7月14日(金)-1 宵宵宵山の屋台とか粽とか
祇園祭は、八坂神社のご祭神に厄除けをお祈りする7月中行われるお祭です。
とはいえ、一般的に「祇園祭」といえば屋台が出回る宵山、宵宵山をイメージする人が多いです。
ハイライトは、17日に行われる前祭りの山鉾巡行かもしれませんが、「お祭りといえば屋台だよねー」というむきがほとんどです。
中高生なら、期末試験がその日までに終わっているか、試験真っ最中かどうかが悩みどころ。
大学生や大学院生なら、試験やレポート提出期限真っ最中で、その中でどうお祭りに行くかが思案のしどころ。
周辺地域の飲食店でバイトしていれば悲鳴をあげ、商売人なら稼ぎ時と胸を躍らせる期間です。
さて、本日は「長刀鉾のちまきがほしい!」という依頼を母から受け、仕事をそうそうに切り上げ、長刀鉾へ。
午後6時。
ふつうに売切れてました……。
えー……。
このちまき、食べられるものではなく、お玄関に飾るお守りです。
八坂神社のものと、各山鉾ごとのちまきがあり、「くじ取らず」で先頭が決まっている長刀鉾のちまきは大人気。
年々、売り切れがはやくなっているんです。
昨日の夜なら売っていたのになー…。
毎年、どこの鉾とは決めずに購入している我が家の粽ですが、今年はいただけるあてがあったので購入しなかったんです。
でも、もしかすると、いただけないかもしれない……。
不安になったので、やっぱり今年も自分たちで用意することにしたのですが。
売り切れなら、仕方ない。
明日の朝も9時30分ごろから販売するとのことなので、朝から並ぶことにします。
頭を切り替え、次のお楽しみである屋台での食い歩きに向かいます。
屋台は、本格的には15日と16日のみなのですが、14日も鉾近くの飲食店や近隣の方々が店先や空いているガレージなんかで出店を始めています。
祇園祭限定グルメもいっぱいあるので、はやくから出ているものは、はやめに食べておきたい。
特に今年は16日が仕事で屋台まで見る時間がないかもしれないので、食べられるものははやめに食べておかねば……!
まずは、おかず系から。
昨日はお参りをためらった占出鉾に安産のお参りをし、近くのお店で角煮の入ったコロッケをゲット。
もっちりしたジャガイモの中に角煮がごろっと入っていておいしいです。
呼び込みのお姉さんたちも爽やかで、毎年買ってしまう一品。
今年初めて、近くの餃子屋さんで祇園祭限定の揚げ餃子も購入。
ふねに入った揚げ餃子の上には大きな鰹節がダイナミックに入っていて、ソースがかかっています。
たこやきっぽい。
美味しいけど、まだまだ食べ歩きしている人がすくない宵宵宵山の夕方、女ひとりで食べるのはちょっと恥ずかしい。
脇道に入って、しれっと食べます。
次はスイーツ。
和菓子屋さんの店先で特別販売中のみたらし団子か、はたまた飲む小豆かまよいつつ、40年の歴史をもつ老舗喫茶店のエスプレッソのかき氷をいただくことに決定。
レトロかわいいこのお店、友人が好きなのでたまに行くのですが、ふだんからこのメニューあった気がするんだけど、ネットで見ていると「祇園祭限定」になっている。
ちょっと違うのかな?と気になって、お店へ。
ちょっと座りたかったので、かき氷は店内でいただくことにします。
注文してほどなくお目当てのエスプレッソかき氷が登場。
大きいな……!
昨今の流行のかき氷はみんな大きいようなので、特別大きくはないのかも知れませんが、私はふつうの屋台でしか食べたことないので、3倍はあろうかという大きさに慄きます。
食べれるの、これ……。
呆然としながら木のスプーンを氷にいれると、さく、ふわっとした今までにない感触。
口の中では、溶けるようです。
食べれるな、これなら。
道端の屋台のかき氷とは、別種の食べ物のような口どけ。
コーヒー好きなので、エスプレッソの味と、一緒にはいっているコーヒーゼリーの味もたまりません。
上にふられているシナモンパウダーのおかげもあって、舌が飽きるということもない。
一気に食べても頭が涼しくなるのに、キーンというあの痛みもない。
すごいなーと、しみじみ。
ちなみにこれ、祇園祭限定なのはお値段だけで、ふだんからあるメニューでした。
お祭りのときはすこしお安くなっているそうです。
稼ぎ時なのに…!