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第十八話 小雨の戦法

 

 次に小雨の戦い方を見る。


「次は私ですね」


 小雨は二人から離れる。

 そして、腰にある刀に手を添える。


「小雨さんは速さを特徴とします。刀を持った構えではなく、刀に手を添えた居合のような構えをします」


 その通りに小雨は腰を落として、刀に手を添えている。


 次の瞬間、小雨が抜刀したと思ったら、小雨が何人もいるかように見えた。

 その後、少し向こうに小雨が刀を納めた姿があった。


「速さがあるがために小雨さんは何人も見えてしまう。でも小雨さんはそれすら見えないようにしたいと言っています」


 速過ぎて何人も見えるのであるが、それすらも見えないくらい速くなりたいと小雨は言っているらしい。


 その後、小雨の戦い方を見ていると、空中でジャンプしているという風に見えて、実際には抜刀した刀の残像を足場にジャンプしていたり、懐に隠していた六本の小刀を空に投げて落ちてきた瞬間に一本一本物凄い速さで一点の場所を串刺しにしていく。


「先程、小雨さんから熟練度の事言われていたと思います」

「はい、熟練度には発動の速さと身体能力が上がると」

「そうです。小雨さんは速さと力、そして視力が上がりました。速さと力は見ていればわかりますよね」

「はい、圧倒的な速さと刀を軽々と振る姿を見れば」

「そして視力は自分の速さを捉える目を手に入れました」


 小雨のフェアベルゲンは比較的に身体能力が上がる事が多い。なので、鍛錬なしでもそれなりに強さを持っているが、小雨はほぼ毎日鍛錬している事で、他の人より上がっている。


「今回は技の方を見せなかったようですね」

「技って太助の武器生成の連続生成みたいな?」

「いや、あれとは違うかな。僕は技自体はありません。技というのはゲームで言えば、スキルみたいなものです」


 技というのは熟練度によって使えるようになるスキル、つまりは通常では使う事できない技術の事。


「あれ?あぁ、それは使えますか」


 太助は小雨を見ていて、何か納得したように言った。


「何がだ?」

「先程の技です。普通はわからないですが、今小雨さんは技を使いました」


 小雨の技というのは斬撃をそこに残すという通常では難しい技術である。

 小雨の斬撃が速過ぎるのかそこに斬撃を残り、少し経つとそこにいた者は斬られる。


「まぁ、こんなところですかね。流石に斬撃を飛ばす事は難しいですね」

「確かに飛ばせば、誰に当たる可能性がある。でも先程の技は確認さえしていれば放つ事が可能ですからね」

「太助さんは技がないというかあれ自体が技という認識もありますけど、だから私も何か見せる必要があると思いましたから」


 小雨自体も技は少ないが、ないという訳ではない。なので、なるべく被害の少ない技を披露した。


「それでは迅澄さんの現状どのくらいなのかも見てみましょう」

「そうだな。実力を見る事は大事だからな」

「わかった」


 小雨と太助に言われ、迅澄は二人から離れる。


・十月二十九日

訂正 戦闘方法→戦法

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