第10章 殺人鬼を傍らに神は懺悔す
【注意】
この小説には、
・グロテスクな表現
・身勝手な価値観
・異世界厨二バトル
が含まれています。苦手な方はご注意ください。
また、今作には実在の神話に出てくる神々と、よく似た名前のキャラクターが登場します。
ただ、実際の神話を基にはしておらず、あくまで名前を借りているだけです。ご了承くださいませ。
【前回のあらすじ】
サディスティックブロンド美青年
――――墜落、だ。
単純な落下では、決して済まない高高度からの転落。
遠心力に振り回され、引力に吸い寄せられ、重力によって加速する身体は、しかしあまりに複雑な力の奔流に酔い、認識自体に不協和を起こさせていた。
落ちているのに、浮いているかのような。
否、寧ろ両者に明確な違いなどないかのような、そこまでの桁違い。
無数の雲の合間を縫い、隕石の如く落ちていく。
それでもなんとか中空に留まっていたのは――――アルルの全身から発される、膨大な炎、その熱量の賜物だった。
「っ、もう、もうやめてっ! なんの意味があるのっ⁉ こんなことにっ‼」
泣き叫ぶアルルの姿は、しかし、悲痛な声とは裏腹に凄まじい。
炎の翼。炎の爪。炎の尾。
その様は、正に炎でできた龍そのものだった。
片方でも山一つ分はあるだろう翼をはためかせ、アルルは喉が裂けんばかりに吼える。
「話を、話を聴いてっ! 私たちは、戦争なんて望んでいないっ! 私たちは――――私は、ただ人間を――」
「それ以上、戯言を抜かすなよ。裏切り者」
その言葉に――――びくっ、と身体が強張った。
強い語調でも、厳かな語気でもなかった。
寧ろ逆に、弱々しささえ感じる、細い声音だ。
今にも泣きそうな、感情を噛み殺しているかのような。
彼女が今まで、聴いたことのない声。
硬直した瞬間、全てが停止した。
翼の動きも、爪の振動も、尾の蠕動も。
その一瞬を狙いすましたかのように――――光の柱が、アルルの胴体を貫いた。
「…………⁉」
ぱくぱくと、金魚みたいに口が動く。
だが、声は出なかった。
口があっても、喉があっても――――空気を吐き出す肺が、根こそぎにされていた。
大きく膨らんだ胸が、すべらかな腹が、括れのくっきりした腰が。
ごっそりと、光によってこそぎ取られていた。
手足さえ、皮一枚でぎりぎり繋がっているような状態。
「…………!」
なのに、死ねない。
『火山神』として生まれ持った、あまりに強大な生命力。
大地そのものと連結しているが故の、存在性。
必死になって叫ぼうと、声が出てこない。
死ねさえしない己が身体が、まるで、呪いのようだった。
「――――‼」
それでも叫ぶアルルのことを、一人の少年が見下ろしていた。
ブロンドの髪。あまりに整った容姿。全身から眩いほどに発される光。
少年はなにかを呟いた――――聞こえなくても、それは、痛いほどに分かった。
彼の唇は、冷たい目をして、こんなことを言っていた。
「……絶対に、許さないからね」
†
「――――――――――――――――――――――っはぁっ⁉ はぁ、はぁ、はぁ……」
がばっ、と勢いよく身体を起こして――――そこでようやく、アルルは、自分が眠っていたことを思い出した。
眠るというか、気絶していたというか。
気が付けば嫌な夢を――――嫌な記憶を、見ていた。
その所為か、額はぐっしょりと濡れており、動悸は全力疾走でもしたかのように早かった。
「……私…………、そっか。疲れて、ちょっと安心して……気が、抜けて……」
は~~~~~~っぁぁ。
長い溜息を吐くと、アルルは折り曲げた膝に顔を埋めた。
俯き加減の体育座り。
頭の左右で結ばれた銀髪が、照らされて煌々と光っている。
足元に配置された、いくつもの炎。決して煙を上げないそれは、洞窟内を薄ぼんやりと照らしていた。
洞窟。
アルルがほんの数分で、即興で拵えた穴蔵の中。
「…………」
――――ビヴリ=メサイエリの襲撃から、逃走した直後。
迫り来る破壊光線から逃れるべく、アルルが取った行動は――――光線ではなく、崖への攻撃だった。
先の『千本炎鎗』の影響で、内部が脆くなっていた崖の側面に、炎の剣を思い切りぶつけたのだ。
開いた穴に、素早く身を隠すことで、アルルたちは難を逃れた。
敵と遭遇したら、まず距離を取る。生物として当たり前の思考だ。
それを逆手に取った――――アルルはそのまま、崖の内部を炎で壊し、洞窟のような空間を仕上げたのだ。
まさか相手も、自分のすぐ足下に取り逃がした獲物が潜んでいるなど、考えもしないだろう。
果たして、その予測は当たっていた。
無数の光線が突如降り注ぎ、崖そのものを壊そうとしてきた時は流石に焦ったが。
それでも、絶えず感じていた並々ならぬ殺気が離れていって――――ぷつん、と緊張の糸が切れたのだ。
「…………でも」
助かった、とは、アルルは口にできなかった。
小さく、顔を持ち上げる。視線の先には、二人の――――否、二つの肉体が、横たわっていた。
ルキ=リビングデイと、バジ。その身体が。
二人の身体には、衣装から剥ぎ取った申し訳程度の布がかけられている。
炎が丁度影を作り、明瞭にその姿は見えない。
見たく、なかったのだ。
ルキは肩を中心に穴を穿たれ、大量の出血をしていたし。
バジの身体に至っては、もう、めちゃくちゃだった。
ルキは平気で摑んでいたが、アルルにしてみれば、直視さえ躊躇われる。
そのルキだって、洞窟ができるや否や、倒れ込んでしまった。
それ以来、ぴくりとも動かない。布に染みていく血の量だけが、刻一刻と増えていた。
「…………また、私が、殺したんだよね……」
殺した――――死んだ。
アルルは既に、二人の生存を諦めていた。絶望視していた。
ルキとビヴリが刃を交えていた時、少なくとも、バジの本体の生存は、確認していた。
咄嗟に死体から逃れていたバジに、アルルは、ルキを連れてくるように頼んだのだ。
目論見通り、ルキはバジに従って下がってきて――――あとは、崖から飛び降りて逃げる、それだけの算段だった。
こんな洞窟など、造る予定はなかったのだ。あくまで咄嗟の判断だった。
それが、墓穴を掘った。そう、アルルは思っていた。
内部が脆くなっていたとはいえ、崖は崖だ。大地だ。それを刳り抜くには、相当の熱量が必要となる。
液状生物であるバジには、耐え切れないであろう程の。
実際、洞窟が出来上がってから、アルルは、バジの姿を見ていない。声も、聞いていない。
「……ごめん、なさい……」
小さく、か細い声でアルルは言う。
ぽたぽたと、熱を持った雫が頬を伝った。ごつごつとした岩肌に、それは瞬く間に染み込んでいく。
胸の奥が、ずきりと痛んだ。
長らく、忘れていた痛みだ。
脳髄が、責め立てるように記憶の再生を促す。
視界が瞬く間に赤く染まった。全てを焼き尽くす炎に、溶岩の色に。
大地も、樹も、岩も、森も、海も、街を、村を、人を、命も。
区別なく呑み込む死の色だ。
わなわなと、身体が震えた。周りに炎がある筈なのに、凍えそうなほどに寒かった。
荒い呼吸が、肺を病ませる。喉を苛む。
くらくらと、まやかしを見る視界が歪んだ。
「……ごめん、ごめん、ねぇ……! 私、なんかが……私なんかが、いた、所為で……君たちを……死なせちゃった……」
嗚咽混じりに吐き出すと、アルルはふらふらと立ち上がる。
力の入らない脚は、上手く動いてもくれない。
それでも、逃げるように二人へ背を向け、洞窟の出口へと歩き出す。
――ここにいちゃ、ダメだ。
――人間といたら、ダメなんだ。
――私は、人を傷つけることしか、できないから。
――だから、せめて――――
「せめて、君たちの死体だけでも…………もう、傷つけさせないから。…………ばいばい、二人とも――」
「おい。狩猟者に黙って、どこに行くつもりだよ獲物一号」
むにゅっ。
状況にまるでそぐわない擬音と共に、アルルの右の乳房が、搾り上げられるように摑まれた。
胸が横へ逸らされ、露わになった胸骨の辺りに、ナイフの刃先が突き立てられる。
象牙を思わせる、奇妙に丸く、美しい刃。
「え……?」
動きが、思考が、完全に停止する。
目を、耳を、感覚器官全てを疑った。
見える光景も、聞こえた声も、もう二度とあり得ない――――そう、思っていたのに。
「チッ。やっぱ刺さんねぇか。頑強さに精神状態は関係ねぇのな」
「……ど、どうし、て――」
「お姉様になにしくさってんだくぉらこのバカルキがぁあああああああああっ‼」
バキィッ‼
衝突の形容が相応しい、壮絶な音がした。
空を切ったそよ風が、アルルの銀髪を優しく撫でる。
同時に、荒々しく岩肌にぶつかるような音が聞こえて、びくっ、と身を縮込ませる。
「え……あ……」
「アルル姉様もですよっ! なにぼーっと突っ立ってんですかっ⁉」
がっくんがっくんと、身体がぐらぐらと揺れた――――否、揺さぶられた。
腰の辺りを摑まれ、前後に勢いよく、中身を混ぜるかのように。
慌てて目を落とすと――――そこには、バジの姿があった。
潰された頭部が、空色の髪に至るまで元通りで。
千切れた右腕が、爪の先端に至るまで元通りで。
失くした両脚が、肌の色艶に至るまで元通りで。
あの人体破壊が、全て悪い夢だったかのように、バジは五体満足な姿で暴れていた。
「ば、バジ……? 本当に、バジ、なの……?」
「はぁ? なにを訳の分かんねぇことを言ってんですかこのアホ姉様はっ! 少しは危機感ってものを持ってくださいよボケ姉様がぁっ‼」
がっくんがっくんがっくんがっくん。
いよいよ揺さぶる勢いが増していき、同時にバジの語調も荒くなっていく。
一向に定まらない視界の中、アルルは、しかし見逃すことができなかった。
夥しい量の血で染まり、無残に引き千切られた、バジの巫女装束を。
「う、そ……なんで、どう、して……? だって、バジは――」
「細胞操作の能力、だろうよ」
ぴたっ、と身体の揺れが治まった。
気怠そうな声に、思わず振り向く。
即席の洞窟内に、こんな低い声を出す者など、他には誰もいないのだ。
ぱらぱらと崩れる洞窟の欠片を浴びながら、ルキが、欠伸交じりに座っている。
ナイフをそこかしこに収納した服は、肩の辺りを中心にいくつも穴が開いている。
しかし、そこから覗く筋肉質な身体には、傷一つ残っていなかった。
貫通痕さえ、塞がっている。平癒している。完治している。
「る、ルキ……? 君は、生き、て……?」
「お前が呑気に寝ている間、バジとは色々話してな」
胡坐の姿勢で頬杖をつき、背を丸めてルキは言った。
「要領を得ない説明だったが、バジにはどうも、寄生した人間の細胞を操る能力、いや、特技があるそうだ。……おかしいとは思ってたんだよ。爪を伸ばすとか切れた腕を繋ぐとか、それ以前にだ。死体の癖に、バジのは異様に血色がいいんだよ。おかげで得心がいったが」
「さ、細胞……?」
「不思議でもねぇだろ。スレイムは元々、脳の代わりになって死体に寄生する。脳から神経への電気信号を、作って送ることができるんだ。慣れりゃ細胞を操ることだって、まぁ、できなくはねぇんじゃねぇの? よくは知らねぇけど」
「そういうことらしいですよ。姉様」
言って、バジは誇らしげに薄い胸を張ってみせた。
「さいぼーとかしんけーとか、そういうのはよく分かんないですけど、つまりは、あたしは結構すごいってことです。宿主があんな状態でも復活できましたし、バカルキの傷だってあたしが治し――」
「…………っ」
「――ゎぷっ?」
がばっ、とバジの目の前が覆われる。
ふにふにと、柔らかな感触だ。
塞がれている口に代わり、鼻で息を吸うと、甘い匂いが蕩けるほどに香ってくる。
掻き分けて顔を出すと、すぐ近くにアルルの顔があった。
アルルは、バジのことを強く強く、全身で抱き締めていた。
「ね、姉様? あの、急にどうしたんです? 姉さ――」
「…………よかった……よかったよぉ……っ」
絞り出すように言うと、アルルの目から涙がこぼれた。
強く、痛いほどにバジを抱き締めたまま、アルルは臆面もなく泣いた。
声を上げて、わんわんと吼えるように。
子供みたいに、泣きじゃくった。
言葉なんて、話す余裕なく。
延々と、途切れることを知らぬように涙を流し続けた。
「……よしよし。大丈夫ですよ、姉様。死にゃしませんから。あたしも、ついでにバカルキも」
「……今なら少しは切れるかねぇ」
「その傷口、もう一回開いてやってもいいんだけど?」
「…………さっさと止めろ。うるさくて敵わねぇ」
ぽむぽむと、柔らかな銀髪をバジが撫でる。
微笑ましいその光景を、ルキは憮然とした表情で、退屈そうに眺めていた。
†
「こっちの世界は、お前ら神族によって創られた二番煎じだ――――と、俺は推測する」
最低限の換気をするための空気穴が開けられているとはいえ、洞窟の中。
しかも【火天炎上】の炎があちこちに灯され、昼も夜もない空間だ。
陽の昇り具合を見て時刻を当て推量することさえできないが、それでも、ルキの体感時間にしておよそ一時間半。
数十分、と表せる範囲のぎりぎりまで泣きじゃくっていたアルルがようやく落ち着いて、ルキは、不意にそんなことを口にした。
昨夜と同じように、ぐるりと車座を囲んで。
アルルを正面から見据え、名探偵さながらに指差ししつつ指摘した。
「…………」
目を真っ赤に泣き腫らしたアルルは、俯いたまま反応しない。
バジは心配そうに、アルルとルキへ交互に目を遣っている。だが、ルキは舌鋒を緩めるつもりがないのか、「妙だと思う点は、今までもあった」と続けた。
「昨日も言った、魔獣の名前なんかは正にそうだ。
ロウボースは円環の蛇、
スレイムは酸液生物、
ヲルバインは下等翼龍。
やっすいファンタジーにゲームにアニメ、漫画やラノベで大活躍の怪物共の名前と、そっくりじゃねぇか。その時点で、パクリ臭い世界だとは思ってた」
「…………」
「まぁ昨日のお前の発言が、決定打って言ってもいいんだがな――――お前らが『移り住んだ』じゃなく、『創った』と断言できたのは、昨日の、あの女が原因だ」
丹念な説明だった。
自分たちが今いるこの世界が、世界だけは、元々在ったという可能性さえ、丁寧に否定する。
世界そのものを、創り物だと断ずる。
「ビヴリ=メサイエリ。奴のことを、俺は知ってる。とはいえ、生まれ変わる前の話だがな。あいつは元々、俺と同じ世界で、同じように大量殺人を犯したサイコキラーだ」
「…………」
「あのバカでかい独り言で分かった。あっちの世界での名前は、マリア=バレッタ。自分は神の遣いであり、神の代替者として人間に苦難を与えなければならない――――そんな妄想に取り憑かれて、五〇人は殺した女だ。まぁ、そんなことはどうでもいい」
「…………」
「これでマリア=バレッタが、俺の向こうでの知り合いだったとかなら、まだ偶然で済んだんだがな。
生憎、マリア=バレッタって殺人鬼が生きていたのは、
俺が生まれる一五〇年以上前だ」
「…………」
「恣意的な意図を、感じずにはいられねぇだろ。まさか、殺人鬼だけが転生できる世界だとでも? アホ臭い。そんな都合のいい空想より、誰かが転生する人間を選別しているっつー想定の方が、まだ真実味がある」
「…………」
「そんなことをするのは――――神とか名乗ってる奴を置いて、他にいるのか?」
「…………変な、推理だね」
と。
アルルが、ぽつりとそんなことをこぼした。
「……そんな、迂遠な考えを、しなくっても…………あの子が、ビヴリが、言ってたじゃん。この世界は、箱庭だって……。私たちの、気紛れで創られたものだって……」
「妄想女の戯言なんざ、興味もないから覚えてねぇ。それに、脳内補完は苦手な方でな」
「……その通り、だよ」
ほんの小さく、こくん、と頷いて。
アルルは、感情の削ぎ落とされた顔を持ち上げた。
「この世界、【神有界】は、神族が――――私たち神族が、ゼロから創ったものだよ。空も大地も空気も海も、森も川も木も水も、人間も動物も虫も魚も植物も、全部全部、私たちが創ったんだよ。全部、全部――」
淡々と、懺悔のように言葉を続けたアルルが。
一瞬だけ詰まって、次いで吐き出すように、こう言った。
「――魔獣だって、私たちが、創ったものだよ」
「……え?」
声を上げたのは、バジだった。
「あ、あの、姉様? 姉様、前に魔獣の脅威を、神族は利用してるって…………だから、その――」
「バカでもバカなりに理解しろ、バカバジが。前提が違うんだ」
話が途切れてイラついたように、ルキは頭をがりがりと掻いた。
「元からいた魔獣を、神族が利用しているんじゃない。
魔獣そのものさえ、神族が創ってんだよ。要は自作自演だな」
「は、ぁ……? そ、それって、どういう……じゃあ、あたしは、あたしたちは、なんのために――」
「……いいよ、ルキ。私から話す。私は……全部、知ってるから」
ごめんね。
真っ赤になった目にまた涙を溜めつつ、アルルはか細い声で言った。
頭を抱えるバジに、しかしアルルは手を伸ばさない。
折り目正しく座った姿勢を、一ミリたりとも動かさない。
そんなことは許されていないかのように、固く。
「できれば……知らせずに、いたかったんだ。
だから、黙ってた。
バジは、こんな私にも素直に懐いてくれて…………嬉しくって……だから、言い出せなく、なっちゃってた。けど……そんな我儘、通せる訳、ないよね。こんな嘘吐きと……一緒になんて、いたく、ないもんね……」
「…………姉、様……なにを……?」
「――――さて、なにから、どこから話そうか」
アルルはそう言って、無理矢理歯を見せて、笑顔を作った。
こぼれ出る涙を拭いながら、アルルは口を動かす。
彼女が最後と決めた――――バジとルキへの、話を始める。
「私たち神族が、ルキの元いた世界、【神無界】を見限って、この世界、【神有界】を創り上げた――――まずは、その辺りから話そうか」
ようやくネタばらしまで持ってこれました。
しばらく戦闘無し、ちょっと話が長めかも……。
【次回予告】
洞窟での懺悔はまだ続く……。