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第五十七話 勝負当日


六日後、勝負当日になった。

今闘技場に須美達が居た。

此処は勝負をする為の会場。

須美と破吹が決めた場所だ。


・闘技場

技術の授業では使われないが、練習や修行をするには普段使っていい場所。他ではイベントや試合などで使われるモイヒェルメルダー学園の中で比較的に大きい建物。円形で中心が戦う場所、周りに観客席がある屋根のあるコロッセオ……つまりサッカースタジアムみたいな場所だ。ただ、床は芝生ではなく、土なのでそこはコロッセオとサッカースタジアムを合わせた場所。


須美達は今破吹達を待っている状態だ。

まばらではなく、闘技場の東側に集まって、破吹達を西側に座って貰う予定だ。


そして、来た。

瞬間移動で来たのは破吹達。


「やっと来ましたこの時が……」


破吹達は闘技場の中央に現れた。


「えぇ、そうね。これで私達の運命も決まります」


今からの勝負は生徒達の戦いだが、その元は初期メンバーの方針決めでもある。

これによって、今後の初期メンバーの動きも変わる。


そんな大事な事を生徒に重みがかかる事になるが、これは生徒にも大事な事でもあるのだ。


「勝負は一年生、二年生、三年生の三本勝負」

「どの学年からやりますか?」

「ある男の子が最後にして欲しいと言ってね。一年生を最後にしてくれ」


一年生のある男の子……つまりは匠の事だろう。

同じ男の子である来栖は戦わないだろうし、匠ならやろうとするだろう。


「了解。最初は?」

「そうじゃなぁ、一年生に終わるという事でその逆の三年生からにしたらいいと思うぞ」

「分かった。それでいいよ」


これで勝負は三年生からになった。


「お互い、悔いの無い勝負にしようじゃないか」

「そうですね。生徒達も自分の精一杯の力を出してくれるでしょう」


須美も破吹も自分達の勝負に代表として出てくれる生徒達を信じている。


今回は生徒達のいつもの試合では無い。

自分の実力以上を見せる必要がある。

その為に初期メンバーから指導して貰っているのだから。


「それじゃあ、儂達は西側で見ているよ」


破吹側はみんな闘技場の観客席の西側に座った。


「それでは進行は私がやらせて貰います」


闘技場の中央には鎧姿の男性……その男性は封士だ。


「うん、君なら問題無いね。ちゃんと防いで下さいよ」


破吹側では封士が敵側だと知ると「卑怯だ」と怒鳴る者は居たが、破吹は問題無いとばかりに納得というか安心している感じがした。


「私は暗殺者の誇りとして、暗殺者の初期メンバーとしてこの勝負を公平に判断する事を誓います」


封士は腰にあった剣を地面に刺し、片膝をつき、両手を柄頭の上に置き、頭を下げて、誓いの言葉を述べた。


「これで封士は中立として進行をして貰います」

「相変わらず、封士は固いね。まぁ、信用出来るから大丈夫だよ」


初期メンバーがいいなら何も言えないので、生徒達は黙った。


「それでは今から三本勝負を始めたいと思います。第一試合目、三年生から始めます。代表者は出てきて下さい」


封士の進行によりこれからの初期メンバーの方針が決まる三本勝負が開始された。


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