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第二十五話 中等部組と女性

 

 入学式の日。

 迅澄は太助と共に学校(教室)に向かっていた。


「入学式はどうやるんだ?」


 普通の高校とは違うモイヒェルメルダー学園は人数の少ない暗殺業を教える特殊学校なのだから、入学式も普通じゃないのではと思う迅澄。


「入学式?入学式は僕達高等部と中等部が合同で行います」

「高等部と中等部だけ?」

「中等部と高等部が合同なのはほとんど進級みたいな感じだからと人数が少ない事です。初等部はお金を払っていますから、払っていない中等部と高等部とは同じではいけないのです。初等部だけは豪華に行われます」


 基本的にどの部も人数が少ないが、お金を払っている初等部が他の部と同じなのはいけない。

 そのため、初等部は豪華に、中等部と高等部は合同であまり豪華ではない。


「まぁ、結局は中等部と高等部の入学式は普通の学校とそこまで変わらないと思いますよ」

「そうなんだ」


 太助がそう言うなら大丈夫だろう。

 実際に今日は入学式だから。


 二人は教室や特別室などがある本館に入る。

 ここは学園長室もあるので、迅澄は来た事があった。

 だが、教室自体は初めてである。


「教室はどの教室も違うのか?」

「そうですね。初等部だけはやっぱり豪華で、中等部と高等部は普通ですが、このような景観なので普通の学校とは違うと思います」


 モイヒェルメルダー学園は基本的に中世ヨーロッパのような建物なので、普通の学校に置かれているような机と椅子では無い。


 二人は教室に入る。

 教室はそこまで広くなくて、普通の学校と同じくくらいだった。

 机と椅子は一言で言えば、大きい。

 木製なのだが、面積が大きく、椅子には座布団ような物が置かれている。

 黒板に至っては何かよく分からない物になっている。

 黒板でも、ホワイトボードでもない別の物で、はっきり言えば枠に囲われた白い壁だ。

 単純に枠になっているから黒板の類いだろうと判断した。


 既に何人かの生徒が居た。


「おはよう、二人とも」

「「おはようございます(わ)」


 太助が小雨と摩利に挨拶する。


「おはようございます、迅澄さん」

「おはようございますわ、迅澄」

「おはよう」


 今度は小雨と摩利が迅澄に挨拶をする。


「みんなもう来て居ますよ」

「でも、机の数的にもう一人来そうですわ」


 教室には迅澄達四人以外に中等部組の三人である男性二人、女性一人が居た。

 しかし、机の数では八個なので、もう一人居る事になる。


「其奴が新しく入る奴か?」


 そこに話しかけてくるのは中等部組の一人で少し筋肉質な男性だった。


「初めまして、汐村迅澄です」

「おぉ、平備(ひらび)(たくみ)だ。よろしくな」

「よろしく」


 その人は平備匠と言うらしい。

 見た目はガキ大将みたいな見た目で筋骨隆々だが、根は優しいらしい。

 髪型は短い。


「おはようございます。私は鈴東(すずとう)来栖(くるす)です。よろしくお願いします」

「よろしく」


 次に匠の横に居た男性が自己紹介をする。

 来栖は眼鏡をかけたインテリ系だ。

 髪型は耳が隠れるくらいに長い。


「わ、私は春瀬(はるせ)華花実(はなみ)です。よ、よろしくお願いします」

「こちらこそよろしく」


 三人目は来栖の後ろから少し顔を出して、自己紹介をした。

 華花実は少し内気な感じがある子だ。

 髪型はショートヘアだ。


 みんなそれぞれ黒髪で、やっぱり先祖に西洋人を持つ摩利だけ髪色が違うようだ。


「そういや、迅澄は太助達から教えられたんだろ?」


 中等部組が自己紹介をしたところで、すぐに次の話題を出す匠。


「はい」

「俺達は迅澄とあまり関係が無かったけどよ。ウチらも一人一人理由があって会わなかったんだ」


 どこか申し訳そうに言う匠。

 別に、修行に参加するのと会う事は違うと思うが。


「俺は単純に自主練に集中したかっただ」

「私はそもそも教える事が出来ないし、基本的に私は情報収集をしていますので」

「え、えーと、私はこんな性格なので、や、やっぱり教えるのは無理だと思います」


 この三人にはそれぞれ理由があり、迅澄の修行に参加しなかった。

 まぁ、だからと言って迅澄達がダメと言っている訳ではない。


 そこに一人の女性が教室に入って来た。


「おぉ、ここが教室か」


 口調は女性らしくないが、別に女番長みたいに髪を染めたりしていなく、黒髪だった(制服は指定なので他の生徒と同じ)。長さは肩より下くらいまで伸びていた。


「よっ。今年からこの学園に入る奴か?」

「そうだけど、それがなんだって言うんだ?」


 匠が話しかけるが、その女性は強気な口調で返事する。


「確認だよ。俺は平備匠だ。よろしくな」

「そうか、よろしく」

「おい、お前の名前は?」

「はぁ?そんなの後で自己紹介やるだろ。その時でいいだろうが」

「まぁ、そうだがなぁ」

 匠は親しく挨拶したのに、その女性は機嫌が悪そうに応えた。

 その女性は自分の席だろうと思う席に座る。


「あれでは任務に支障が出ますね」

「事情があるんじゃありませんか」


 その二人の会話を見て、太助と摩利は指摘する。


 その後、先生らしき人が現れる。


一ヶ月ちょっと掛かってしまいましたが、やっと第二章の構想が浮かび、現在執筆中です。

第三章もどのような内容にするのかも浮かんでいますので、とりあえず第三章まで投稿していきたいと思います。

投稿は一日置きでになります。

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