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第七十一話 初期メンバーの過去 後編

前話のサブタイを「暗殺者のたった一度の戦争実例(一)から「初期メンバーの過去 前編」に変更した事と最後の『母の元に』の目的を「暗殺者計画を潰しに来た」から「暗殺者達を『母の元に』へと取り込みに来た」に変更しました。

 

「その者達は『母の元に(オリジン)』と名乗り、暗殺者達をそのまま『母の元に(オリジン)』へと取り込みに来たと言ってきた」


 それはあまりにも理不尽で勝手な事だった。


「『母の元に(オリジン)』の者達はこの能力……つまりは私達が呼んでいるフェアベルゲンの源とされる『母』がいるらしく、その『母』の元に帰るべきだと述べ、だったらこの暗殺者達をそのまま組織として『母の元に(オリジン)』に取り込もうと考えたみたいなんだがね」

「その『母』という人がいるかもしれないけど、そんなよく分からない教団みてぇな所には入らないと俺達は応えた訳だ」


 誰だって、分からないモノには手を出さないと思う。

 だから、その時も初期メンバーは断った。


「『母』という人がいる可能性があるのは?」

「俺達みてぇな普通の人間とは寿命が違うのが証拠さ。もし、いるとしたら、今も生きているだろうからな」


 フェアベルゲン持ちというのは普通の人間より寿命が長い。

 ただ、この様な者達は戦いに出る事も多いので、普通の人間より早く死ぬ場合もある。


「それでどうしたんですか?」

「実力行使ですね。気絶させても連れ帰ろうとしました」

「たった五人だと言うのに全く歯が立たなかったんだよ」

「「「「「え?」」」」」


 学園側はみんな「あの初期メンバーが?」という感じで驚いていた。


「俺と須美と破吹を中心に立ち向かっただが、熟練度の差かその者のフェアベルゲンが強かったのか分からなかった」

「えぇ、今まであれ程までに通用しない相手などいなかったのに」

「儂じゃって周りを壊す覚悟でやったにもかかわらず、完全に抑えられてしまった」


 初期メンバーの中でも遼峰、須美、破吹は更に強いんだろうが、その三人でさえ手も足も出なかった。


「でも、皆さん此処にいますよね?」

「あぁ、此処にはいないメンバーが自殺覚悟での必殺技を使う事で殺したよ」

「手加減なんて出来なかっただろうしね」


 その者は殺さない様にというのは出来なかったから、仕方なく殺すしかなかったのだろう。


「それから、私達は力の差を埋める為に修行する事にしたが、暗殺庁やモイヒェルメルダー学園が安定するまでは暗殺業をする事にした」

「その間に『母の元に(オリジン)』を調べる事も始めたんだ」


 まだ、その時は暗殺庁とモイヒェルメルダー学園の建設中であり、自分達が作り上げたモノなので、ほったらかしするのは良くない。

 そこで、暗殺庁やモイヒェルメルダー学園にいる間は暗殺業、生徒への指導、個人の修行、そして『母の元に(オリジン)』を調べる事にした。


「それで、その後は『母の元に(オリジン)』からは何かあったんでしょうか?」

「無かった訳ではありませんが、多分後回しにしたのでしょう」

「まだ、あの時は暗殺者としての組織は出来てなかったからだろうな」


 あれから『母の元に(オリジン)』の者達は来る事はあったが、宗教の宣教師みたいな感じで、『母』について熱弁していた。

 その行動は多分「知らない」と思われた為、知って貰えれば入るだろうというおかしな考えだったのだろう。


「そして、約二十年前に私達はそれぞれで修行を始めた」

「『母の元に(オリジン)』を調べながらではあったんだがな」


 約二十年前にいなくなった理由は『母の元に(オリジン)』の者に負けたからというのが分かった。


「最近になって、私達は集まり、今に至る訳です」


 一通り話された初期メンバーの行動。

 暗殺庁とモイヒェルメルダー学園が何故作られたか、謎の組織『母の元に(オリジン)』の登場、約二十年の行方不明が判明した。

今話を書いている内にあまり戦争を書いてないと思い、まだ当てはまる「初期メンバーの過去」にサブタイを変えました。

内容的にも結構省いているところもあるので、その方がいいと思いました。


次話は再び議題に戻ります(流石に第三章終わらせたいし、主人公も出したいので)。

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