第五十六話 摩利の目覚め
すみません、最近遅れてきています。
ですので、「闇へとかえる〜いくつもの世界を滅ぼしてしまった男〜」でも書いていた様にいつも通りで時間はその日中に投稿します
翌朝、摩利が起きた。
ーー摩利視点
(あれ?私はどうしたんだろうか?」
摩利は目が覚めて、状況を整理する。
(私は今保健室のベッドで寝ている。周りに誰もいない。いや、隣のベッドに誰か寝ているわ)
保健室のベッドは周りに一つ一つカーテンが付けられ、現在摩利のベッドと隣のベッドがカーテンで覆われていた。
摩利はベッドから降りて、カーテンを開けて隣のベッドのカーテンも開ける。
「うん?迅澄?迅澄、起きて下さいませんか」
摩利は目の前に寝ているのが迅澄だと気づくと、迅澄の体を揺らす。
しかし、起きない。
「起きない様ですわね」
そこに保健室の扉が開く。
「ま、摩利さん、起きていたんですね」
「摩利、起きたんだね」
入ってきたのは小雨と太助だ。
「二人とも……。私って何があったんですの?」
「覚えていないの?」
「はい」
「どこまで覚えているの?」
「昼ご飯を食べて、練習場に移動している時までは覚えていますわ」
「その後は……」
「いえ、残念ながら」
「そうですか……」
どうやら、摩利は何で寝ていたのか分からない様だ。
「あの後、いろいろあったんですよ」
「いろいろとは何でしょう?」
小雨と太助で昨日あった事を説明した。
「え?初期メンバーが来たんですの?」
「はい、それで私達は六日後戦う事になります」
「でも、摩利にとって大事なのはそっちじゃない」
摩利が匠に誘拐された事を話す。
「そ、そんな事が……」
「それでそこに迅澄がいるんだが……」
「迅澄はどうしたんですの?」
迅澄の事を太助が説明する。
「じ、迅澄が匠を圧倒し、私を救出してくれたですか?」
「はい、あの状態の迅澄さんでは私でも勝てないと思いました」
小雨はあの時自分とあの状態の迅澄が戦った時のシミュレーションをしていた。
でも、小雨の判断では勝てないと分かった。
「小雨、今はそっちが重要ではないよ」
「すみません」
「迅澄は事の終了後、突然倒れました」
「迅澄が言うにはまだあの状態は上手く使いこなす事が出来ないみたいで、気絶はその副作用と言っていました」
今迅澄が倒れているのはあの状態になった副作用だと摩利に説明する。
「とりあえず、摩利と迅澄は此処に運ばれて今に至ります」
「そういう事だったですのね」
これで摩利に昨日の事を全て説明した。
「それで戦いが始まるまでどうしていますの?」
「一人一人初期メンバーに指導して貰っています」
「私は代表者なので決まった人に指導して貰いますが」
「やっぱり私も指導して貰った方がよろしいんでしょうか?」
「まぁ、そうなるだろうね」
「でも、今日一日は休んで下さい」
また、いつ初期メンバーが居なくなるか分からない為、今のうちに指導して貰った方がいい。
しかし、摩利は病み上がりの為、明日にする事に。
「今日は大人しく休んで下さいね」
「そうですよ。しっかり休み、明日に臨んで下さい」
「分かりましたわ」
小雨と太助は保健室を出て行った。
摩利は迅澄の下に向かう。
そして、迅澄の手を握る。
「ありがとう」
ただ、一言。
お礼を言う。
「早く目覚めて下さいね。あまりにも目覚めないと私のせいになってしまうわ」
前半は本心からだが、後半は冗談だ。
摩利は寝ていたベッドに戻りに再び眠りについた。




