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第四十二話 今の美結の心情

すみません、まだ手合わせではありません。

今回は手合わせ前の美結の心情です。

迅澄vs美結は次話になります。

 

 ーー美結視点


(あれから此処に入学した訳だけど、やっぱり第二の性格である強気の私が前に出てしまう)


 美結はモイヒェルメルダー学園に来て、第二の性格である強気の私を抑えようとしていた。

 しかし、実際に来ると本当に根づいたかの如く、それが出てしまっていた。


(そして、私は人を二通りに分けている)


 美結は人を二通りに分けていた。

 一つ目は仲良くしようとしてくる人。

 二つ目は仲良くしようとしない人。


(でも結局、私は一つに統合してしまっている。)


 美結にとってその二通りはどちらも悪い事を考えていると思っている。

 それは母親、母方の両親以外を信用する事が出来ないからである。


(例によってこのクラスメイトの()()()()が一つ目だった。それでもちょっと違う人はいるけど……)


 美結が言うクラスメイトは太助、小雨、摩利、来栖、華花実で、匠が見た目や口調によってちょっとだけ二つ目を美結が感じていた。


(でも今、目の前にいる人は何も感じられない。それは私が感じ取れないのか、それとも本当に仲良くしようとかしないとか考えていないタイプかもしれない)


 美結は迅澄だけは他の人より違うと思っていた。


(何故かこの人の前だと第二の性格である強気の私よりも第一の性格である内気な私が出やすい)


 現在、美結はどちらかというと第二の性格の方が表に出やすい。

 しかし、迅澄の前では第一の性格が表に出やすい。


(それはこの人の前では偽る事が出来ないという事だろうか。でも、話す上では第二の性格は良いけど、やっぱり第一……本来の性格でどうにかする方が良いと思う)


 結局、第二の性格は美結の性格ではない真似をした偽りの性格。

 友達を作る上では良い方ではあるが、友達相手にはちゃんと本来の性格で接するべきだと美結は考えていた。


(だったら、この人と仲良くする事が第一の性格である内気な私を変える事なのかもしれない。この人は特に嫌な感じがしないから今は第二の性格を用いないと話せないけど、いつか話せるようになると思う)


 そうして、美結は迅澄と名前で呼び合う様になった。

 まだそれは第二の性格である強気の私を用いてではないと出来ないけど、いつか本来の性格で話し合える友達を作る為に、そして美結という名前を付けてくれた母親を安心させる為でもある。


 そして、美結は迅澄に挑む。


(まずはこの人……いえ、迅澄!貴方に私の全力を見せるよ)


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