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第六十五話 一瞬の出来事

 

 突然、現れたのは白い翼を生やした天使と名乗る男性だった。


「何を言っている?神などいない。『破吹!そんな奴やってしまえ!』」

「ガァァァァァ」

「聞き分けの悪い方だ」


 禍丸に命令された破吹は口から火を吹く。


 しかし、天使と名乗る男性は手を横に振っただけで消えた。


「何をしている!早く殺せ!」


『爆炎』


 破吹の右足が燃え上がり、そのまま地面に叩きつける。

 そうすると、男性に向かって火柱が一本一本上がり、最後その男性に当たると爆発した。


「どうだ!」


 流石の爆発では生き残れないと思い、喜ぶ禍丸。


「う〜ん、鬱陶しいな」


 爆煙から男性が出て来て、破吹の近くまで呼ぶ。


「邪魔になっているのはこれか」


 そう言って何も無い虚空を斬った。


「は?何故だ?」


 禍丸の驚く姿と共に破吹の意識が戻る。


「は!何が起きてるんでしょう?」


 破吹は状況を確認すると、何が起こっていたのか分からなかった。


「貴方はどなたでしょう?」

「私は神に仕える天使です」


 翼を生やした男性に気づいた破吹は誰だと聞くとすぐに応えた。


「今からこの争いを止める」

「何をごちゃごちゃの言っている。『誰でもいいからそいつを殺せ!』」


 そう命令すると、洗脳されていた生徒や教師が一斉に男性の下に向かう。


 しかし、男性はそこを一直線に斬った。

 その瞬間、操られていた生徒や教師が崩れ落ちる。


「く、クソォ」


 流石の禍丸も洗脳した者達が消えて、逃げ出す。


「追わないのですか?」

「えぇ、これで争いは終わりました」


 禍丸が逃げ出すが、男性は追わなかった。


 その内、禍丸は姿をくらました。


「それでは私はこの辺で」

「ちょ、ちょっと待って下さいな」


 男性が帰ろうとしたので止めようと破吹がしたが、指を鳴らし、消えた。


「な、何だったでしょう。あの方は?」


 それを見ていた者は本当に一瞬の出来事で須美を含めた初期メンバーでさえ呆然である。


「連れて来ました」

「おぉ、久しぶりだな。それで禍丸は何処に行ったんだ?」


 そこに現れたのは霧麻と二メートル越えの筋骨隆々な男だった。


すみません、前話より少ないと思いますが、早く終わる感じにしたかったので物凄く短くなりました。

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