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第十六話 再会

 

 二人は振り返る。

 そこには小雨がいた。


「やぁ、小雨さん。おはよう」


 太助は何事もなく、挨拶を返す。


「あ、お久しぶりです。小雨さん」


 迅澄は少し驚いたが、ちゃんと応える。


「小雨さんは今日も」

「そうだよ。太助さんもそうでは?」

「うん、そう。まぁ、+αで迅澄の案内も兼ねて」

「ふ〜ん、もう呼び捨てなんだ」


 太助が迅澄に対して呼び捨てで呼んでいたのに気づいて言った。


「一応、ルームメイトなんだ。さん付けなんていらない」

「そうなんだ」


 小雨は納得したようだが、何か少し引っかかるようにも思えた。


「そういえば、小雨さんと太助はさん呼びなんだね」

「まぁ、別に呼び捨てでもいいだけどね」


 迅澄は二人がさん付けなのに気になったので、言ったら呼び捨てをしていい関係だと言う。


「ただ単に誰かを呼び捨てで呼ばないだけで、別に呼び捨てしてもいいとは思うけどね」

「僕の場合は特にないけど、敢えて言うなら女性に対して呼び捨てができないだけだと思う」


 理由を聞くに、小雨は性格上無理で、太助は体質上無理という感じである。


「迅澄さん、来るの早かったですね」

「はい、自分のフェアベルゲンを知りたいですからね」


 小雨は迅澄の話をする。


「迅澄さんのフェアベルゲンはどう判断したらいいかわからないので難しいですね」

「治癒力または再生力、そしてどこまで可能とするのか」


 太助は学園長や小雨、摩利から聞いていたので、考え事態は一緒だけど、やはり結論づける事ができなかった。


「正直言って迅澄のフェアベルゲンは難しい。だからとりあえずは身体能力向上と体術や何か武器が使えるようにした方がいいかもな」


 太助はフェアベルゲンを頼る事はせず、身体能力を上げる方がいいかもしれないと言う。


「確かにね。実際に確かめる事はできないから。だったら普通に鍛えるしかないかもね」

「まぁ、そうですね」


 小雨も納得と言うと、迅澄は少し落ち込んだように見える。


「迅澄、どうした?」

「いやぁ〜、それには賛成なんだけど、僕は自分のフェアベルゲンが知りたいから来たのに」


 迅澄は未だに知らない事があったと思ったからそれを知るためにこの学校に来た。

 だから、それができないのではと思って、落ち込んでいた。


「まぁ、しょうがないとしか言えませんね」

「迅澄も傷ついてまで確かめたいとは思わないだろ」

「確かにそうか」


 迅澄は仕方なく納得する。


「じゃあ、今日はどうする?」


 太助は今日の話に戻す。


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