第三十八話 太助vs来栖(手合わせ)
今回、視点変更が多々あります。
見にくいかもしれませんが、ご了承下さい。
ーー太助視点
(来栖の厄介な所は分析力かな。それと『確率』と合わせるとさらにキツイだろう)
来栖の利点は分析力が高い事だ。
摩利は物事を気づく洞察力や団体を指揮する統率力があるのに対し、来栖は観察や調べた情報を元に正解を見つける分析力を持つ。
それを『確率』と合わせる事で確率を上げる事が出来る。
そのために時間がある時は情報集めをしている。
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ーー来栖視点
(太助が私の相手とは驚きましたが、このメンバーなら納得です。しかし、太助ですか。太助の厄介な所は対応力と応用力ですね。私の一番厄介な相手でしょう)
太助の利点は対応力と応用力がある事。
太助はどんな攻撃にも大抵の事を対応出来てしまう。ある意味、洞察力があると言っても良い。摩利と違う所は摩利の場合戦況(全体)を見る洞察力が高い事であり、太助の場合相手の動きを見る洞察力が高い事である。
応用力の方は非戦闘能力のフェアベルゲン『武器生成』を戦闘に使う時点で応用している。そして、相手の動きを見た上で瞬時に応用技を生み出す。
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「よろしく、来栖」
「よろしくお願いします、太助」
二人は距離を置き、手合わせが始まった。
太助は武器も防具も持っていない無防備の状態だ。
対して来栖は槍を持っている。単体戦において弓は使いにくいからだろう。
ーー太助視点
太助は来栖の攻撃を防具を生成して防いでいる。時に武器を生成して攻撃もしている。
(やはり、『確率』があると攻撃が当たりませんか)
来栖のフェアベルゲンである『確率』は攻守共に使える能力だ。攻撃は前にも言った通り攻撃する場所を確率化し、そこが有効かを表示してくれる。守備もどこから来るかを確率化してくる。しかし、どちらも強い相手だと確率が低い。ただ、低くだろうと防ぐまたは躱す事が出来ない訳ではないので、来栖は太助の攻撃を偶に防いだり、躱している。
(一回離れさせようか)
そこで他の生徒に当たらない程の長い槍を出す。
長さは7mの槍を声を出して横薙ぎにする。
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ーー来栖視点
来栖は何とか太助の攻撃を防いではいたが、突然長い槍を出して横薙ぎしてきた事に驚いていた。
(本当ですか?どう防げば良いでしょうか)
確率はこの様になっていた。
槍で防ぐーー20%
後ろに下がるーー5%
前に進むーー0%
横に避けるーー10%
前に倒れるーー40%
背中を反って躱すーー50%
後ろに跳び、そのまま倒れるーー70%
となっており、来栖はその中から一番高いのを選んだ。
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ーー太助視点
(『確率』で一番高いのを選んだか。でも、よく咄嗟に動けたと思うよ)
来栖が太助の攻撃を躱したのを見て、太助は長い槍を仕舞う。
次に遠距離で比較的に生成しやすい弓を生成する。
それを見てだろうか来栖も槍を背中に背負い、弓に変えた。
太助は矢を生成し、放つ。
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来栖は太助の放った矢を倒れた状態で背中に背負っていた矢筒から矢を取り出し、放つ。
来栖の矢は太助の放った矢に当てた。
そして、二つの矢は落ちていった。
来栖は『確率』で軌道を予測し、撃ち返したのだ。
それから、撃ち合いが行われている。
太助は立った状態で、矢を生成して矢を放ち、また矢を生成して矢を放った。
逆に来栖は太助の連射により、立ち上がれずに倒れた状態で『確率』を駆使して矢に当てている。
しかし、太助は矢の残量はほぼ無限に対して来栖は有限。
来栖は太助の矢を防ごうと矢筒から矢を取ろうとしたら、その中には矢は無かった。
太助は来栖の持っている矢筒の残量を分かっており、最後の一矢は来栖の顔より横に刺さった。
つまりは太助vs来栖の手合わせは太助の勝利となった。




