表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/219

第七十六話 下準備

 

「貴方達、高等部一年生はアメリカに行って貰います」


 須美に言われたのはアメリカに行く事だった。


「それは良いんですけど、僕は英語は話せませんよ」

「それは問題ありません。沙由里ちゃん」

「はい、ずっと内緒にしてたけど、私のフェアベルゲンは『交渉』になります」

「それに何か関係があるんですか?」

「それがあります。もし、交渉しようとする時に言葉が分からなかった意味が無いと思いませんか?」

「そうですね。という事は……」

「はい、『交渉』の能力の一つ『翻訳』を貴方達に与えます。そうすれば、どんな言語も日本語として聞こえるでしょう」


 北条学園長は戦闘型のフェアベルゲンという訳ではないが、話し合いによる能力は高い。

 ただ、北条学園長は須美から学んでいる為、戦闘能力はある。


「とりあえずは今日は休んで、明日に色々と準備をしといてね。出発は明後日だから」

「分かりました」


 それで話が終わり、迅澄以外は保健室を出て行った。




 翌日、迅澄は保健室から出ようとしたら、そこに太助がいた。


「ゆっくり休めた?」

「はい、ゆっくりと休めたよ」

「それは良かった」


 そう言って、二人は歩き出す。

 それから太助と話しながら、寮の部屋へとやって来た。


「太助は準備終わってるの?」

「はい」


 既に太助はカバンに荷物を詰めていた。


「そう言えば、期間どれくらいか聞いてる?」


 昨日の説明でどれだけ向こうにいる期間は言われなかったので、太助に聞いてみた。


「確か、一週間って言ってたよ」

「そうなんだ」


 学ぶ期間としては短いかもしれないけど、初期メンバーはそれだけで十分だと判断した。


「迅澄」

「何?」

「荷物を詰めるのは良いけど、親御さんにも連絡入れといたら?」

「あ、そうだね」


 迅澄は荷物を詰めるよりも先に親に連絡をする事にした。


 迅澄自身は携帯電話を持っているので、部屋の個室で親の家に電話する。


「もしもし、汐村ですけど」

「もしもし、お母さん」

「迅澄、突然どうしたの?」


 電話に出たのは母親だった。

 電話自体は一、二ヶ月くらいでしている。


 しかし、今回は突然の電話となっている為、驚いているみたいだ。


「実は明日から学校の授業の一環で遠出する事になった」

「遠出って何処なの?」

「アメリカ」

「アメリカ!?」

「うん、海外留学みたいものらしいよ」

「そんなんだ。期間は?」

「一週間だって」

「そう」


 それから学校の話をした。


 母親から特に何か言われた訳ではなかったが、心配はしているのだろう。

 でも、モイヒェルメルダー学園に行かせてからは迅澄のやりたい様にやらせているので、今回も何も言わなかったのだろう。


 父親は仕事に行っている為にいなかったので、メッセージを伝える様に母親に言っておいた。




 電話が終わり、準備を行って、今日は早めに寝る事にした。


 そして、当日となり、迅澄達高等部一年生、三ツ葉先生、北条学園長、初期メンバーの遼峰・須美・破吹が校門前に集まっていた。

北条学園長が学園長になったのはこの『交渉』で選ばれました。

一代目は武術として、二代目は戦闘型フェアベルゲンとして選ばれましたが、北条学園長は海外との関係を良くする為に選ばれました。


次話はアメリカに向かいます。

アメリカに行くからと言って、英語は『交渉』の『翻訳』によって全て日本語になりますので、一切英語は無いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ