと恥をかく可能性があるため、ちゃんと考えて参加する必要がある。
「自主練は先生を呼んで大丈夫なので、指導してもらってもいい」
学術型と同様に先生を個人的に呼び、指導してもらうことも可能。
「ただし、個室用じゃないと他の人に邪魔なってしまうので気をつけて下さい。特にタイナさん」
「な、ななななんで私!?」
「いえ、なんでもありませんよ」
タイナはよくここに来るが、先生を呼んで指導してもらうこともある。
しかし、その先生を呼ぶ行為は事前に予約し、現地で会うことになるのだが、間違えて自主練の合同の方に行く人もいる。
特にタイナはよく間違える。
一度ならず何回もだ。
そこら辺をバロンは突っついたのだ。
「ま、まぁ、そんなところ。じゃあ、図書館に行こうか」
遅れた理由としては今話は既に終わっていたのですが、その後の話を図書館と予定通り進めますが、その後も学生生活を書くのか、書かずに一話おいてから展開へと移ろうかと迷っていました。
ちなみに今章の結末は決まっています。
その間、闇へとかえるの方の後日談を書いていこうと思います。
頑張って最後まで書くので、待っててくれると嬉しいです。




