第八十話 ユニークニスト・スクールの西支部長
※再開ではありません。
現在更新中の「勇者の敵は『闇』の者」ですが、現状執筆中です。次話はイビーデの葬式(実際には死んでないけど)で、慎重に書きたいと思っています。
それで今回はこちらの作品を二話分だけ更新したいと思います。
運転手のアメリカ人はそのまま学校内を案内してくれた。
学校内はモイヒェルメルダー学園と比べて大きく、敷地面積だけでなく、建物が高かったり、広かったりしてここだけが都会って感じだった。
さらに歩いていると案内しているアメリカ人が止まった。
「ここが当学校の管理棟になります」
「つまりは事務系や学生生活サポートをしてくれる部署であり、学長がいるところだ」
アメリカ人が言うと蛭真が補足を言った。
「それでは中に入りましょう」
そのアメリカ人に連れられ、九人も入る。
中は広いフロアがあり、その奥に女性らしき人が二人座っていた。
つまりは受付だろう。
「少しここでお待ち下さい」
案内人のアメリカ人に止められ、先に受付に向かった。
そのアメリカ人は受付の女性と何やら話して、戻ってきた。
「では、行きましょう」
アメリカ人の人は迅澄達を連れてエレベーターに乗る。
着いたのは二十階。
広いフロアが広がり、奥には扉がある。
扉の付近には机と椅子、そして椅子に座る女性がいた。
そのまま進み、アメリカ人の人はその女性に話していた。
「これから西支部の支部長に会って貰います」
この学校は東西で分かれている為、各学校のトップは支部長。
学校自体のトップは学校長になる。
迅澄達は部屋に入る。
「やぁ、日本人の皆さん。ようこそ、ユニークニスト・スクール・西支部へ」
豪華に飾られた部屋に大きな机の先に一人の男性がその向こうの特大窓からこの学校を見ていた。
「じゃ、君は帰っていいよ」
「了解しました」
そう言って案内してくれた人が部屋から出て行った。
「今回はありがとう。西支部長さん、いやアメリカユニークニストクラブ幹部長グランザート・フランピーク」
「あぁ、問題ないよ。日本の羽多間劉蔵」
劉蔵がその男性の名前を言うと男性は振り返る。
格好はスーツ姿だが、年齢は三十代もしくは二十代にも見えるかもしれない。
「改めて自己紹介をしよう。ユニークニスト・スクール・西支部の支部長であるグランザート・フランピークである。一応、アメリカユニークニスト・クラブというユニークニストが集まる組織があり、そこでナンバーツーの幹部長をしている」
その男性は物凄く大物だった。
モイヒェルメルダー学園のトップである北条学園長はフェアベルゲン持ちの中でも上の下もしくは中の上のくらいだ。
しかし、ここの一学校のそれも二つある支部の片方の支部長がアメリカのフェアベルゲン持ち(アメリカではユニークニスト)の二番目にあたる。
更に言えば年齢も高いと考えられ、見た目の年齢とは限らないという事だ。
「今回はここで学びたいという事だったね」
「あぁ。彼女が三ツ葉先生であとの者はその生徒達だ」
「確か、高等部一年だったかな?」
「はい」
劉蔵は迅澄達を軽く紹介する。
「資料を読んだが、特殊な者が多いようだ」
「普通の者から特殊な者までいるな」
フェアベルゲンを持つ時点で特殊なのだが、ここで言う普通は小雨、それ以外は特殊。
摩利だけはフェアベルゲンが特殊扱いになっている。
「まぁ、そこはいいとしてですね。君達はとりあえず上等年の基礎クラスに入る事になります」
「上等年?基礎クラス?」
そこに摩利が割り込む。
「上等年というのは君達の学園で言う高等部になります。それでこの学校では基礎クラスと特殊クラスに分けています。基礎クラスは普通に上がってきた人達で、特殊クラスは飛び級してきた人達になります」
ここ、ユニークニスト・スクールはモイヒェルメルダー学園の初等部、中等部、高等部を下等年、中等年、上等年と呼んでいる。
その中でも基礎クラスと特殊クラスに分け、特殊クラスは実力がある者を更に上げる為に設けられたクラスになる。
更に言うと学年はない。
下等年で年齢関係なくバラバラでクラスが作られているからである。
「それでは案内させよう。フーラン」
「はっ、ここに」
突然、グランザートの横に男性が現れる。
「その者達が貴方のクラスに入る者達になります」
「分かりました。私は上等年基礎クラス一組の担任フーラン・ルランでございます。これからクラスに案内します」
その人はグランザートと同じ様にスーツを着て、切れ長の目をし、黒縁の眼鏡をかけていた。
そして、可憐に礼をした。
「あぁ、俺は少し支部長と話す事があるから後は頼んだ」
「分かりました。それでは行きましょう」
フーランが部屋から出て、迅澄達も続いた。
今後も同じ事がありましたら、これとあとの二つの作品を代わりに投稿するかもしれませんが、現状では「勇者の敵は『闇』の者」を投稿する予定です。




