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第25話 野郎の新装備と油断

今回も短いです、すいませんッ!


カレットは新しい装備が一気に二つも増えて満足そうに自分の装備フィギュアを眺めている。そしてリーシャとも気が合う様で仲良さげに話している。


「カレット楽しそうだな」

「アイツは他ゲーでも新しい装備に変える時は大体ああなるからな」


リクルスが目を細めてしみじみと言った雰囲気で言う、多分何度かこういう経験もあるんだろうな。


「まぁ、楽しそうでなによりだな」


楽しそうにキャイキャイはしゃいでるカレットを暖かい目で見守っているとメイが俺とリクルスにも作ってくれていたらしくそれも出してくれた。

俺の防具はお願いしてたがリクルスのも作ってくれるとは、リクルスには悪いが俺達の中でリクルスだけが防具もあったのでメイの負担になり過ぎないようにと今回はリクルスは頼まなかったのだが……

何でもメイ曰く『一心不乱』と『集中』、そして岩蜥蜴戦でのレベルアップによるステータスの上昇も合わせて作れる装備の性能が上がって楽しくなって来たので作ってくれたそうだ。


「おっ!俺のもあるのか!」

「すまん、メイ。助かる」

「いやいや!貴重な素材も扱えたしスキルのレベルも上がったしお礼を言いたいのはボクの方だよ!」


俺がお礼を言うとメイはアタフタと手を振る。お礼を言われ慣れていないのだろうか。リクルスも俺に続いてお礼を言い、更にメイがアタフタとしている。


早速受け取った防具を装備してみる。装備の名前は『戦神官(いくさしんかん)の服(上・下)』のセットだ。

見た目自体は初期装備の神官服に近いが所々相違点が見られる。見た目は動きずらそうなのだが実際に着てみると意外と動きやすい様になっている、残念ながら仕組みは分からないが。


そして『戦神官の服(上・下)』の詳細はこうなっている。


=========================


『戦神官の服(上)』

前線で戦う神官のために動きやすく作られた神官服

その白き衣は魔を払う効果がある(物理)

INT+15 STR+10 VIT+15


製作者【メイ】


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『戦神官の服(下)』

前線で戦う神官のために動きやすく作られた神官服

その白き衣は魔を払う効果がある(物理)

INT+15 STR+10 VIT+15


製作者【メイ】


=========================


これは凄い高性能だな、なにげにSTRも上がるのは嬉しい、けどINTが上がるのが1番嬉しいな。『付与魔法』や『回復魔法』の効果が上がるの以外にも利点があるからな。


「メイ、作ってくれてありがとうな。凄い助かる」

「いやいや!むしろこっちもいい素材使わせて貰ったからお互い様だよ!」

「そうかもしれないけどやっぱりお礼は言っといた方がいいと思ってな」


俺が改めてしっかりとお礼を言うとメイは照れた様に笑みを浮かべポリポリと頭をかく。なにこれ小動物みたいでかわいいな。


「おおっ!これ前のよりぜんぜん強ぇ!」


リクルスも装備の変更が済んだ様で性能を確認して驚きの声を上げていた。今のリクルスは先程まで着ていた茶色い一般的にイメージされる皮鎧から、体全体を覆うタイプではなく胸などの体の要所を守るだけの物に変わっていた。そしてその色も洞窟狼の皮を使ったからだろうか、暗い色をしていて隠密性が高そうだ。

そしてその鎧も先程まで皮鎧とは違いしっかりと(なめ)された“革”と言うべき物で作られた『革鎧』と言った一品だった。


「それはね、『洞窟狼(どうくつろう)の皮』を『加工』スキルで鞣すと『洞窟狼の革』になるんだ、それを使った方が断然性能が良くなるんだよ」


その説明をリクルスは「ほぇー」と言った様子で聞いていた。恐らく右から左に流れて行っているのだろう。


そしてメイが作った革鎧の性能はこちらだ。


=========================


『洞窟狼の皮鎧(上)』

鞣した洞窟狼の革で作られた鎧

洞窟狼の革を使っているため暗い色をしている


VIT+20 AGI+5

隠密性能上昇(小)


製作者【メイ】


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『洞窟狼の皮鎧(下)』

鞣した洞窟狼の革で作られた鎧

洞窟狼の革を使っているため暗い色をしている


VIT+20 AGI+5

隠密性能上昇(小)


製作者【メイ】


=========================


やはりと言うかなんというか、色が暗めなだけあって少しの隠密性もあるらしい。それがリクルスのプレイスタイルに合っているかは少し疑問だが。


新しい革鎧にテンションを上げてぺたぺたと触っているリクルスに更にメイが声をかける。


「あとね、蜥蜴鉄で剣も作ってあるんだよ」

「なっ!マジか!?サンキュー!」


メイ曰く蜥蜴鉄はタダの鉄よりも高性能らしく、どうせなら剣も作ってみようと思ったので作ったのこと。


リクルスが受け取った剣を鞘から抜く、現れた刀身は確かにリクルスが前まで装備していた鉄の剣よりも性能がいいのだろうと素人目にもひと目でわかる出来だった。

形状は普通の片手剣だが刀身がうっすらと茶色を帯びているのは岩蜥蜴の名残りだろうか。


メイが岩蜥蜴の素材を使う生産の初期の方で作ったので他のと比べ性能は若干低めだと言っていた蜥蜴鉄で作られた剣の性能がこちら。



=========================


『蜥蜴鉄剣』

岩蜥蜴から採取できる鉄で作られた剣

普通の鉄の剣と比べても性能は高い


STR+20


製作者【メイ】


=========================


性能は低いと謙遜していたが普通に高性能である。鉄の剣+3がSTR+13だったことを考えると未強化で既に強化済み鉄の剣の上を行っている。


更になんと籠手も作ってくれたようだ。何でもリクルスの【連衝拳】を見て籠手も作った方がいいんじゃないかと思ったらしい。


=========================


『蜥蜴鉄甲(てっこう)

岩蜥蜴から採取できる鉄で作られた籠手

普通の鉄の籠手と比べても性能は高い


STR+20


製作者【メイ】


=========================


これもまた慣れていないので性能が低いと言っていたが普通に高性能である、メイの技量の高さが伺える。


確かに上昇するステータスは1つだし特殊な効果もないが普通はそうだと思う。ステータスーー今回はSTRーーが20も上がるレベルの装備なら充分だろう。


蜥蜴鉄剣の同じくうっすらと茶色を帯びている蜥蜴鉄甲を装備したリクルスがカレットとリーシャの騒ぎに混ざってはしゃぎあっている。


「アイツら楽しそうだな」

「リーちゃんもいつもよりイキイキしてるよ」


何でもリーシャは普段から明るい子だが今日はいつにも増して元気らしい、カレットもそういった性格だしと気が合うのだろう。カレットもいつもより元気だしな。


「そういえばメイはイベントどうするんだ?」

「ボクは全く戦闘出来ないからね、イベントが始まったら町にこもりっぱなしかなぁ。トーカ達は?」

「俺達は普通にずっと外かな、死に戻りしなければ多分ずっと外でドンパチやってるかな」

「そうなんだ、確かリーちゃんも外に行くって言ってたっけ」


そうなのか、確かに『弓闘術』は遠近兼ね備えているし、結構な脅威になりうるな。さっきも恐らくレベル差があったからなんとかなったが……同じレベル帯ならどうなっていたかは分からないしな、ステータスの割り振り次第では反応しきれずにそのままやられていたかもしれない。まぁ町中じゃ決闘でもしない限りHPは減らないけどな。


「トーカ!早く狩りに行こうぜ!」

「はっやく!はっやく!」


第二次自慢大会が終った様でリクルスとカレットが早く狩りに行こうと急かしてくる。自慢するのはいいがどっちも作ったのメイだから優勝は文句無しでメイだけどな。


「分かったから落ち着け。じゃあそういう事だから俺達はもう行くよ、いい装備作ってくれてありがとな。リーシャもまたな」

「うん!これからもよろしくね!」

「またね〜」


メイとリーシャに声を掛けてから2人と一緒にフィールドへ向う。イベント前日と言うこともありフィールドはレベル上げ最後の追い込みをしているプレイヤーで溢れかえっていた。


「うっひゃぁ、多いな」

「むぅ、この調子だと洞窟にも結構いるだろうな」


あまりのプレイヤーの多さに驚きながら草原を抜ける。いつに無くテンションの高い2人に引っ張られる形で洞窟へ向かっていく。

2人のテンションは過去最高と言っても過言ではないくらいのハイテンションで元気に草原を駆け抜けていく。


だからだろう、いつもならしっかりとする確認を怠り、結果洞窟前に居座っている強敵。通称『洞窟の番人』と呼ばれる大熊を事前に発見出来なかったのは。


またしても投稿が不安定になりそうな予感……


今後その場のノリで色々なスキル(複合スキル含む)や称号、武器防具アイテムを増やしていくと思うので何かアイディアがあればお願いします!


おかしい所や誤字脱字、誤用などがあったら是非ご指摘お願いします

ブクマしてくれた方や読んでくれてる方本当にありがとうございます!

今後も当作品をよろしくお願いします!

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