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第58話 ランキング発表④

少し質問があるのですが……

後書きにて書かせていただきますので出来ればご回答お願いします

 

「ひぃっ……」


 その声はどこから上がった物か……シーンと静まり返った、あるいは空気が凍り付いた中央広場ではもはや推測する事は出来ないが、少なくともそこにいる全ての人間が目を奪われた事は確かである。


 そしてその大柄な人物は、目の前に心做しかビクついた様子で出現したマイクとメガホンには目もくれず、そっと両手のひらをあわせる、食前の挨拶である「いただきます」の様なポージングを取り、それを顔の左側に持ってくると……


「あんらぁ〜私が1位だなんて光栄だわぁ〜」


 その身をクネクネしながら洋画のラスボスと言っても信じてしまいそうな渋い声で、言い放つ。マイク無しで放たれた言葉にも関わらず、その人物……マリアンヌの声は明瞭に響き渡った。


 瞬間、先程までの空気の凍り方が優しく感じる程の静寂に辺りが包まれる。


「あんらぁ?みんな無視ぃ?それは酷いんじゃなぁい?」


 しかしそんなのはお構い無しにマリアンヌは言葉を続ける。


「んまぁいいわ、今回北エリア貢献度1位になったマリアンヌよぉ、気軽にマリィって呼んでね♡」


 バヂゴンッ!と音がしそうなウインクをかましたマリアンヌに、既に限界まで凍り付いた中央広場が氷河期もかくやと言う程までに凍り付く。


「1位と言ってもぉ特になんて事は無いのよぉ?ただぁ乙女に襲いかかってくる不埒者にちょーっとお☆し☆お☆き、をしただけなのよぉ?」

「はっ?乙女?どこに?」


 マリアンヌが言葉を紡ぐ中、運良く凍結を免れたのかそれとも無意識か、1人のプレイヤーがボソリと言葉を零す。


「あ゛ぁ゛?なんつった?テメェ」


 瞬間溢れ出す濃密な殺気。もはや黒い(もや)すら幻視しそうな程の圧倒的な殺気がゆっくりとしかししっかりと中央広場を飲み込んでいく。それは、結構な距離を離れており、殺気を向けられている当事者ですらないトーカでさえ指先の震えが止まらなくなるほどのものであった。


 ではその濃密な殺気を至近距離で向けられた哀れな彼はどうなったのかと言うと……


「ひぃっ……!」


 腰を抜かしその場にへたり込み、全身の震えは治まらず目は虚ろに空を眺めていた。無意識に手を必死に動かし後ずさろうとするが、震えと恐怖のせいで上手く行かないようだ。


「あらやだ、はしたなかったわねぇ」


 いつまでこの地獄の様な空間が続くのかと思われたが、突然正気に戻ったマリアンヌがそう呟くと、先程までの地獄の底の様な重苦しい空気が一気に霧散し、被害者の彼は安堵のあまり気絶してしまい、そのままログアウトして行った。


「ごめんなさいねぇ、1位に選ばれて少しテンション上がっちゃってるみたいなのよぉ」


 先程までとはまた違う意味で凍り付いた中央広場の光景をものともせずマリアンヌは続ける。


 あれでちょっととか……正直『威圧』より全然怖かったぞ……


 この時俺は心に決めた、かrジロッ……彼女とは決して関わらないようにしよう。万が一関わる事になってしまっても刺激しないように尽くそう、と。


「あぁんみんなテンション低いわねぇ、疲れちゃったのかしら?じゃぁ私ももう終わりにしましょうかしらねぇ、私はこれからも頑張っていくわよぉ、みんなも頑張ってねぇ〜」


 マリアンヌは最後にそう〆ると、固まっているエボ君にウインクを送る。ゾワゾワッと身震いしたエボ君が慌てて進行を再開する。


『さ、さぁ!これで各エリア全ての英雄達が出揃った訳だ!今一度彼等に盛大な拍手を!』


 エボ君が言うと、空に3枚4セット計12枚のボードと言うか足場の様な物が現れ、そこに12人のプレイヤーで転移させられてくる。


 彼等彼女等こそが各エリア貢献度ランキングにランクインした者達である。もちろん隣にいたカレットも招集されている。


 ==========================


 《各エリア貢献度ランキング》


  《北エリア》


 1位『マリアンヌ』

 2位『ウィルクス』

 3位『ミカンスキー』


  《南エリア》


 1位『ナルナティア』

 2位『ナルトテ』

 3位『タルぽん』


  《東エリア》


 1位『リベット』

 2位『ミミティア』

 3位『ルーティ』


  《西エリア》


 1位『ノルシィ』

 2位『カレット』

 3位『リトゥーシュ』


 ==========================


 そして全員が揃うと、盛大なファンファーレの音と共に12人により一層強力なスポットライトが浴びせられ、直後に割れんばかりの拍手喝采の嵐が巻き起こった。


 招集された12人が、照れくさそうに眼下にいるプレイヤー達に手を振り返したり、得物を抜いて見せ付けたり、ミカン(の様な物)を投げ付けたりしていた。


『さぁ!各エリア防衛の英雄達の発表が終わったとこで遂にお次が最後のランキング!』


 招集された時と同じく転移させられて地上に12人が帰還すると、すぐにエボ君が話し出す。


『攻めも守りも共闘も!何一つ関係無く測られるのは己が叩き出した記録のみ!そう!総合ポイントランキングの発表だ!』


「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」」


 エボ君は沸き立つプレイヤー達を見渡し、満足したように頷く。


『このランキングは上位5位まで発表するよ!もしかしたら前口上で誰か分かるかも!?』


 エボ君はそう言うと、早速発表に取り掛かる。

 少し巻き気味かなぁとは思ったが、エボ君にもしたい事があるのだろう。


『まずは第5位!焼き尽くせ!燃やし尽くせ!ウェルダン以上消し炭未満を狙う文字通りの超火力!夜闇に灯るその灯火は何を糧に燃えているのか!?薪や燃料?術者のMP?否!哀れなモンスター達の命を燃やして灯っているのさ!最終ポイント28580ポイント!《EBO》最高の火魔道士!その名はカレット!』


 バンッ!とカレットに今まで以上に強力なスポットライトが当たる。しかし今回はマイクなどは現れず、ただ照らしただけの様だ。


 おぉ、カレットが総合ランキングに入ったか。実は結構不安だったと言うかそわそわしていたからな、思わずガッツポーズをしているのも仕方が無い事だろう。



 ……3万足らずでランクインか、俺のポイントは少なくとも3万は余裕で超えてたしな、恐らく……と言うか間違いなくランクインだろう。今更感はあるが一応戦闘用の装備に変えておくか。


 そしてそのまますっとカレットの側を離れ、カレットの位置を9時の位置とした時、5時の位置に来る様に移動し、装備品を整える。


 普通の神官服を戦神官の服に変え、白狐面を装備する。残念ながら亀甲棍は既に砕けてしまったので、とりあえず初期装備の初心者のメイスを装備しておく。


 そこまでした辺りでランキングは第4位の発表となった。


『お次は第4位!決して姿を見られず、見られたからには必ず殺す!目撃者を消せば目撃者はゼロだとでも言いたげなそのプレイスタイルはある意味素晴らしい!何がきっかけかは分からないが後半からメキメキとスコアを伸ばしてきた現代に蘇る忍者!最終ポイント29250ポイント!忍者のフィロー!』


 続いて強力なスポットライトが照らされる事になったのはまさかのフィローだった。プレイヤーネーム教えて欲しければランキングで活躍しろとは言ったが……ここまで全く出てこなかったから完全に油断してたわ。


 そしてスポットライトが照らす箇所に目をやると……


「……いない?」



ちょっと現実の方がエッグい忙しくなりまして……

正直まともに執筆時間が取れない感じです

それに加え感想欄で話を引き伸ばしてるやランキング発表長くね?みたいな感想がちらほらあり……

ランキング発表って作者の悪癖も相まってすっごい長くなってしまうんですよね……

そこで質問なんですが

①投稿期間は広くなるが1話1話が長くなる

②現状維持


読者的にはどちらがいいのか、ぜひお答えください


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