第六十八話 再度会議(二)
自己紹介が終わり、会議が始まった。
「会議の議題は暗殺庁とモイヒェルメルダー学園をどうするかですが、先程の三本勝負で政府との切り離しは無くなりました。そこで新たなに考えなければなりません。考えとして現状維持も許可致します」
三本勝負で暗殺庁とモイヒェルメルダー学園の政府から切り離しを望んだ破吹側に勝った須美側は何か良い案があるまで現状維持という事になっているため、特に案は無い。
そこで現状維持という意見も許可した上で教師や生徒に聞く。
「一つ、お聞きしたい」
「どうぞ」
伸戯が意見を言う。
「外国にもこの様な似たものがあるんですか?」
「この様なというのは暗殺庁とモイヒェルメルダー学園の事?」
「はい」
伸戯が聞きたいのは外国にも似た様な機関があるのかという事だ。
「正直に言えばあります。学校は大国なら一個か二個、中小国の場合は一個または近くの大国に行くと思います。ただ、暗殺庁の様な暗殺者を管理する機関はほとんどの国があるでしょう」
外国にもフェアベルゲン(外国もそう呼ぶとは限らない)を持つ特殊な人達がいる。
そのため、暗殺者を管理する機関や暗殺者を育てる教育機関はある。
「外国には国営または民営もあります」
「それでは外国から参考にするというのは?」
自分達で考えるのが難しいのなら、あるモノを参考にしたらいいのではと伸戯が言う。
「それは考えました。その結果が破吹側の考えが生まれた事です」
しかし、残念ながら既に考えられていて、しかもその結果が破吹側を生み出す原因となってしまった。
「では、独自のモノを作り上げるということですか?」
「まぁ、そうでしょうね」
日本人というのは保守的で慎重に物事を考える(全員がという訳ではない)民族だ。
それなら、日本独自のモノを作り上げるのがいいのではと初期メンバーの中で考えられていた。
「そうですか。私はこれだけです」
「他には質問はありますか?」
伸戯の質問も終わり、須美が質問があるかと問うと誰も上げない。
「とりあえず、現状で現状維持か新しい案を考えた方がいいと思うかを教師と生徒に投票してもらう」
須美は白い箱を出す。
その上には穴が空いている。
そして、教師と生徒に白い紙を渡し、書いてもらった。
やはり、生徒に考えらせるのは難しいのか時間かかったが、全員投票した。
結果は……。
現状維持ー6
新しい案ー8
須美様に同意ー1
「えーと、一票おかしいけど、とりあえず新しい案を考えるという事で、今から考えていきましょう」
これで会議は次のステップへと移る。
投票の中で「須美様に同意」は学園長北条沙由里が投票しました。
沙由里は全て須美に同意する訳だけど、普段は凛々しい姿をしているので、教師や生徒にはドン引きしていますが、ほとんど無視しています。




