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閑話 美結の一週間

一話分に積み込みましたので、普段より多いです。

 

 一日目。

 私は事の後、迅澄が城月さんと波間谷さんに運ばれていたのを見て、私は一緒に行く事は出来ず、帰ってしまった。


 今日は()()()()()クラスメイトとして迅澄の所に行く事にした。


 誰かに見つかると恥ずかしいので、周りをキョロキョロしながらと迅澄のいる保健室にやって来た。


 しかし、保健室には先客がいた。

 城月さんと波間谷さんだ。

 あと、昨日気絶してしまった古宇崎さんは起きたみたいだ。


 話を聞くに昨日の事を話している様だ。


「でも、摩利にとって大事なのはそっちじゃない」


 話は初期メンバーの人達から迅澄の話に変わった。

 古宇崎さんが何故気絶してしまい、そして迅澄が寝たっきりになっているかを二人は古宇崎さんに話していた。


 少しすると、三人は話し終わる。


「今日は大人しく休んで下さいね」

「そうですよ。しっかり休み、明日に臨んで下さい」

「分かりましたわ」


 あ!やばい。こちらに来る。

 私は城月さんと波間谷さんが保健室から出て来ると分かり、近くの部屋に隠れた。


 そして、二人が去り、再び保健室を見た。


 その光景を見て、「え、嘘」と驚きました。

 古宇崎さんが迅澄の手を握って「ありがとう」と言った。

 その時の顔はいつもの高貴で気高い古宇崎さんとは違い、乙女な顔をしていた。


 その瞬間、私はそこから逃げ出してしまった。


 何で逃げたのかは私には分からなかった。


 二日目。

 昨日私はあの後寮に戻り、部屋で篭っていた。


 今日も保健室に行く。

 もう一度言うけど、()()()()()クラスメイトとしてお見舞いに行くんだ。


 今日は昨日の会話により、古宇崎さんはいない事は知っている。

 なので、もしかすると一人で会えるかもしれない。


 保健室へとやって来た私は今日も先客がいた。

 見ると学園長さんと一昨日現れた初期メンバーだと言う女性だった。



 私はその二人の会話を聞いた。


「この子が私達よりもフェアベルゲンを持っている子」

「そうですぅー、須美様ぁ」

「もう鬱陶しいわね」

「須美様のいけず」


 あの女性が来てから学園長は変わってしまった。

 この姿はほとんどの人がドン引きするでしょう。


 そうではなく、あの女性は迅澄に興味があるみたい。

 やっぱり、昨日言っていたフェアベルゲンの数が多かった事でしょうか?


「沙由里ちゃんはどう考える?あ、もちろん学園長としてね」

「はい、もしかすると迅澄君はフェアベルゲン持ちの中でも特別何だと思います」


 学園長がいつもの学園長に戻って話している。

 それにしても、特別ってどう言う事?


「沙由里ちゃんもそう思う。私もそうだけど、今までは初期メンバーがそうだったのにね」

「はい、その様ですね」


 う〜ん、これは長引きそうだから、今日はやめようかな。


 私はその場を離れた。


 三日目。

 私は再び保健室に向かった。

 今度は誰もいなかったので、中に入った。


 そこには迅澄が眠っていた。


「やっと会えた」


 私はそんな事を言おうと思っていなかったのにそう言ってしまった。

 それをすぐに気が付き、恥ずかしくなってしまった。


「そ、それにしても、首は大丈夫なのかな?」


 私は恐る恐る迅澄の首を確認した。


 そこには傷跡もなく綺麗に繋がれていた。


「良かった」


 私は安心した。

 それを知ると、私は保健室を出て行った。


 四日目。

 今日は保健室に向かわず、これまで三日間でやっていたのと同じ様に学術と技術の復習をした。


 学術については迅澄とあまり変わらないけど、技術の方では全くの素人。

 私も頼られる様にしなければならない。


 私の最初にやらなければならないのは基礎能力の上昇だと思い、基本的に筋トレと剣の素振りをしていた。


 そして、武器も色々と試した。

 私は『模倣』によって、使える武器は多くなると思う。

 だから、一度触れて扱えるレベルにする事も目標にした。


 五日目。

 今日も同じ事を行った。

 他の生徒とは違い、私はひたすらに自主練を行った。


 六日目。

 今日は保健室に向かった。

 未だに迅澄が起きないと小耳に挟んだからだ。


 保健室には丁度良く誰もいなかったので、入った。


 迅澄は三日前と変わらず、ベッドに寝ていた。


「いつになったら起きるの?」


 もうあれから六日。

 それ程までにあれには負担があったんだろうか?


 私は古宇崎さんに真似する訳ではないが、迅澄の手を握った。

 そのまま、迅澄の顔を見つめた。


「あれ、森菜さん?」


 私はその声に反応した。

 いつの間にか寝ていたらしい。


 声の方を向くと、そこには城月さん、古宇崎さん、波間谷さんが立っていた。


「森菜さん、保健室には見かけなかったからお見舞いに来ていないのかなと思ってた」

「そうですわね。でも、今日は来ていたみたいね」

「それにしても、森菜さん?迅澄に手を握っているの?」


 波間谷さんの言葉で、私は今の今までずっと迅澄の手を握っていた事を思い出して、手を離した。


 そして……。


「い」

「い?」

「いやぁぁぁぁぁ」


 あまりの恥ずかしさに私は保健室を飛び出してしまった。


 そのまま、寮へと戻り、部屋に入り、ベッドに潜り込んだ。


 翌朝、昨日の恥ずかしさを我慢しながら、今日の三本勝負を見に闘技場に向かいました。

どうだったでしょうか、美結の一週間。

比較的に第一の性格である内気な部分で書いたつもりです。

以前、書いた摩利の珍しい所を目撃した美結や他の人に見られてしまった恥ずかしい部分を書きました。


次話は第四章に突入します。

内容は前話でも言っていた通りに海外遠征になります。

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