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第七十三話 暗殺者達に報告

 

 翌朝、闘技場には人が集まっていた。

 そこにいるのはモイヒェルメルダー学園の教師や生徒だけでなく、現役の暗殺者までいた。


 現役の暗殺者自体は百何人か二百何人かいないけど、それでも仕事で全国各地に行っていた暗殺者が此処には全員いた。

 それが出来たのは『転移』のフェアベルゲンを持つ周麗(しゅううら)拓流(たくる)であった。

 彼は元々破吹側の者で、基本的に裏方をする事が多く、戦闘に参加することは無い人だ。


 その拓流によって集められた暗殺者達はそれぞれ反応が違っていた。

 この状況が理解出来ず、困惑している人や単純に初期メンバーに会える事に喜んでいる人や仕事が途中だった人や予定を狂わされて、怒っている人と様々いた。


 そして、集めた本人達である初期メンバーは闘技場の中央にいた。


「えー、緊急の呼び出しで申し訳ないと思っています」


 そう言うのは須美だ。

 須美はマイクを持ち、全員に聞こえる様にしていた。


「今回、お呼びしたのは暗殺者という職業を変えようと思っているからです」


 それを聞いて、理解出来た人は少なかった。

 その言葉は理解出来ても、その意味までは理解出来なかった。


「先日、私達は生徒を利用して初期メンバーの方針と暗殺庁やモイヒェルメルダー学園の今後の事で、勝負を行いました。その結果、再び会議をする事になりました」


 その事を少し端折りながら説明していく。


 その中で会議に参加したのが、生徒だと知ると内心怒っている者がいた。

 しかし、初期メンバーの話を挟む訳にはいかず、内心で止めた。


「それによって決まったのが、暗殺庁やモイヒェルメルダー学園の現状維持、暗殺者は新しく出来る派遣会社に移行し、派遣社員としてこれからも暗殺者を行なって貰います」


 それが会議で決まった事だ。

 もっと細かく言うと、暗殺者としての仕事は変わらないが、国家公務員ではなくなる為、給料は依頼料だけだ。


「ただ、それで困る方もいると思いますので、現状のまま暗殺庁に所属するというのもありとします」


 それは会議の後付けで決まった事だ。

 たださえ、勝手に決まっているので、二つの進路を与えた。

 初期メンバーと同じく新しく出来る派遣会社に移行するか、そのまま暗殺庁に残るかを自らに決めて貰う事にした。


「それで新しく出来る派遣会社ですが、とりあえず『暗殺者組合』という事にします」


 会議で膠着状態だった派遣会社の名前は一時的にその名前にした。


「今回はその事についてご報告という形で集まって貰いました。政府の方にはこれから言いに行きますが、貴方達はその前に聞いて貰う必要があったからです」


 まだ、政府にはこの事を言っていない。

 それは先に暗殺者全員に知って貰ってからではないと新しく出来る派遣会社に移行するかしかないの時間を与える為だ。


「報告はそれだけです。暗殺者の皆さんは此処に留まって考えて貰ってもいいし、仕事に戻っても構いません。仕事に戻る場合は拓流に頼んで下さい」


 それで報告は終わり、暗殺者達を戻す為に拓流だけを残し、それ以外の初期メンバーは闘技場を出て行った。


拓流は今話では名前だけですが、今後も出る予定です。

ただ、次の第四章で出るかは分かりません。


第三章はあと一話か二話で終わる予定です。

一応、次話は政府との交渉ですね。


それと、主人公である迅澄はもう第三章では出ない予定です。第四章ではちゃんと復活して最初っからいます。

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