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第三十一話 模擬戦の準備

 

 練習場に着くと、何人かの人が個人または複数人で修業をしていた。


「それでは誰から行いますか?」

「俺がやる。ついでに迅澄、相手をしてくれ」


 まず、実力を見せるのは自分だと言う匠はそれを見せるのに迅澄を相手に指名した。


「つまり、匠と迅澄両方を見せる事が出来るという事か」

「そうだ。来栖や華花実は戦闘向きじゃないから相手が居なくても良いけど、俺は戦闘向きのフェアベルゲン。そして、迅澄は戦闘が出来るんだろう?」

「あぁ、この半月に太助と小雨に鍛えられたからな。僕は相手をしてもいい」


 迅澄は匠の提案を了承する。


 匠はみんなから離れる。


「おい、どうした?」

「うん?あぁ、武器が必要だから太助に生成してもらおうと思ってね」

「そうか、なら俺も頼む」


 迅澄の戦闘には武器を必要とする。

 匠も武器を使うと聞いて、自分もと頼む。


 匠は剣を太助から貰う。


「おいおい、一つじゃねーのかよ!」


 匠が見たのは剣だけでなく、いくつかの武器を生成する太助だった。

 その後、その武器達を服の中に仕舞う迅澄の姿を見て、匠を含めた中等部組は驚きを隠せなかった。


「ど、何処に入るだよ!特に槍!どう見たってお前より長かっただろ!」


 迅澄の服の中に仕舞った中で一番でかい槍は丈が二メートルくらいある武器。何処に仕舞えるのか不思議に思う匠。


「多分、伸縮可能な槍なんでしょう」


 そこに来栖は伸び縮みする槍だから仕舞えたのだと言った。


「正解。流石に服の中に仕舞えないし、背負った状態じゃ、邪魔になるから」


 迅澄は答える。

 槍は仕舞う事も出来ないし、背負っても戦闘ではもしも槍の石突きの部分が地面に引っかかってしまってはいけないからである。


「よし、これで準備は終わりか?」

「はい、終わりです」


 迅澄と匠は離れて、二人の間に一定間隔を空ける。

 そして、二人は剣を構える。


「それでは……始め!」


 太助の掛け声とともに迅澄と匠の実力を測るための勝負が開始された。

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